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フレンチフライでも食べてマターリと

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 今日はいろいろやろうと思っていたことが沢山あり、特に脱出ゲー関係をそろそろつっこんでやりたいと思っていたのに、ろくに進まずに終わってしまいましたよ。

 何がいけないって、朝から折り紙のことやら、youtubeのことなんかを考えてしまったのがいけない。今朝は突然、薬包紙について考えはじめて、あれは日本特有のものなのかなあと思い、药包(簡体字)や藥包(繁体字)で検索をかけてみたところ、台湾の人が作っているらしきサイトに、日本のとほぼ同じ包み方の薬包紙のイラストをみつけました。おお、中国文化にも薬包紙は存在するのか?!

 が、しかし。台湾は戦争中に日本文化の影響を濃く受けている可能性もあって、もしかすると薬の包み方も日本式なのかもしれんなーとも思うのです。たしか、占領以前の台湾にはなかったもので、日本軍が持ち込んだものは、日本語のまま台湾語(中国語とは別どすぇ)になってる例もあると聞いたような。「がっこう」とか「びょういん」とか、そんな単語だったと思うんだけれど思い出せない。まあ、とにかく、薬包紙の包み方も日本から持ち込まれた可能性を今のところ否定できないのですよ。現に簡体字の药包ではそれらしいものがヒットしなかったし。

 なら韓国はどうかと思うのだけど、infoseek先生に薬だの包みだのを韓国語に訳してもらって検索をかけたけれど、日本語と同じで同音異義語が多く、そのくせカナ表記しかない国なので、短い単語のみで検索をかけても関係ないものばかりヒットしてしまう。韓国文化を波乗りするにはそうとうの韓国語力が必要と思われるのです。

 そもそも、散剤を一服ずつ紙につつむ文化というのはいつごろからあるものなのか。漢方しかなかった時代にはあったのか、それとも蘭学が入ってきてからなのか、あるいは明治以降なのか。蘭学や、明治維新以降の欧米文化の影響ならば、アメリカやヨーロッパにも薬包紙の包み方があるはず。

 が、しかし、どうやって探せばいいか見当もつかない。「大草原の小さな家」のベイカー先生や「大西部の女医物語」のクイーン先生は、散剤をどんなふうに処方していたかしらと脳内検索をかけるもこれっぽっちも思い出せず。そういえばメリー・ポピンズが子供たちに薬を飲ませていたような気がするけれど、あれは紙包みじゃなくて瓶から直接だったような。もしかしたら散剤を瓶から直接なのか? いや素直に液体なんじゃないかとも思えるし。

 というわけで、結局なにひとつわからなかったんですけど、身近に外国人の知り合いがいる人、外国に住んじゃってる人は、薬包紙を知ってるか聞いてください。↓こーゆうやつですよ。
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▲これは折り紙で折ったけれど、実際には正方形のパラフィン紙で一服ずつの散剤(ときには錠剤も)を包むのです。糊で袋にしたものは違います。あくまで折って包みにしたものです。

 そんなこと考えてるうちに、半日くらいあーっという間に過ぎたわけよ。なんだか知恵熱出そう。折り紙じゃなくてほんもののフライドポテトを食べたいわ。

タグ:おりがみ

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Sari (06/08 00:32) 編集・削除

最近見ませんね、薬包紙。でもこうやって変換できるということは、私の知らないところで出回っているのか?
薬箱の古い太田胃酸はこれでした。一体いつのだ?(^^;)

只今、タイに住んでいる、だんなさんがトルコ人の友人に、トルコとタイの事情を聞いています。
これからインドネシアの人にも聞いてみるけど、昔は薬草ばかりだったような国は、その後に統治した国の薬事情がそのまま持ち込まれているのではないかと思います。
さて、イギリスとオランダはどうだったのか・・・

珍獣ららむ~ (06/08 08:48) 編集・削除

 うはっ、インターナショナルですね。ぜひぜひ聞いてみてください。なんかわかったら教えてくださいね。

 ケロリンも最近まで薬包紙で包んでありましたけど、少なくとも10年くらい前までは……ってどこが最近じゃい。たしかに最近は見なくなってますよねえ。病院でも薬局でもそうとう前から分包機を使ってますからねー。

