新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

No.75の記事

火星の巨大UFO証拠写真

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徳間書店『[NASA公認]火星の巨大UFO証拠写真』伊達巌・著

 図書館でみつけた本です。火星のUFO写真といいつつ、内容は火星面や月面の写真を分析して「これは人の顔に見える。地上絵に違いない!」「こっちは人工的な建築物に見える」なんてことを言ったりする本。写真は NASA から公式に出てるものなのできれい。UFO 写真もちょっと載ってます。ファティマの奇跡やエジプトの異端王アクエンアテンが火星人に影響を受けているのではないかという考察、昔の画家が絵画に描いたUFOなんかも紹介していて盛りだくさんです。

 天体写真の分析(というか深読み)は、昔は素直にスゲーとか思ってたんですけど、自分で画像処理なんかするようになると昔ほど納得できないんですよねー。この本に出てる例で特に納得できないのは、NASA から公式に出ている写真のぼかしを取り除くと幾何学模様が出てくるって部分。その幾何学模様っていうのがあきらかに何かのノイズなんですよー。火星からデータが送られてくる時点でどうしても出ちゃうノイズかもしれないし、画像の縮小や圧縮の時にできるのかもしれないし、原因は正確にはわからないけど、少なくとも火星表面に何かあるって感じではないわけ。それを都市だっていわれてもねー、なんてことを思ったり。

 でも、疑いながら読むのもまた楽しかったりするのですよね。火星に巨大な人面石があるって話、けっこう有名でしょ。ああいうのが他にもたくさんあるんですって。そういう写真もけっこう載ってまして、この本の著者はそのうちのひとつを「火星人とコンタクトしていたと思われるエジプト王アクエンアテンと妻ネフェルティティの顔じゃないか」とか、かなり深読みしてくれちゃってるわけですよ。もうありえねーって感じでしょ。

 でも、ありえねーって思う反面、もしも本当だったらってチラッと思ったりもしてね。仮に本当だったとして、火星人が地球人の顔を地上絵に残したなら、地球側にも火星人の地上絵があるんじゃないか、とか。地球には森林があるから隠れているけど、火星のような不毛地帯になったら、あっちこっちから宇宙から見ないとわかんないような巨大な人面石が出てきちゃったりして… っていうか、出てくるね、絶対。目と鼻と口があれば全部人に見えるし(って身も蓋もない)。

 ちなみに、著者は「NASA は情報操作をしている」と主張してまして、火星に生物がいると思わせる何枚かの写真が NASA の公式サイトから消えたっていうのね。そんなことを書きながら、この本自体は NASA 公認だったり、NASA って意外と太っ腹と思わせる一冊?

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「NASA公認」火星の巨大UFO証拠写真icon
 2500円以上のお買いあげで送料が無料になります。この本は2800円なので一冊買ったら送料は無料でーす。とにかく写真がすごくきれい( NASA 公認だしね)。