今回のは難易度高め。調べる前から知ってる人は植物マニアじゃないのかな。撮影、2016年3月25日、水元公園にて。草ではなく、樹木です。
▲この花を咲かせる植物の名前を当ててください。
▲こんな高い木の花です。
今回のはわたしも名前を知りませんでした。いや、正確に言うと木の名前は知っているので、葉がついてる季節だったら迷わないです。しかし、こういう花が咲くことを知らなかったです。調べようと思えばネット上のサイトだけで大丈夫（わたしはそれでわかりました）。
下に何枚か写真をはってから、わたしがどうやって調べたか書きます。
さて、調べ方ですが、今回のは高い木の上に咲く上に、花弁が細くて目立たないので「赤い花 樹木」などでは検索にヒットしにくいです。目立たないとはいえ、拡大して見ると赤くてかわいい花です。花弁が細くてアカバナマンサクの花に似てる。
でもマンサクとは違います。マンサクなら一カ所に複数の花が固まってついたりするし、花のつく枝がこんなに真っ直ぐじゃなく、枝分かれしてると思います。
写真のは、真っ直ぐな枝に、花芽が一個ずつきれいに並んでついてる。よく見ると、豆のさやのようなものが枝に残っています。これがこの木の実なんだと思います。しかし、マメ科の花はこんな形になるでしょうか。マメ科ならば大きさや色の違いはあってもスイートピーみたいな形になるはずです。
そこで、前にも何度か紹介した「植物園にようこそ」という植物図鑑のサイトで調べてみました。
◎植物園にようこそ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html
こちらのサイト、正確なタイトルは Botanical Garden（植物園） なのかもしれませんが、ページのタイトル属性が昔から「植物園にようこそ」なので、わたしはそう呼んでます。ネットがこんなに普及する前からあったサイトです。
このサイトの「条件指定で検索」を選び、「木」で「春」の花で、色は「赤」と設定、残りはわからないので何もせずに検索します。小さな画像付きの検索結果が出ますね。
ここから似た感じのものを探して行くのですが、わたしは上から30番目くらいの「シダレカツラ」ってやつにピンと来ました。これは似てる。でもそこで納得しないで。ちゃんとクリックして中を見てくださいね。
クリックした先には花の拡大写真がありました。しかし、拡大されちゃうと違う花なんですよ。雰囲気はあきらかに似てるのに、花の形がぜんぜん違う。どういうこと？ハズレ？？
でも、似てるということは、仲間である可能性がありますから、今度はgoogleで「カツラ 花」で検索しました。
それでわかったんですが、カツラの木は、雌雄異株（しゆういしゅ）なんです。オスの花とメスの花が別の木に咲きます。写真の木にはサヤ（実が弾けたあとの殻）がついてますから、写ってるのは雌花（めばな）なんじゃないでしょうか。というわけで「カツラ 雌花」で検索しました。
▲google 画像検索の、検索結果をキャプチャして引用しています
これですね。間違いないなさそう。
カツラ科はカツラとヒロハカツラの二種で、シダレカツラはカツラの一品種だそうです。
ヒロハカツラも似たような花が咲きますが、こちらは花の時期に葉が同時に出るということなので、その点で除外できます。
ということで、正解は「カツラの雌花」でした。当てられました？