 ただ、もしかすると特殊な薬だと今でも薬包紙が出てくる可能性もあるのかなあって思います。わたしが高校の時だから、それ自体そうとう前ですが、普通の粉薬は機械で分包されて袋にはってたと思うんです。でも、甲状腺シンチグラム用の放射性ヨードの錠剤が真っ赤な薬包紙で包んであった記憶があります(外用じゃないんですけどねえ)。絶対に持ち出さず、目の前で飲んでくれと言われた(笑)

 ひょっとすると、甲状腺シンチには今時は錠剤自体を使わないのかな。慈恵の放射線部の前を通ると注射(点滴)の説明ばっかり書いてある。

Sari (06/08 23:24) 編集・削除

すみません、聞き方が良くなかったのか、こんなお返事でした。
紙と書いたのですが、37歳と若い方なので、元々紙の概念自体、無いのかも(笑
一部抜粋です。

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オブラードですよね?
トルコにはないです。
なぜかというと、トルコには粉薬はないから。
あるかも知れないけど、粉薬は見たことないです。

あんな面倒くさいことするの、日本だけでは?笑
そういえば、韓国にもなかったなあ。
韓薬(漢方)のような、「良薬口に苦し」の習慣があり、
苦い薬を飲むことが健康にもいいと思うところもあるので、
オブラードを使うこともなさそうです。

タイでは、、、
病院や薬局に入り浸っていますが、いまだに見たことないです。

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オブラート(ド?)さえ無いのだから、紙は押して知るべしですよね。
オブラートって日本の発明ですよね、そう言えば・・・

インドネシアはもう少しお待ち下さい、でも多分同じでしょうね(^^;

Sari (06/09 00:53) 編集・削除

紙のだと返信したら、こんなん来ました(^^)
ミャンマーの様子も分かると思います♪
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きゃああ、勘違い!
sariさんのメッセージを読みながら、オブラードにしては説明がどうもしっくりこないなあ、とは思ったのですが。笑

薬を包む紙は知っていますよ。
色々ないろのセロハンでしょ?
私も子供のころにも、小児科で処方される薬にありましたよ。
だって私は昭和45年生まれだもん。

確かに、トルコやタイでは見ないですねえ。
ミャンマー人に聞いてみましょうか?
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シバケン URL (06/09 03:20) 編集・削除

東急ハンズで実験用具を見てたら置いてあったような気もしますけどやっぱり病院にはないんですね。
以前、蚕の卵を買うとなぜかパラフィン紙に包んであります。

珍獣ららむ~ (06/09 08:07) 編集・削除

 sariさんありがとう! 47年生まれなので知ってるけどトルコにはない?? 子供の頃日本にいたってことなのかな。ミャンマーの人からの情報もお待ちしてますー!

 その後さらに「paper medicine powder pack」などで英語圏を検索して

http://www.indexstock.com/store/Chubby.asp?ImageNumber=1029395
↑こんな写真をみつけました。あきらかに薬包紙を開いた状態で、しかも折り目のつきかたを見ると、ケロリンの包み方とまったく同じと見た。

 ただ、中に入ってるのが西洋役にしちゃ茶色いんだよねえ。生薬を粉にしたのだとしたら包んだのは東洋人かもしれない。

 薬包紙とは無関係にこんな可愛いものもみつけてしまった。セレンディピティーだな(目的とは別の余計な宝をみつけること)だな。
http://www.essenceoftheages.com/azenta/az1.html
 お香を粉のまま燃やせるので余計な成分を入れなくてすむんだと。でもこれ着色料ばんばんだね。日本のサイトを探してみたけどそれっぽいのはみつからなかった。考えてみたら、日本の正しいお香は香木をそのまま加熱するんだから添加物なんか入りっこないんだった。


>シバケンさん
 いつも思うんだけど、シバケンさんがぽろっと口にすることってどれもこれも面白いよ。「蚕の卵を買う」がまず面白い。「パラフィン紙に包んであります」がさらに面白い。

 普通の人は蚕の卵なんか買わないんだけど、たまたま養蚕体験をしてみたーいなんて思った場合に、「蚕は具体的にどこで手に入れるのか(これはシバケンさんのとこに書いてあるよね)」「いくらくらいするのか」「どんな風に売られてるのか」っていうのはものすごーーーく知りたい情報なわけよ。

 卵がパラフィン紙に包まれて来るなんて、些細なことのようでいて実はものすごく面白い。写真かイラストをそえてサイトに書いたら貴重な資料になると思うんだけどなあ。

Sari (06/12 01:49) 編集・削除

インドネシアから回答が来ました。
ちょっと長いけど、そのままコピペ。

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さて、ご質問の
> 実は、日本でも最近見なくなった、粉薬を入れて折り紙のように包む、薬包紙。
> インドネシアではあるのでしょうか?
ですが…

ありますよね!

