ニラとノビルの根っこ/タマネギの芽/スイセンの葉と球根

IMG_5064s ニラとノビルを抜いてみた。ついでに芽がはえちゃったタマネギの写真も公開。2017年、スイセンの写真も追加。

IMG_5064s ▲左がニラ、右がノビル…のはずなんだけどね。

 ニラは種から育てたものです。土嚢にまいてベランダに放置、たまに水をやるだけ。葉は食べずに花を摘み取ってお浸しにして食べてます。こんなのが数株あって、毎年勝手に生えてきます。

 ノビルは、そこらで球根ごと掘り返してきて、植木鉢につっこんで数年放置したもの、だったはず。野良だともう少し大きくなると思うんだけど、小さな植木鉢で放置したので何年たってもこんな感じで、なぜか枯れない。

 というわけで、今回これを土から出してみます。

まずはニラから

IMG_5069s ▲ニラの球根…というか、球じゃないし、地下茎(ちかけい)と呼ぶべきか。

 根っこが袋に食い込んで、ひっぺがすのが大変でした。もうちょっときれいに抜きたかったんですけど引っ張ったら地下茎がボキボキ折れてしまってこんな感じに。とにかく、ニラの根っこは球ではなくて、地下茎の太くなったのが横にのびて、そこからまた芽が出て増えて行くみたい。

 写真とったあと、根っこはそこらに埋めてみました。丈夫なのでひょっとするとまた生えてくるかもしれないです。

次はノビルを鉢から引っ張り出す

IMG_5065s ▲ノビルを鉢から抜いたところ

 数年放置した鉢ですから、完全に根っこが回ってこんな状態です。これをほぐさなきゃいけないのか…(すごく嫌だ)。

IMG_5067s ▲土をくずしてみたけれど、出てくるのはカタバミの球根ばっかり

 がんばって土をほぐしてみたんですけど、出てくるのは勝手に生えてきたカタバミの球根ばっかり(カタバミの球根は茶色い皮をかぶっている)。結局ノビルの球根らしきものは一個もみつからなかったのでした。「もしかして、ノビルというのが思い込みで、別の何かだったりして…」という考えがあたまをよぎりましたが、冷静に考えたら自分が抜いてきて植えたんです。抜いた時はノビルだったはず(笑)こんな植木鉢に何年も放置ですから、球根が育つような余裕がなかったのかも。

 これも、カタバミを知ってるから見分けられるわけで、もし知らなかったらノビルと間違えて食べるかもしれないですね。カタバミは毒じゃないはずだけど、結果オーライを許容するとオーライじゃなかった時に痛い目を見るのでよろしくないです。

ノビル

 これは昔、土手で抜いてきたノビルです。正しく育つとこんな球根になります。丈夫なので都会の土手や公園にけっこう生えてます。田舎の土のいいところだと球根がもうちょっと大きくなるかもしれないです。

ノビルの酢味噌和え

 ノビルの球根は、洗ってさっと湯通しして(生でもいいけどね)、酢味噌をつけて食べると美味しいです。胡麻和えやクルミ和えもいいかもしれません。エシャロットが好きな人ならノビルも好きかもしれません。

なんで誤食しちゃうんだろう?

 毎年のように、間違えてスイセンを食べてしまう人が現れます。ニラと間違えてスイセンの葉を食べてしまったり、ノビルの根と間違えてスイセンの球根を食べてしまうとかです。

 今年もどこぞの学校で、先生指導のもとでノビルを採ったらスイセンが混ざってて、食べた生徒が倒れたってニュースになってました。スイセンは根も葉も毒で、食べると吐き気や下痢で具合が悪くなるそうです(食べたことないですけど)。

 野草の見分けは、ある一点だけでなく、複数のポイントを見る必要があると思うんです。葉の形、ちぎってみたときの匂い、球根の形、花の形など。一点だけ見ていると迷うようなことでも、総合してみると明らかに違うことがわかったりするものです。ニラは誰でも知ってるニラの匂いがします。スイセンの葉は臭くないです。ノビルは葉が細くてスイセンとは違うし、球根の形も全然ちがいます。

 ああ、でも、学校など、大勢で採取する時は特別の注意が必要ですね。大量に集まった中からスイセンだけ抜き出すのは難しいですし、葉っぱだけ、根っこだけになってる可能性もあるので、余計に気づきにくいんじゃないのかな。

タマネギの芽

IMG_5073s ▲タマネギの芽

IMG_5072s  タマネギとスイセンが一緒に生えてることもまずないと思うので間違えないでしょうが、タマネギの葉はスイセンとすごく似てると思う。


【追記】2017年3月16日

 スイセンの写真がないことが前から気になっていたので、日本スイセンが安かったので買ってみました。

IMG_0573s ▲日本スイセンと、比較対象物のニラ。どちらもヒガンバナ科(昔の分類だとユリ科)の植物で、確かに葉っぱの質感が似てる。

IMG_0576s ▲ニラとスイセンの葉。この写真はほとんどがニラの葉ですが、上のほうの数本はスイセンの葉です。こうやって混ぜると確かにわかりにくい。

IMG_0577s ▲スイセンの葉は、裏にまっすぐ一筋の角というか山というか、盛り上がりがあります。それは根元から「葉の先まで続いており」、目で見ても手でさわっても、はっきりわかります。この山のせいでスイセンは葉先まで肉厚に感じる。

 その、葉裏の山は、ニラにもあるんですが、ニラの場合は葉先にはないので、薄くてペラペラな感じです。

IMG_0582s ▲日本スイセンの球根。スイセンの球根は黒っぽい皮を被っています。

 ニラは球根になりません。ノビルは球根ですが皮をかぶっていません。

 まとめると、

ノビル 葉が針のように細い、球根は裸
ニラ 葉に幅がある、葉裏の山は葉先まで続いていない、球根にならない
スイセン 葉に幅がある、葉裏の山家葉先まで続いており肉厚、球根は黒っぽい皮を被る

 こんな感じでしょうか。

 ノビルとニラは食べられますが、スイセンは有毒で食べると具合が悪くなります。

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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

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