新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

たべもの屋

モンゴル料理シリンゴル

 昨日は日本橋に用事があったので、ついでに巣鴨まで足をのばしてシリンゴルというモンゴル料理屋さんに行ってきました。シリンゴルというのは内蒙古自治区にある錫林郭勒(しりんごる)という地方の名前からとったんでしょうか。お店はけっこう有名で、テレビでも何度か紹介されたのを見たことがあります。

シリンゴル
営業時間 18:00〜22:30(L.O.21:50)
東京都文京区千石4−11−9 大進ビル1F
 巣鴨駅から徒歩10分くらい。国道17号からちょこっと入った住宅街にあって場所がわかりにくいので、初めて行く時は地図をよく確認してから行ったほうがいいです。

 公式サイトがないみたいなので(昔はあった気がするんだけどなー)いろんなグルメ紹介サイトのURLを。
http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/7770.html
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000727858/P018337/
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13005632/


 存在自体は昔から知っていたのですが、実際に食べに行ったのは初めて。知人と一緒だったので、ここはひとつお大尽と行こうということになり、3000円のコース料理をたのみました。以下は二人分のメニュー。

1. お通し:揚げ菓子とミルク茶
 お茶は磚茶(=プーアル茶)を牛乳で割ったものです。このお店では牛乳を使ってるそうですが、草原で遊牧をしてる人たちは羊や馬の乳で作るそうです。西洋のミルクティーと違って砂糖ではなく、岩塩で塩味をつけて飲むのがモンゴル流。揚げ菓子は小麦粉の生地をくるくるんとねじって丸めたもので、たぶん中華菓子なんだと思います。そのまま食べたり、お茶にひたして食べたりします。

2. 前菜:ジャガイモの冷菜と豆腐の冷菜
 モンゴルではもともと冷たい料理をあまり食べないそうですが、中華料理の影響で内モンゴルの料理には冷菜があるそうです。ジャガイモは千切りにしてよく水に晒し、さっと茹でて中華風のドレッシングで和えた感じのものでした。ぱっと見「もやし?」と思うくらい透明感があって面白い料理でした。豆腐は中華冷奴。

3. 羊の叉焼(ちゃーしゅー)
 羊の肉で作った叉焼です。

4. 羊肉のボーズ(包子)とバンシ(羊水餃子)
 モンゴル・内蒙古では肉といえば羊。蒸し饅頭(包子)も餃子も中身は羊でした。

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5. モンゴル風の春餅(ちゅんぴん)
 春餅は小麦粉を薄く焼いたクレープみたいなやつ。春巻の皮のようなものですね。北京ダックと同じように、甘味噌を塗って、野菜や春雨や肉を巻いて食べます。モンゴル流は羊肉。とにかく羊!

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6. チャンサン・マハ(羊肉の塩茹)
 羊の腿肉を二時間くらい塩茹でにしたものだそうです。骨付きのまま、ちゃんと刃のついたナイフと一緒にバーンと出てきます。かなりの迫力。ものすごいボリューム! これ一皿でお腹一杯になってしまうほど。

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7. シュルテ・ホール(羊肉うどん)
 チャンサン・マハの茹で汁を使い、味を調えたものをスープにして、小麦粉で作ったうどんを入れたものです。テレビでこれと同じものをモンゴルラーメンって紹介してるのを見たことがありますが、ラーメンというより日本のうどんに近いです。スープの味が塩味で、具が羊なのがモンゴル風!

8: デザート:揚げパン
 お通しで出てくるのとは別の中華風の四角い揚げパンです。味はほとんどついていなくてコンデンスミルクをつけて食べます。素朴で美味しいお菓子です。

飲み物:アイラグ(馬乳酒)
 これはコースには含まれていないので、別料金でたのみました。蒸留していない馬の乳のお酒です。一見すると飲むヨーグルトそっくりで、飲んでみると日本酒をヨーグルトで割ったみたいな味。これがまあ、ものすごく美味しいんです。いくらでも飲めちゃう。アルコール度数はそれほど高くなさそうでした。

 料理の味付けは塩が基本です。 内蒙古は岩塩の産地でお茶に入れるのにテーブルにも岩塩がありましたが、氷みたいに透明で、とても美しい岩塩でした。料理の塩味も岩塩でつけてるみたいで、どの料理もカツンと塩味が効いてます。そこが中華料理とはちょっと違う点。ちょっと塩辛いんだけど、アイラグやミルク入りのお茶を飲みながら食べるとサッパリして美味しかった。

