今日の #虫 ：名前を当ててみてね

▲なかなか止まってくれないので、最初こんなのしか写せませんでした。虫の写真をクリックしてまで見に来る人だったらこの時点でもうわかってるような気はしますが。ちなみに「アゲハ！」と叫んだ人は惜しいけど不正解ね。

▲やっと止まってくれたものの草が邪魔。

▲ちなみにこれ、何してるかっていうと産卵中です。蝶は幼虫が食べる植物に卵を産みます。これもヒントだけど、この植物名のほうが蝶の名前を調べるより難易度高いかもねー。

▲これが卵。蝶が飛んでいってから撮影しました。

撮影：2015.09.14.
場所：葛飾区内

　調べ方としては「アゲハ！」が最大のヒント。アゲハチョウ（ナミアゲハ）やキアゲハとは羽の模様が違うけど似てる。似てるものは仲間である可能性が高いので、アゲハチョウの仲間の写真をはしから見ていけば見つかるはず。ただ、今回は似た模様のアゲハが複数みつかると思うので、そのうちのどれだろうって迷うかもしれないです。

　この虫は腹の模様にも特徴があるんですが、今回腹が写ってないのがビミョーでしたね。最初の写真を拡大すると、かろうじて脇腹に赤い部分があることがわからなくもないですけど、これはあらかじめ知らないと見逃しますね。

　あとは写ってる植物ですね。これがわかれば絞り込めるんですが、今回は植物名を調べるほうが難しいと思います。本題は虫の名前なので、植物名はおまけして書いておきます。蝶が止まってる植物はウマノスズクサといいます。

　アゲハの仲間で、腹が赤くて、ウマノスズクサに卵を産みます。あ、こうやって並べて書くと、もう答えを書いたも同然です。あと2枚写真、ひらひら飛んでる写真を貼るので、答えを見たい人は下までスクロールしてください。

　答えは「ジャコウアゲハ」のメスでした。ぱっと見はクロアゲハにも似てるので、飛んでるのに出会っても見分けがつきにくいかもしれないです。ジャコウアゲハは脇腹が赤いので、腹が見えたら一発なんですけど。

　この虫の蛹は、紐でぐるぐる縛りあげられたように見えるので、お菊虫と呼ばれてます。番町皿屋敷に出てくる女中さんの名前です。

▲昔書いたイラストですが、こんな蛹になります。

▲これが幼虫。飼ってみたいんですが、ウマノスズクサを調達するのが難しいんですよねえ。こいつはウマノスズクサという草の葉しか食べないんです。

　小学校かなんかでモンシロチョウの幼虫を育てた経験があるからなのか、たまに蝶ならなんでもキャベツで育てられると思ってる人がいますけど、いちいち食べるものが違うんですよ？

カテゴリー: 虫 タグ: 種名当て パーマリンク