3月に次女がひどい風邪引いた時に、処方箋持って行った近所のApotikで貰った薬は、まさしく、粉薬を入れる、昔ながらの薬包紙 でしたよ。

ほら、最近日本では見ませんが、昔 西洋紙 て言っていた、灰色がかったちょっと質の悪い紙…
あんな感じでした。

でも、薬局によって紙の感じはマチマチです。

最近は、機械で包装されるようになって、存在無くなりましたが、行きつけの総合病院では、フツウの?白い紙で、やや薄めのに粉薬包まれて処方されていましたよ。

sariさん、何にお使いになるんですか?

以前、sariさん、Mixiで? 片面コーティング仕様のわら半紙(と言うか西洋紙)を、誰か要りませんか? って書いてあったこと無かったでしたっけ?

もし、薬包紙をお探しなら、あれで立派に代用出来ません?
ツルツルの面に包まず、あれを表面にして包むと 良さ気なような…。

なんか面白いこと考えていらっしゃる???(教えて下さ~い!)

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でした。インドネシアはオランダ領でしたから、日本と同様、オランダ由来のものが残ったのでしょうかね・・・

ではではまた。 Sari

珍獣ららむ~ (06/12 07:19) 編集・削除

 sariさんありがとう! インドネシアにもあるんですね。オランダ由来である可能性ありですか……メモメモ。

北海カンロをね

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 切ってみたんだけどね、やたら美しいエメラルドグリーンで、ひょっとしてものすごく甘いのかしらと思ったんだけどね、想像したほど甘くなかったです。いや、もちろんちゃんと甘みはあったのですが、このいかにも熟れてますという香りや、甘露という名前から連想するほど甘くない。マクワウリなのでメロンのような強烈な甘さは期待すべきじゃないのでしょうが、以前いただいたナシウリの、あのめくるめくおいしさに比べると、なにやらバカにされたみたいな味。

 見た目がやたらとハグラウリに似てますが、実は味のほうもハグラでした。ズバリ言って甘いハグラウリです。食感がそっくりで甘さの質も似ている。ハグラウリは漬物用でどんなに熟れても甘くはならない品種ですが、わたしは熟れたハグラにも甘みがあると思う。生かじりしてみればわかるけれど、遠くかすかにメロンを思わせる甘さがある。

 そもそも、メロン、マクワウリ(北海カンロ、ナシウリなど)、ハグラウリ(≒シロウリ)は同じ種(しゅ)から派生した変種(あるいは品種)で、きわめて近い、というよりほとんど同じものらしいんですけどね。なので味が似てても不思議じゃない。甘くならないハグラウリでさえ甘みを感じるのだからと、北海カンロに期待をかけすぎているのかもしれないです。あるいはまだ食べ頃ではないのかもしれないし、しばらく常温で放置して追熟させてみようかと思ってます。

 それにしても、いつぞや千葉の農場の方にいただいたナシウリはおいしかったなあ。味の質や食感がハグラ系のウリとはかなり違う感じなんですよ。こうなってくると、やはり本場真桑村のマクワウリを食べてみたいものだと。あれはハグラ系なのかしら、それともまた別の味がするのかしら。しかし岐阜県は遠い。アンテナショップが六本木にあるらしいけど六本木も遠い。ついでがぜんぜんない。

北海カンロきたー!!

 虫の餌をとりに行って、こんなとこまで来たら亀有もうすぐじゃんということに気づき、そのまま歩いて買い物に行った。アリオのヨーカドーで北海道フェアをやっていた。いいにおいだなぁと思ったら、夕張メロンのとなりに……ハグラウリ? ちがう、北海カンロだー!!! 何年も前から食べてみたかった北海道のマクワウリ~。

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 でも値段を見てびっくりしたよ。えええっ、こんな小さいのが750円? しかし、隣にあった夕張メロンを見て納得。メロンは3500円だった。とりあえず二個購入。いや、メロンのほうじゃなくて、マクワウリのカンロね。目の前にマクワウリがあったらメロンはアウトオブ眼中なの。

 カンロの入った袋を持ってあるくだけで、どこへ行っても甘い香りがついてくるよ。部屋に置いてもマクワウリの香りでいっぱい。もったいないからまだ食べてない。明日あかるいところで写真とってから食べるー。