 20時からほとんど毎晩、馬頭琴のライブがあるみたいです。演奏者はチンゲルトさんというプロの馬頭琴奏者で、内蒙古で30年、日本で12年も演奏活動をしているそうです(お店で料理を作ってるのもチンゲルトさん)。モンゴルの音楽は日本民謡の音階にちょっと似てます。追分や、牛追い歌とそっくりの節回しの曲もあります。

 馬頭琴といえば『スーホの白い馬』という絵本が有名です。日本ではこれが小学校の教科書に載っていた時期があるので、馬頭琴という楽器を知ってる人はとても多いんです。でも、どんな音がするのか、どんなふうに演奏するか知ってる人は少ないですよね。

「そんなの知ってる。弾きかたはチェロと一緒だよ!」

そう思った人は半分正解で、半分ハズレ。チェロは弦を上からおさえるけど、馬頭琴は弦の下に指をいれて、上にひっぱりあげて音階を作るんです。

 モンゴルという名前だけは誰でも知っているので身近な国のような気がしてますが、ふと考えてみると知らないことだらけ。

 モンゴルがどこにあるか知ってますか? 中国とロシアの間にあるモンゴル国だけじゃなく、中国に「内蒙古自治区」という、モンゴル人が住んでいる地域があります。ここも、モンゴル。

 モンゴルではどんな言葉を話しているのか、どんな文字を使っているのか、観光で行くとしたら、どこから飛行機に乗ればいいのか、遊牧民族なので羊や馬の肉や乳は豊富にあるだろうけど、野菜はどんなものを作っているのか(そもそも畑をやってるモンゴル人はいるのか?)などなど、考えてみると何も知らないんですよね、モンゴル。

 そんな謎だらけのモンゴルを、より身近に感じられるお店でした。

東池袋の大勝軒

 東池袋の大勝軒に行ってきました。ゆでた麺をスープにつけて食べるという、ラーメン版の盛蕎麦=つけめんを発明したのは、この店の店長である山岸氏だってことになってるらしいんです。

 サンシャイン60の裏手にある小さなお店なんですが、いっつも行列ができてます。何年も前から気にはなってたんですが、「どんなに美味いものでも行列してまで食べない」というのがわたくしのポリシーでございまして、普通なら一生食べに行かない店ナンバーワンだったと思うんです。

 でも、以前住んでいた江戸川区に、ここの暖簾分けと思われる大勝軒がありまして、たまたま通りがかって、その店のつけめんを食べて「強烈に不味い」と感じてしまったわけですよ。人それぞれ好みはあると思うのですが、麺自体はつるっとした喉越しの太めの麺で、決して嫌いなタイプじゃなかったんです。でも、麺にスープがからまず、まるで味のないものを食べさせられているというような感じでした。これのどこが有名店の味なんだろうと首をひねりながら巨大な丼に山盛り出てきた麺をすすったのを覚えています。

 あとで調べてみると、大勝軒というのは何系統もあること、また暖簾わけ=免許皆伝というわけではなくて、東池袋の店で短期間働いていただけの人が大勝軒という店名でお店をやっていて、師匠の味をほとんど受け継いでないケースも少なくないんだそうです。こうなってくると気になるのが元祖の味。

 ところが、東池袋の大勝軒はいつ行っても長蛇の列。特別にラーメン好きというわけではないので行列はしない主義を曲げてまで食べようとは思わず今日に至るわけでございます。

 しかーしっ。東池袋のあそこらへんは再開発で町が取り壊されることが決まっておりまして、来年の2月だか、3月だか、その頃になくなっちゃうとテレビで言ってました。移転して続けるという予定もなく、このまま閉店するという話でした。そんな情報、耳にしなけりゃなんとも思わなかったはずなんだけど、聞いちゃったものはしょーがないです。行くか、池袋に!

 というわけで、世間がクリスマスイブとかいう西洋の祭りで大騒ぎしている12月24日に東池袋大勝軒に行ってきました。到着したのは12時前だったと思うんですけど、すでに長い行列ができてます。幸い空は雲ひとつない晴天です。よい行列日和と言えるでしょう。並んでいると定期的に店長の山岸氏と思われる人がメモを手にして「ラーメン・つけめん」と言いに来ます。どうやら注文をとってる模様です。常連らしき人が「あつもりチャーシュー」などと注文していましたが「終わった」とアッサリ言われてました。ラーメンとつけめん(冷やしor熱もり)しか作る気はないようです。わたしはつけめんを頼みました。熱いのと冷たいのがどう違うかは、この時点ではよくわかりませんし、どっちが出てくるかも知りません(笑)

