御触書きを読んでみた

 火付札、火付盗賊札、切支丹札、徒党札っていうのを読んでみた。

 

 郷土と天文の博物館に展示されてた高札を読んでみた(展示は期間限定でもう終わってるみたい)。平成かつしか風土記とか言う企画展示で、地元の歴史的な資料や、お寺所蔵の宝物などが展示されてて、すっごく面白かった。>これ

 高札は博物館の所蔵品で、かつしかデジタルミュージアムに写真ないかと思ったけど、使いにくすぎてどこに何があるかよくわかんなかった。文化財とは書かれてなかったので、たぶんないんだろう。いや、そもそもあそこって何を展示するためのものなのか……いやもう、考えるだけ時間の無駄っぽいので忘れよう。

 途中よくわかんなかったり、薄くて読めなかったところは○○○にしておいた。実は読めてないけど前後の関係でそれっぽいところは()でくくった。

 これらのお触れ書きは全国に掲示されたらしく、検索すると筆跡の違う同じ文面の札がたくさんみつかる。昔のお役所は、こういうのを一度にどのくらい書いて、県内・藩内の何カ所くらいに掲示したんだろう。

火付札

   定
一 火を付る者をしらは早々申出へし
若かくし置におゐては其罪重かるへし
(た)とひ同類たりといふとも申出るに
お(ゐ)ては其罪をゆるされ○○御ほうひ
下さるへき事
火を付る者を見付これを捕へ早々
申出へし見のかしす(へ)からさる事

 附
 あやしき者あらはせんさくをとけて(早々)
 御代官地頭○○連来るへき事

火事の節○長刀○○○抜身
すへからさる事
火事場(其)外何れの所にても金銀諸(色)
ひろひとらは御代官地頭○○すへし若
隠し置他所よりあらわるゝにおゐては其罪
重かるへしたとひ同類たりといふとも申出○
に(置)は其罪をゆるされ御褒美下さる
へき事

右條々可相守之若於相背(は)可(被)行
罪科者也

正徳元年五月日

   奉行

徒党札

 定
何事によらすよろしからさる事を大勢申合せ
ととうと称へととうして
しいてねかひ事くわたつるを
ととうといひあるひは申合せ
居町居村をたちのき(立)を
てうさんと申す堅く御法度たり
若右様の儀これあらは早々
其筋の役所へ申出へし
御ほうひ下さるへく事

慶應四年三月太政官
右様
仰出之候堅可相守もの也
小菅縣廰

切支丹札

 定
一きりしたん宗門の儀の
是迄御制禁の通
堅可相守事
一邪宗門の儀は固く
禁止候事
慶應四年三月太政官
右様
仰出の(類)堅相守もの也
       小菅縣廰

火付盗賊札

一火付盗賊人殺或
贋金札を作○者○見(付)
次第早速其最寄の役所に
届捕差出又○○○出下申す
吟味の上相○○の○○○
御褒美○○下す事
但右捕○○事○○○○又○即○○の…

(このへんはほとんど読めない)

明治五年壬申三月太政官

 書き起こしてみたのはいいけど、やっぱりオリジナルのくずし字がないとつまんないね。読めないところ教えてよとも言えない(笑)言ったところで相手をしてくれる人がいるとは限らないけど。

 最初に書いたとおり、同じ高札が沢山残ってるわけだけど、みんな手書きなので漢字表記や言葉尻なんかが少しずつ違ってる。意味が通じればいいなら検索で補完はできるしヒントにはなる。でも、オリジナルを見ながらでないと、答え合わせにはならないよね。

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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

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