新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

最近の日記

子猫をあずかりました。めちゃくちゃ困ってます

 金町駅前のシャレードって喫茶店のわきに子猫が捨てられてました。店員さんがどうしようもないので捨てに行くって言ってるので、仕方なく「しばらくならあずかるよ」って持って帰ってきたんですけど、正直うちでも世話し切れません。

 そもそもうちには、もう猫がいるんです。これ以上飼えません。一匹も二匹も同じだって言う人もいるけど、先住猫のがぼ様は臆病で嫉妬深く、かつ凶暴で、この表現は誇張ではなく、むしろ控えめなくらいで、今日も子猫の鳴き声を聞いただけで興奮して噛みついてきました。子猫じゃなくて、わたしに。腕に穴あいて流血。こんな状態でどうやって子猫の世話までしろと?

 シャレードの店員さんが言うには「しばらく世話をしてくれる人さえいれば動物愛護団体の人が引き取って里親を捜してくれると言ってる」というんだけど、その話がすでにあやしい。たぶん話が逆で「里親がみつかるまであずかってくれる人がいれば引き取りに行きますよ」だと思う。つまり、里親がみつからなかったら永遠にあずかっててください、という意味よ。トイレとご飯のしつけをしてくれれば、というのもチラっと言ってた。あの、しつけもへったくれも、離乳前で自力でシイコもできないみたいなんですけど。

 子猫は黒猫で、目はすでに開いてて、ヨチヨチだけど自分で歩いてる。体長は18cmくらいかな。メスだと思います。捨てられてから間もないみたいで元気はあります。ティッシュでおしりをなでるとオシッコはしてました。お腹がすいているようで、最初は猫用の缶詰をあたえてみましたが、食べてすぐ吐いてました。まだミルクのほうがいいようです。仕方なくアカディ牛乳を買ってきてスポイトで飲ませました。

 通り一遍の世話の仕方は知らないこともないですが、実際にこんな小さいうちから猫を育てたことがないのでさじ加減はまるでわかりません。ミルクは一度にどのくらい飲ませればいいのでしょうか。一日に何回くらい飲ませればいいのでしょうか…などなど。トイレのしつけが終わるまでなんて悠長な状態ではなく、今日明日の問題がうちではすでにお手上げ状態。獣医さんにあずけるにしても入院費用を取られるだろうし、うちじゃそんなお金はらえないですよ。

 で、この子猫どうすりゃいいでしょう。誰か、金町周辺で離乳前の子猫の世話をしてくれる方はいませんか。このままだとシャレードの脇に戻してくることになるんですけど(で店員がどこかに捨てると)。

並イラガはどこへ行っちゃったんですか?

ヒロヘリアオイラガ
これはヒロヘリアオイラガ
博物誌も読んでみてくださいね

 上の写真はヒロヘリアオイラガ。ヒロヘリはどこにでもいます。でも見たいのは「イラガ」なんです。たまに「イラガを見たいんですけど」という問い合わせが来ますが、わたしは東京で見たことないので「ごめん、知らない」としか答えられません。

 イラガだとほかのイラガと紛らわしいので、ここでは並イラガと呼ぶことにしますが、並イラガを見たことがないかっていうと、群馬に住んでいた頃に普通に見てたのは並イラガのほうなんです。

並イラガの幼虫と繭(イラスト)
並イラガはこっち

 へたくそなイラストですが、並イラガっていうのはこういうやつなんです。柿の木によくついてました。白と茶色のマーブル模様の繭も、昔はとても見慣れたものでした。

 東京に来てから見たことがないので、てっきり「群馬にしかいないのね」と思いこんでたんですけど、たまに群馬に遊びに行ってあちこち見ても、見かけるのはヒロヘリアオイラガの薄汚れた繭なんです。並イラガのものはほとんど見ません(もっと真剣に探せばいるのかもしれないけど)。

 ちょっと調べてみたら、わたしが住んでる葛飾区からそう遠くない市川市では、ヒロヘリアオイラガの初記録が平成元年だっていうんですよ(参考>自然博物館だより)。ヒロヘリアオイラガは帰化昆虫で、わりと最近になって入ってきたものらしいんです。今やイラガといえばヒロヘリだっていうくらい幅をきかせているのに、たった17年の歴史だなんて!

 ヒロヘリアオイラガも、並イラガも、幼虫は同じような広葉樹の葉を食べるので、住み処を争った結果、並イラガが負けたということなのでしょうか? 捕食者と獲物の関係ならともかく、ヒロヘリと並イラガは互いに攻撃しあったりはしないと思います。それでもどちらかが消えていったりするものなんでしょうか。このあたりがどうも解せません。

 みなさんの家のまわりには、並イラガはいますか? もしいるとしたら、どのへんで見ましたか? 並イラガについてのコメント、トラックバック、なんでも募集中です。

ヤナギの虫瘤

アップロードファイル 57KB
 正確な種類はわからないのですが、ヤナギ科のなんかだと思うんです。その木にこのようなコロコロしたものがたわわに実っております。といっても、果実じゃないんですよ。この写真ではわかりにくいのですが、どれも葉の付け根あたりがふくらんでいます。虫瘤ですね。

アップロードファイル 32KB
 割ると、中には白い芋虫が入ってます。小さくて腹脚の数までは数えられなかったのですが、たぶん蛾の幼虫だと思うんですよね。なんでしょうね、これ。

アップロードファイル 19KB
 この写真は去年の8月に写したもので、シダレヤナギの葉にできた虫瘤です。たぶん同じ虫のものだと思います。この写真だと、葉の付け根が不自然にふくらんでるのがわかります。

珍獣ららむ〜 2005年12月15日(木)10:21

 mixiの虫えいコミュで聞いたら、コブハバチの一種が作る虫瘤じゃないかってことでした。秋になると瘤ごと地面に落ちて、中から芋虫が出てきて土中で蛹になるらしいです。

 写真の虫瘤は家に持って帰ってしばらく見てたんですが、虫瘤が枯れると中から芋虫が出てきて死んでしまいました。土を入れるなどの工夫をしなかったせいかもしれないし、まだ蛹化する時期じゃなかったのかもしれません。

ニレチュウレンジ(情報求む)

 みなさん、下の写真のような虫をどこかで見ませんでしたか。ミフシハバチ科のニレチュウレンジという虫で、幼虫はニレ科の木の葉を食べます。庭木にするニレケヤキなんかもこの虫の好物です。

 とある筋からこの虫を採集したいという問い合わせが来ているのですが、今年は心当たりのある場所にはいませんでした。幼虫なり、成虫なりを、どこかで見たという方はぜひご一報ください。東京都近郊だとうれしいのですが、そうでなくてもかまいません。

ニレチュウレンジの幼虫
ニレチュウレンジの幼虫

ニレチュウレンジの成虫
ニレチュウレンジの成虫

詳しくはこのへんも読んでください。
珍獣様の博物誌ニレチュウレンジ
 探してない時は見るのに、探すといないものなのね。今ごろだと、まだ幼虫もいる…かもしれない時期なんですけど。

津々浦々「お化け」生息マップ

boopleで通信販売
iconicon
津々浦々「お化け」生息マップicon


 これまた図書館でみつけた本なんだけど、借りて読むより手元に置かないと意味はないと思ったのでとりあえずメモがわりに広告を。内容はタイトル通り。日本全国のお化けと、その生息地の紹介。現在どんな観光地になってるかのレポートもあってちょっと楽しいです。全ページカラーで写真も豊富。きれいな本です。技術評論社。1580円+税。おお、これ一冊で送料無料だ。