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 月形町JA のシール。やはり月形で作ってるんだね。

◎JA月形町
http://www.hamanasu.to/ja-moon/
 マクワウリに血眼になっていたときに見に行ったらメールフォームが正常動作してなかったのを思い出すなあ。今はサイトもきれいになっちゃって……あらメールフォームはやめたのね(笑)JA月形町農産物ってところに北海カンロの紹介がある。皮をむいたら種を取らずに丸かじりだって。えー、種はとるのー。蒔いてみるんだもん。

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石川剛弘 Eメール (09/16 11:03) 編集・削除

私は北海道月形の出身です
北海カンロ懐かしいです
畑があるので是非作ってみたいですが、
種をわけて頂けるでしょうか?
gabotyan

珍獣ららむ〜 (09/16 19:24) 編集・削除

こんにちは。
これは2007年の記事なので、さすがにもう種は持っていないんです。
せっかくお問い合わせいただいたのにすみません。

http://noguchiseed.com/hanbai/tane/haru/20.html
こちらの種苗店で全国のマクワウリの種を扱っています。
「甘露まくわ瓜」というのが北海カンロと近い品種のような気がします。
一度お問い合わせになってみてはどうでしょうか。
gabotyan

ぶたぶたこぶた

 タイトルに意味なし。「ぶたぶたこぶた」と来たら「おなかがすいた ぶー」ですか? わたしは「なははでちょい」です。オタクでごめん。

催促

 先日の英語での折り方教えてメッセージを放置していたら、英語わかりますかって日本語まじりのメッセージが来てしまった。川崎さんに著作権があるから公開できないよって英語で返事したら、かろうじて通じたようだ。ありがとうエキサイト翻訳。

youtube騒動

 上記の件とはぜんぜん別件でyoutubeをとある用途に使っている(アカウントもchinjuhじゃないのでやってる)。

・ある動画をある日時以降に公開してほしい
・しかし、公開前に確認したいのでURLを教えてほしい

と言われてしまった。

 そいつとは友達や家族の手続きをしてない。
 ついでにいえば、わたしはそいつのemailアドレスを知らん(某SNS内のメッセージでやりとりしてる)。
 わたしはそいつの youtube ID を知らん(ちなみに相手には過去に公開してよい動画のURLを教えたので、わたしのIDを知りうる状態にあるはず)

 こやつはわたしにどうしろと言っているのだろうか。「友達になりたきゃ招待状を送ってきやがれ。話はそれからだ」と言ってほしいのでしょうか。

 わたしゃ、こいつとのやりとりのためにyoutubeを使い始めたので、実はまだyoutubeの使い方をよく理解してない。もしかしてこっちの認識がおかしいのかと思い、友達や家族になったりする手続きをやってみるために、無駄なアカウントをもう一個作ってしまった。

 仕方ないのでSNS内のメッセージでURLを教えて「友達のみに公開する設定にしたので見られなかったら友達の登録をしてください」と返事をしたら「IDを教えてください」と返されてしまった。

 ……コイツ、素人だったのか。相手にしたわたしがバカじゃった。報酬はもらえる予定だけどポイントで100円分くらい。フザケンナと言いたい。あたしゃ暇なときほど忙しいのよ。こんな暇あったら虫でも見に行くって(怒)

ありゃ、福沢アナが泣いてる

 テレビつけたらTBSの「ピンポン」で福沢アナがいきなり大泣きして視聴者に謝ってるよ。なんとかいうスポーツ選手(ハニカミ王子か?)の取材で、その人の生の声がほしいというので、同行する選手にピンマイクをつけてもらって会話を録音したらしくて、しかもそれを放送しちゃったんだと。ターゲット本人には無断で。平たく言うと盗聴ってこと?

 それをね、福沢アナが泣きながら謝ってた。謝りながら「親友に裏切られた気分」と口走っていた。そりゃそうだ、そんな取材を指示したのは福沢アナじゃないだろうしねえ。CMが明けたらスタジオはいつもの雰囲気だった。福沢アナはしばらく神妙な顔してたけどね。

散歩にでも行くかー

 そういえば、そろそろオオクロハバチ(?)の餌をとりにいかなければ。餌のトネリコがさあ、すぐ近くで手に入らないのよ。まあ歩いて20分くらいのところなんだけどね。運動がてら行ってくるかー。

蟹退治>待たされたあげくに

 蟹退治、前回までのあらすじ…

 とりあえず駅前の病院へいき、レントゲンとCTを取ることになった。すげー混んでて検査の前の検査だけで待たされた。とにかく待たされたなんかすごく待たされた。

CTスキャンってどんな検査?

