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菜の花のチョコチュジャン和え

 庭的なところの菜の花消費企画第二段(いつからシリーズ化したんだ?)。茹でて和えるだけなので簡単です。お浸しに飽きたらどうぞ。

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材料

菜の花 一束

チョコチュジャン(초고추장)
Lコチュジャン 大さじ2
L醤油 小さじ1
L砂糖 小さじ2
Lごま油 小さじ1/2
L酢 小さじ1

※チョコチュジャンはコチュジャンで作った酢味噌です。分量はかなり多めなので、全部使わずに残す感じで!초=酢、고추장=コチュジャン(唐辛子味噌)

作り方

1. 菜の花をゆでて、お湯をきってしぼっておく。
2. コチュジャン、醤油、砂糖、ごま油、酢を混ぜてチョコチュジャンを作る。
3. 1を2で和える。

※チョコチュジャンは少しずつ加えて程よい味になったらやめること。全部使うと辛いと思います。余ったチョコチュジャンは別の料理の味付けに使ったり、刺し身につけて食べたり臨機応変に。



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▲茹でた牛肉を細切りにして加えても美味しい!



ところで韓国では菜の花を食べるんでしょうか?

 そもそも日本で「菜の花」と呼んでるやつは正確に言うとアブラナの花ではなくて、ハナナ(花菜)の花穂じゃないかとか、

 いやいや、アブラナもハナナも変種だか品種だかの違いなんだから同じ植物と言ってもいいはず、

 でも実物を見たらだいぶ違うってわかるし、違うんじゃん?

 とかなんとか、いろんなツッコミはありましょうが、とりあえずアブラナの花を食べるかどうか検索してみたわけです。


 アブラナは韓国語で유채(ユチェ)だそうです。유は油、채は菜なので、日本語と同じですね。まずこれで検索すると、菜の花畑の写真がいっぱいヒットします。

 日本で主に食用にするのは花というか、花穂の部分なので、유책곷(油菜花)で検索してみました。やっぱり見事な御花畑でした。

 じゃあ、유채꽃 요리법(料理法)でどうだ! うーん、美味しそうな写真がたくさんヒットするけど菜の花と関係のない写真ばっかり。

 よし、それなら具体的な料理名を入れてみる。韓国人ならナムルだろ、ってことで유채꽃 나물(ナムル)で検索すると、おっ、今度はそれっぽい写真が一杯?

 でも、なんかこれ、みんな葉っぱばっかり。日本のように花穂を調理してる例がないみたい。たまにそれっぽいのがあっても、日本料理の紹介だし。

 もしかして韓国では菜の花を食べないのでしょうか?

 あるいは日本と同じく花穂を食用にする別の変種だか品種だかがあって、呼び名が유채꽃じゃないのかも?


 この先どうすればいいのか思いつかないので謎のままとっちらかして終わりたいと思います。

タグ:民族料理

葉の花を使って韓国の焼き物を作るよ(ジョンとチャントッ)

 最近は韓国料理にちょっとだけ凝ってます。ちょっとだけです。ナマケモノ憑依中なのであんまり気張りません。

 今日は、庭的なところで取れた菜の花を使って、韓国風の焼き物を二種類紹介します。


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▲ジョン(전) 煎という字をあてるそうです

材料
 具(写真は菜の花) 適量
 小麦粉 適宜
 卵 1個
 塩 少々
 ごま油かサラダ油 適宜

作り方
1. 卵に塩を加えてといておく
2. 具に小麦粉をまぶす
3. フライパンを熱して油をしく
4. 2の具材を1の溶き卵にくぐらせながら、フライパンで両面を焼く。

# 具は火の通りにくいものなら下ゆでしておく。菜の花はゆでてから使ってます。


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▲ジャントッ(장떡) 醤餅という字をあてるそうです

材料
 具(写真は菜の花) 適量
 小麦粉 カップ 1杯
 水 カップ 1杯
 コチュジャン 大さじ 1杯
 醤油 大さじ 1/2杯
 ごま油かサラダ油 適宜

作り方
1. 小麦粉を水でとき、コチュジャンと醤油で味をつける
2. 1に具を混ぜる。
3. フライパンを熱して多めの油をひき、2をお好み焼きのように焼く。

# 具は火の通りにくいものは下ゆでしておく。菜の花はゆでて使ってます。


 完成品はそっくりですが、ジョンはほとんど卵焼きで、ジャントッは小麦粉にコチュジャンで味をつけて焼いたお好み焼きっぽいものだそうです。

 ちなみにジャントッの辛くないやつがチジミ。


 ジョンもジャントッも料理の本を見ると酢醤油を付けて食べるのが一般的みたいです。


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▲酢醤油 チョカンジャン(초간장)
 酢、醤油、砂糖を2:2:1の割合で混ぜる。好みで白すりゴマを少々加える。


 でも、わたしは自己流で甘酢っぱ辛いタレで食べてます。

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▲中華でも韓流でも和風でもない珍式のタレ
 みりんとリンゴ酢を同量混ぜて、豆板醤を少々まぜるだけ。好みで白すり胡麻を加える。塩や醤油はいれない。


 
 というわけで、韓国のお焼き二種類でした。

 お手軽に作れてご馳走に見えるので気に入ってよく作っています。具はネギ、シシトウ、魚介類、肉など、なんでもありです。

 お試しください。もぎゅもぎゅ。

タグ:民族料理

おやつ:ホットック

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▲ホットックミックス

 しばらく前にライフ水元店で買いました。韓国の米粉で作るホットケーキだと書いてあります。値段はちょっと覚えてないけど200円くらい? # あとでお店で見たら300円くらいでした。