 それからどのくらい行列したでしょうか。たぶん30分くらいは待ったと思います。だいぶ店に近づいてきたところでピタリと行列が止まり、進まなくなってしまいました。そろそろお腹がすいて死にそうです。すっかり忘れてましたがわたくし病人なんでした。白血球が1500くらいしかなくて好中球も10%を切りそうなヤバイ人なので、真冬の路上で長時間行列なんかしてると本当に死ぬかもしれないです(笑)まあ、ころっと死ぬなら一向にかまわないわけなんですが、せっかく行列したので死ぬ前にラーメンを食わせていただきたいと思いました。イライラしていると店員&店長が出てきて注文をとりなおしています。なにかアクシデントがあったようです。何があったかはわかりませんが、店長とおぼしき人が常連らしきオジサン相手に「オッサンが動いちゃうからわかんなくなっちゃったんだヨー」と言ってました。ハイハイ、ワロスワロス。どうでもいいから死人が出る前に早くやってください。

 そこから更に20分かそこら待ってたと思います。やっと店の入り口が見えてきた頃、店員の兄さんが「外のテーブルならすぐできますが?」と聞きに来ました。お店そのものは小さくて、一度に何人も入れないみたいです。店の外はおもいっきり路上ですが、道端にテーブルを並べてあって、外でもいい人が食べてます。店の中も見たい気はするけど、もうこれ以上待ちたくないし、寒さも大したことないので外で食べることにしました。

 こうして、やっと出てきたのが↓これ。

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東池袋大勝軒のもりそば
 出てきたのは「もりそば」でした。熱いスープ+冷やした麺です。「あつもり」は麺も温かいそうです。写真の状態で普通もり。さらに大盛があるみたいなんですが、よっぽどのツワモノじゃなければ普通にしといたほうが無難です。

 ちじれのほとんどない太めの麺で。いわゆるラーメンのコシを求めると違うのかもしれないけど、もちっとして喉越しがよく、わたしは好きだなあ。スープは辛めで奥に甘味がある感じ。ゆで卵とチャーシューと海苔が入ってます。このスープが不思議と麺に絡んで悪くないんですよ。残念ながら薬の副作用で舌が荒れてまして、ちゃんと味わえてないんだけど、それでも江戸川区の大勝軒よりうまいと感じるのはどういうことよ。さすがは元祖! まあ、並んでまでもう一度食べるかっていわれるとかなり苦しいのですけど(笑)

東池袋大勝軒
豊島区東池袋4-28-3
サンシャイン60の裏手というか、南側
営業時間/AM11:00〜PM3:00
定休日/水曜日
駐車場なし
年末年始の予定は公式サイトを参照のこと

公式サイト(地図あり)
http://www.tai-sho-ken.com/main.htm

 検索をかけると、つけめん(もりそば)の発案者である山岸氏はしばらく前に体調不良で引退したって話がちらほらみつかるのですが、わたしが食べに行ったときに店にいたのは山岸氏(公式サイトのトップに掲載されてる本の表紙の人)でしたよ。最後なので店に出ているんじゃないでしょうか(スープの味などに指示を出してるかどうかまではわからんです)。南池袋にも大勝軒という店があるそうですが、そこはまた別の店です(系列店ではあるようですが)。



 無事につけめんの元祖も食べられたことなので、サンシャインシティーなどをうろついてみました。でもダメ。クリスマスイブの池袋をなめてた。どこもかしこも人だらけで歩くのがやっと。ソニープラザの輸入菓子コーナーだけはなんとか覗いてみたけれど、ピエログルマンもなければハリボのリコリスもないし、いたずらに疲れを増しただけで終わりました。

 いちおう↓こんなのを買ってみました。ハリボのコーラグミ(レモン)とフィリピン産のドライココナッツ。

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 ハリボのコーラは酸っぱすぎて口の中が荒れてるとキツいー。治ってからゆっくり食べようっと。ドライココナッツ(グミじゃなくてドライフルーツです)はかなり美味しい。

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 中身はこんな感じ

レモンハート(ジャズ38)でイタリア料理

 やばいです。今日は昼過ぎから夕方まで昼寝してしまいました。きゃー、ヤクザな生活してるのがばれるー(って今にはじまったことじゃなし)。

 昨日ちらっと書いたジャズ38(旧レモンハート)の写真をアップしようと思います。いつもは昼にカレーを食べに行くことが多いこの店。夜の本格イタリアンは初体験です。

 この店は現在は亀有の駅前にありますが、むかし金町でリモーネクオーレという店名でやっていたイタリア料理店が前身だそうです。お店の人が「とうきゅうとイトーヨーカドーの間くらいにあった店」だって言ってたけど、その頃のことはよく覚えていません。