 生理食塩水の点滴が半分くらい終わったところでCT室に呼ばれた。CT室にはドーナツ型の巨大な機械がある。わたしはCT撮影は初めてじゃない。造影剤ナシとアリの両方でやったことがある。やったことのない人のために説明すると、CTスキャンっていうのはレントゲンのえらいやつで体の輪切り写真を撮れるやつ。よく健康番組でメタボリックシンドロームの説明をするのに、おなかの輪切りみたいなX線写真を紹介してる、あれがCTスキャンで撮影したものです。

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▲こんなドーナツ型の機械に可動式のベッドに横たわって入る……それにしてもどうでもいいイラストである。

 CT撮影には痛みはない。レントゲン写真が痛くないのと同じ。ベッドに横たわって巨大ドーナツの中に入るだけ。ドーナツ部分は奥行きが大してないので閉所恐怖症の人でも大丈夫と思う。ただし造影剤を使う場合は点滴で入れるので、注射が苦手な人はちょっと恐いかも。

 そうそう、わたしが初めて造影剤アリのCTを撮った時、ものすごく疑問だったことがある。一体どこから造影剤を入れるのかってこと。だって、撮影する場所は病気によって違うでしょう? 頭の撮影、おなかの撮影、明後日ほども場所が違う。腕からの注射か点滴なら恐くはないけど、首や足の血管に刺されるんだったらイヤだなと思った。でも心配ご無用。首から上の写真も腹部の写真も腕からの点滴だったよ。

 電動式のベッドに横たわってドーナツに入り、撮影する場所を確認すると、生理食塩水の管に造影剤の管をつないで薬を入れる。痛みは注射の時だけと書いたけど、実は薬が入ると体が熱くなるという謎体験が待っている。最初は喉のあたりがボワッ。たちまち浸透して肛門のあたりがボワッ。うほっ、なんだこのめくるめく感覚は!! 残念ながら快感ではない。でも面白い。腕から入った薬が、ほんの一瞬で全身に回っていく様子がありありとわかるんだから。なるほど、これなら全身どこの撮影でも腕からの点滴で済むわけだ。

 造影剤が入ると撮影本番。ドーナツの中でなんらかの機械がクルクル回ってる。
「息を吸って……止めてください」
という録音音声の指示があって、20秒くらい我慢していると
「楽にしてください」
と言われる。これで撮影終了。待ち時間さえなければ楽な検査だと思う。生理食塩水が終わってから点滴針を抜いてもらった。

待たされたあげくに太りすぎ?

 CT撮影が終わってまたしばらく待つ。空腹でふらふらしてるのでどのくらい待ったか記憶なし。内科の診察室に呼ばれ、女医さんとやっとまともな会話。先生が言うにはレントゲン、CTともに、ガスがたまっているということもなく、特別に異常もないとのこと。
「でもこれはあなた、ひどいわよ。メタボリックよ!」

 メタボリックって、内臓脂肪がたまるアレのこと? CTは輪切りの状態で何枚も撮影するんだけれど、どの写真も黒い隙間だらけ。外側に白くくっきり写っているのが皮膚だの皮下脂肪だのとして、中の黒いところが内臓脂肪だということ??

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▲こんな感じの画像だった。自分の写真は手元にないのでネットにあった内蔵肥満の人の写真を参考にしたよ。追記:自分は皮下脂肪がそうとう厚いはずだと思ったんだけど、最近の検査画像を見たら実際にはここまでひどくなかった。腹側にはついてるけど、背中側はもっと脂肪が薄いみたい。

 太りすぎなのは自覚しているから笑ってごまかしたけれど、そんなんで急に息苦しくなったり疲れやすくなったりするものなのかな。

 釈然としない顔をしていたら、女医さんがまたこう言いました。
「でも、腹水という可能性もあるから、肝臓の検査もしたほうがいいかな。来週の水曜日に来られる?」
「はあ、来られますけど」
「じゃあ水曜日の午後ね……ええと、ちょっと待って。念のために外科の先生にも見てもらうから、もうちょっと廊下で待ってて」
「は、はあ?」

 で、また待たされるの。もうイヤだー!!!


 ……というところで次回につづく。