新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

No.293の記事

お楽しみのCT撮影でーす

 御茶ノ水の神尾記念病院にCTを撮りに行ってきました。検査の予約は10:30〜ですが、手続きがあるので30分くらい前に病院に来てくださいと言われてました。病院に到着したのは9:50くらい。ちょっと早く着いてしまいました。

 二階の受付で紹介状を出すと、潮クリニックで書いたのと九割同じ内容の問診票をもう一度書かされてゲンナリ。神尾記念病院は潮(うしお)の関連病院で、ウシオっちが水曜なら自分がいるからっつーので水曜に来てるのに、こういう糞どうでもいい作業は簡略化できないものなのかと思うのですが。

 それはともかく検査です。受付で問診票を渡して診察券とか作ってもらって、サービスですって一階ティーラウンジの無料お茶券とかもらって、なんだかんだと待たされて、「じゃあ、このカルテを三階の検査受付に持ってってください」と言われて三階に移動。受付を済ませたのが10:30くらい。ちょうど予約の時間となりました。

 が、しかし。長い針が半周しても、まだ順番が回ってこない。CT撮るだけだったらそんなに時間はかからないと思うんだけど、なぜか前の人がてこずってていつまでも出てきません。やーっと呼ばれたのが10:10くらい。

 CTというのは、テレビでよく見る丸い輪っかみたいな機械に体を通してX線で断面図を撮るやつです。まずは造影剤なしで撮影。少しずつ位置をずらしながら何枚か撮ってたみたいです。レントゲンと同じなので別に苦痛はないです。それから造影剤を入れての撮影に移りますが、わたしの場合は右耳の後ろ、やや下が腫れてまして、どこから造影剤を入れるんだろうって思ってたんですけど、右手のひじの内側に点滴で入れてました。採血するのと同じ場所でした。人によっては造影剤の注射で具合悪くなる場合もあるようですが、わたしの場合は一瞬「あれ、体が熱い?」と思った程度で、それも気のせいかもしれない程度でした。造影剤の点滴は2〜3分だったと思います。わりとすぐ終わりました。そのあともう一度CTで撮影。

 そんなこんなで撮影はあっさり終了。30分もかからなかったかもしれない。ヨード造影剤は尿として自然に排出されるということで、検査終了後に水を飲むように指示されました。家に帰っても多めに水を飲むように言われました。

 それから10分もしないうちに現像が済んで、カルテを持って再び二階に移動。今度は検査結果を聞くわけです。待つこと15分くらい。診察室に呼ばれました。そこでサクサクっと結果が出ると思ってはいけません。ウシオっちは焦らしの転載です。もう一度触診させてくれと言いました。どうぞどうぞ、ご存分に。

 金町のクリニックにいるときは、大きなマスクをして人相のわからない潮先生は、今日はマスクなしでした。今日ひとつわかったのは、この人は何を説明するのも歯切れがわるい。癖のようです。CTの写真を、ここが顎で、こっちが右で(ネガなので左右が逆になるらしい)、5mmずつ位置をずらして撮影して3枚に写っているので1.5cmくらいの大きさで……というのを必死で説明してくれるんですけど、聞いてるこっちは「で、結果は?」と何度も聞きたくなってしまう。

 やっと結果なのですが、外側が白くて内側が黒っぽく写っているのは、たいていの場合中に膿(うみ)などの液体が入っていることが多くて、膿だとすれば腫瘍ではない……んだけど、腫瘍に起因してそういうものが溜まる場合もあるから、もうちょっと検査してみないとわからないと。えー、CT撮れば「できもの」か「膿」か写り方が違うからわかるって言ったのに、結局わからないんじゃーん(笑)

「それで、その検査というのは具体的には何をするんですか?」
「細い針をさして、中の液体を採ってみることになりますねえ」

 それから先がまた歯切れが悪かったのですが、中の液をとって調べれば、ある程度までは正体がわかる……んだけど、もし腫瘍だとしたら、今度は良性か悪性か調べなくちゃならない……んだけど、それも針をさして中のものをとればある程度はわかる……んだけど、完璧ではないからムニャムニャ。こ、この人は。ひょっとすると次から次へと検査して、まだわからない、完璧じゃないからというタイプじゃなかろか。いや、念を入れて調べるのは良いことかもしれないのですが、先々の予定が見えないと、何か激しく不安になるような。