 その後、同じマスターが金町でやっていたカレーショップNEWまんぼうもレモンハートに合流して(金町店はざんねんながら閉店)、本格イタリア料理と本格カレーが食べられる店になりました。

 さらにマスターのお兄さんが金町でやっていたジャズ喫茶38(お店の人はミツバチだと言ってたけど、お客さんたちがサンパチと読んでる人が多いみたい)が2005年10月で閉店してしまい、その店もレモンハートと合体。本格イタリア料理と本格カレーとジャズの店になり、店名も今年3月からイタリア料理のジャズ38になったようです。

公式サイト
http://www.lemon-heart.com/index.html

 毎週土曜日はジャズライブをやってます。ライブ中はライブチャージ300円が必要です。お店そのものは普通のイタリア料理&カレー専門店なので、ジャズがわからないと入れないということはありません。

 昼はお得なランチメニュー。夜はコース料理がありますが、どの時間に行ってもカレーだけ、ピザだけ、パスタだけ、というようなカジュアルな注文もOKのようです(夜のメニューにもちゃんとカレーがありました)。


 昨日頼んだのはコース料理で一人前2480円……だったと思うんだけど金額はうろおぼえです。

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オードブルまたはサラダ
 シェフのお任せ。今回はオードブルを注文。サーモンとタコのマリネ、ローストビーフでした。

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お好みのパスタ
 メニューから1000円までのものを自由に選べる。1000
円を超える分は追加料金を払えばOK。写真のものは手長エビのトマト系パスタで、1780円なので追加料金を780円払いました。

お好みのピザ
 メニューから1000円までのものを自由に選べる。1000円を超える分は追加料金を払えばOK。この日は1050円のディアボラ(ピリ辛サラミのピザ)を頼んだので追加料金が50円発生してます。イタリア風の薄いピザ生地です。

魚料理か肉料理
 コース用のメニュー数種類から選べます。今回はちゃんとした名前を覚えてないけど、真鯛の香草蒸しだったと思います。

デザート
 これもシェフのおまかせで、日によって違うみたいです。今回はチーズケーキとアイスクリームに生クリームを添えたのでした。

コーヒー

 全部写真とるつもりだったのにピザ以降は血迷って食べちゃった。

 高いパスタを注文してしまったのので追加料金800円くらい、グラスワインを2杯で約1000円、ライブチャージ300円*2を加算すると、二人分で7000円ちょっとでした。どの料理もボリュームがあったし、かなり満足度は高いです。

 今回、偶然にもライブに居合わせたんですけど、ライブだからといってシーンとしずまりかえっているわけじゃないし、食事しながら肩肘はらずに聞けます。ジャズライブは初めて(というか、ジャズそのものをほぼまったくぜんぜんまるで知らない)なのに楽しめました。

 ライブがない時は店内にビートルズとかカントリーが流れていて、名前がジャズ38だからといって、ジャズ一色ってわけでもないです。それでいて全体としていい雰囲気にまとまってる不思議な店。

 ただ、なんというか、金町時代のカレーショップまんぼうは、もっとカジュアルな24時間営業だったりして、その頃のノリを期待してる人は「これは違うー」って思うかもです。かく言うわたくしも金町にまんぼうが帰ってきてくれるといいなーってよく思うのですが。


検索用:JAZZ38 JAZZSPOT38 ジャズ喫茶38 ジャズスポット38 カレーショップまんぼう カレーショップNEWまんぼう 金町 亀有

とらやベーカリー

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東京都葛飾区東金町3-17-4 とらやビル1F

営業時間 11:00〜(夕方には完売閉店)
定休日 日曜日
駐車場なし

 近所にパン屋さんができました。3月10日に開店したばかりです。小さな店舗でケーキのようにショーウィンドウから出してくれる形式です。食べてみようと思って何度か足を運んだのですが、朝は11時過ぎないと開かないし、夕方はもう売り切れてしまうし、日曜は休みなんです。どうもタイミングがあいません。春分の日にやっと開いてる時間にとおりがかって買いました。

 写真手前の右(達磨みたいなやつ)は、コンポートしたアプリコットが丸ごと二個入ってます。これが一番美味しかった。

 左側手前はチョコとフランボワーズ(木苺)のジャムを焼いた菓子パン。これもまあまあでした。

 その奥のゴマがついてるのはイングリッシュマフィン。奥にチラッと映ってる長いのは天然酵母バケットです。どちらもハード系でこのまま食べるより軽く焼いたほうがよさそう。

 天然酵母バケットは本当にハードで、そのままちぎって食べようとしたら大変な騒ぎでした(切れよ>わたし)。これは焼きたてだったら美味しいだろうにと思って、薄切りにして軽く焼いて、バターとチューブ入りのニンニクを混ぜたのを薄く塗って食べたら美味しかったです。

 どのパンもすごく丁寧につくってるのはわかるんだけど、ただ、なんというか、何かこう、求めているものと少し違うような気も。批判をおそれずに言うと、お店に入ったときにパン屋さんに入った時のわくわくする香りがなくて、実際食べてみると、うーん不味くはないんだけど、とうなってしまう感じ。好みの方向が違うんだとは思うんですけどね。贅沢ですんません。

2006年3月26日追記
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 プレッツェルとレーズンロールを買ってみた。どっちもペーターのおばあちゃんには向かないと思った。この店のパンはどれも硬め。硬いのが悪いとも言わないけれど、なんというかその……うーん。

 ただ、お店の人は愛想がよくて、店自体の雰囲気はとてもいい。まだ食べたことのないアンパンの味が気になる。

純喫茶テンダリー

東京都葛飾区金町6-9-9
 JR金町駅南口から徒歩2分くらい。駅を背にして(京成金町駅を右手にして)左の方へ歩いていって道が急になくなるあたりを南へ(JRの線路と逆側へ)入ったところ。

営業時間 ?
定休日 ?
駐車場なし

 定休日とかご存知の方は教えてくださるとうれしいです(っつーかわたしも店の人に聞いてこいよって感じですね、あはは)。少なくとも日曜日の午後はあいてました。

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 食事する場所というよりは喫茶店なのですが、最近めずらしい純喫茶なので。って実は金町には純喫茶を名乗る店が他にも二軒ほどあったりするんですけど。あちこちの純喫茶をまわっている落語家の円丈さんのページには、テンダリーが含まれていなかったので、うちで紹介してみようかなあと。

 円丈さんによれば、純喫茶というのはアルコールを置いてない喫茶店のことだそうです。そんな店いくらでもあるじゃないか。シアトル系カフェは純喫茶なのか、珈琲館はどうなのか……と屁理屈をこねたくなりますが、まあ確かに最近のお店は純喫茶なんて看板は出しませんわな。純喫茶は、昭和30〜40年代にできた店に多いんです。円丈さん曰く、当時は昼間から酒類のあるところに出入りするなんて不純だという意識があったらしいのですね。それで、スナックなどとは違う、純粋な喫茶店だという意味で純喫茶。

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 テンダリーもかなり古いお店です。お店は一階だけなのですが、見上げるとこんな感じで二階にはステンドグラスなんかはまってます。そういえば昔の喫茶店って立派な作りの店が多かったです。

 中に入ってみると、その日は日曜の午後だったのですが、常連さんらしき人たちが四人くらいいて、ほぼ全員が寝てました! 昔からの喫茶店にありがちな薄暗い証明と静かな音楽が眠気を誘います。入り口には新聞や雑誌が何種類も用意されてて、けだるい休日の午後に暇をつぶしに来るには最適です。
 メニューはコーヒー・紅茶などの飲み物のほか、トーストやサンドイッチ、山菜ピラフなどがありました。

 そういえば円丈さんのページでは看板の出し方で純喫茶ランクをつけてるんですよね。テンダリーの場合は、入り口の扉に純喫茶と書いてあります。が、一番目立つ大きな看板にはCOFFEEとあるだけで純喫茶の文字はなく、また店の前にあるアートコーヒーのロゴの入った小さな立て看板には「喫茶テンダリー」とあります。円丈さんランクでいうとBでしょうか。大きい看板はかなり古そうなので、最近になって純喫茶の表示をやめたんじゃなく、店ができた当時から、喫茶だったり純喫茶だったりしたんじゃないかと想像するんですけど。

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入り口の扉には純喫茶の表示が!

 金町にはテンダリーのほかに、アラスカと、田園と、シャレードという店があって(円丈さんによる紹介はこちら)、もうひとつボンってところも純喫茶だったらしいんですが、南口再開発に飲み込まれて去年末に閉店してしまいました。一度入ってみたかったんだけどなー。