 で、結局どうするかっていうと、腫瘍専門の羽田先生って人がいるので、今度はその人に見てもらったほうがいいでしょうと。でも羽田先生は午前中に手術が入ってしまっていて、出てくるのが12:30分くらいだから……むにゃむにゃ、とウシオっち電話。看護婦さんが「あ、それじゃ外で待っててください。なんでしたら一階のティーラウンジでお茶飲んでていいですよ。わたし探しますから」と言ってくれたのでいったん待合室に出ました。そしたら看護婦さんがすぐに出てきて「ちょっと待ってください。羽田先生はもう手術が終わって次の患者さんにムンテラ(説明)やってるので、終わったらすぐ来るそうです」っていうのでしばらく待ってたんですが、15分くらい待たされたところで別の看護婦さん登場「ごめんなさい。羽田先生はあと20分くらいかかるそうです」おいおい。

 もう待合室は飽きたし、無料お茶券を持ってるので「あのー、ティーラウンジにいていいですかー」と聞いたら、この看護婦さんもチョー歯切れが悪くて「あ、えーと、この後に採血検査がある……かもしれないし、ないかもしれないんですけど、もし検査するとしたら、糖分をとっちゃうと検査に出るかもしれなくて……ほにゃらかぷー」って感じでした。たぶん急に言われたのでシドロモドロになったのでしょうが。

「それってよーするにお砂糖の入ってない紅茶なら飲んでも大丈夫ってことですよね」
「は、はあ。そのくらい……なら、大丈夫……だと思います」

 神尾記念病院は待ち時間を快適にすごせるような工夫をけっこうしてるみたいです。ティーラウンジに電光掲示板があって、番号札何番の人が診察中なのかわかるようになってました。でも、お客さんはほとんどいませんでした。砂糖ぬきの紅茶を飲みながら待っていたら電話(携帯ではなくラウンジにある固定電話)で「先生来ましたよー」と呼び出しが。こういうサービスはいい感じです。

 さて、本日のお楽しみ、その2。腫瘍専門の羽田先生による診察です。いつから腫れてるのか、などの経過説明を軽くしたあと、触診して、さあ、針でも何でも刺しやがれ……と思ったら、

「こういう写り方をするのは、たいていの場合は膿ですし、この位置だと、皮膚の直下ですから、耳下腺ではなくて皮脂腺でしょう」
「は、はあ」
「液とか出ませんか?」
「液?!」
「皮膚からにじみ出たりは?」
「しませんけど」
「触った感じでも、腫瘍というよりは膿だと思います。皮脂腺に細菌が入って化膿して膿がたまった状態でしょう。ただ、大きいので、自然に引くかどうかはわからないので、場合によっては切ったほうがいいかもしれませんが、今は様子を見ましょう。一ヵ月後にまた来られますか?」

 てっきり針を刺されるものだと思ったので、今度はこっちがシドロモドロになってしまう。さっきまで腫瘍かもしれないと脅されていたのに、潮くんはあー言ってるけどくらいの勢いで様子を見ましょうっていうわけよ。なーんだ、っていうか、針刺されてすんげー痛かったとか書こうと思ってたので拍子抜け。また御茶ノ水に来なきゃいけないのはイヤだけど、一ヵ月後だし、まあいいか……あ、いやちょっと待てよ、

「ええと、潮さんのところじゃなくて、ここに来ればいいのですよね?」

自分でも、なんか含みのある変な聞き方だなあと思ったのですが、思わず聞きなおしてしまいました。

「あー、だから、今日の検査で完璧に大丈夫とわかったわけでもないし、一ヵ月後にまた診せてください」
「わかりました。"ここ" に来ます(笑)」

 とりあえず放っておいてもいいとわかったこともですが、ウシオっちのところに通わなくてよくなったのを微妙によろこんでるのはナイショってことで。


# 実名入ってるので一応フォローしとくけど、表現に多少の誇張はあるし、潮先生だって腫瘍かもしれないような微妙な問題でなければ、特にヤブというわけではないと思うので、ひとつそのぉ……(笑)

ひろこ 2006年02月01日(水)21:30

色々と、良かったですね。
皮下で膿が溜まってるって事は、
猫のケンカ傷のようになっているのでしょうか?
皮をプチッと切って終わりなら良いのにねぇ。

珍獣ららむ〜 2006年02月02日(木)09:28

皮脂腺に膿か脂肪が溜まったものだってな話だったから、
だとすると巨大なニキビに近いのかも?!
腫瘍じゃないなら切るとしても、
たいして難しいことじゃないような気がします。
ご心配ありがとう。