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▲中にはこんなのが入ってます。大きめの黄色い袋が粉です。米粉と小麦粉のブレンドで、大豆油やとうもろこし澱粉やベーキングパウダーなども入ってて上手に焼けるようになってうらしいです。

 その上に乗ってる赤い小袋は、ただのドライイーストでした。

 緑色の袋はジャムミックスだと書いてありましたが、中身は砂糖とシナモンパウダーを混ぜたので、ピーナッツを砕いたものも入ってました。これは加熱するととけて蜜状になるのですが、ちゃんととろみがつくようにとうもろこし澱粉などが入ってるようです。

 大ざっぱに言うと、粉 206g、ベーキングパウダー 4g って感じで、あと中に詰める蜜の材料って感じです。


 作り方は、40度のぬるま湯(熱湯1:水2を混ぜた温度)3/4カップに、ドライイーストを溶かして、粉を入れて 5〜10分しゃもじでこねて、手に油を塗って生地をまるめて、平たく延ばしたところにジャムミックスを粉のまま小さじ 1杯のせて、巾着状に口を閉じて、油をひいたフライパンで閉じ口を下にして焼いて、ひっくり返してへらで軽く潰して 1〜2分で完成、だそうです。醗酵時間はとらなくてよいと書いてありました。

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▲言われたとおりこねてみたんですが、意外に粘るのでしゃもじでこねるのは大変でした。

 次に手に油を塗って丸めるのですが、これがまた大変。少しでも油のついてない部分があると生地が粘ついてにっちもさっちも行かない状態に。面倒くさくて泣きそう。写真とってるような余裕なし。

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▲ちょっと焦げちゃいましたけど、なんとか焼くところまではこぎ着けました。焼くのはめんどくさくはないんですが、家庭用のフライパンだと一回に一枚しかやけないのが面倒くさかったです。もしあったらホットプレートを使ったほうがいいと思います。

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▲ちぎってみると中からとけた蜜がとろっと出てきます。

 作るのは大変でしたが、食べてみるとモチッとした食感がたまらなくいいですね。わざわざホットックミックスを買わなくても、米粉と小麦粉とベーキングパウダーとドライイーストを買ってくれば必要な分だけ作れそうな気がするし、あとでリベンジしてみようかな?


 なお、ホットック(호떡)という名前ですが、トックは韓国語で餅のこと、ホッはホットケーキの hot なのかと思ったら、そんな造語で呼ばれるほど新しい食べ物ではなくて、ウィキペディアによると 19世紀くらいに中国から入ってきた食べ物なんだそうです。ホ(호)は胡の韓国語読みです。


◎ウィキペディア:호떡(韓国語)
http://ko.wikipedia.org/wiki/%ED%98%B8%EB%96%A1

◎箱に書いてある公式サイトのURL
http://www.cj.co.kr
 ダシダを作ってるのと同じ CJ という会社みたいですね。Beksul というブランド名でも知られてるようです。

◎CJ ジャパン
http://oishii-kankoku.com/
 その CJ の日本法人の公式サイトです。

[追記]2011年12月11日

 その後、ほんとに自作してみました。見た目はいい感じに焼けたのですが、食べてみるとホットックミックスのようにモチッとしないんですよー。簡単にはマネできない製品ならではの良さがあるようです。

 あのモチモチした感じが忘れられないので、また買っちゃおうかと思ってます。300円くらいするのでホットケーキミックスと比べちゃうと高いんですけど、ホットケーキとは別の食べ物だから比べちゃダメですね。

 これでもうちょっと簡単に作れればしょっちゅう買うのになあ。

[追記]2012年2月6日

 韓国ではホットックを屋台で売ってるそうです。屋台で買ったら食べ歩くか家まで持ち帰るかのどっちかだと思います。いったいどんな風にしてるのか検索してみました。検索ワードは호떡(ホットック)。

http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=hye3984&logNo=130081080822&categoryNo=37&viewDate=¤tPage=1&listtype=0
↑こちらのサイトには屋台で焼いてる写真もあります(中ほどまでスクロール)。意外と油を大量に使うんですね。焼くというより揚げる感じ? できあがったら紙コップで挟んでます。


http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=greenkindy&logNo=50094915111
↑こちらのサイトは一番下までスクロールするとホットックの写真があります。これまた焼くというより揚げた感じですよね。それに、想像よりずっと分厚い。ホットケーキよりピロシキに似てる。ナッツ類がぎっしり入ってて美味しそう!


http://kr.gugi.yahoo.com/gugigirls-column-view/4020/41288/&page=1&sort=&tags=%EC%94%A8%EC%95%97%ED%98%B8%EB%96%A1&count=5
↑こちらを見ると、屋台では具を後入れしてるみたい?!


 一方、호떡믹스(ホットックミックス)で検索すると、

http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=dnrk30&logNo=120138964485&categoryNo=49&viewDate=¤tPage=1&listtype=0

http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=tndms114&logNo=70075258645&redirect=Dlog&widgetTypeCall=true

 屋台のと違って皮が薄めで、揚げるというより焼いた感じのものが多くヒットするようです。

タグ:おやつ

和歌山からも柚餅子が来たー

 みなさん、聞いてください。またもや柚餅子(ゆべし)なんですよ。先日、能登の中浦屋ってところの丸柚餅子をいただいて、ついでだからって青梅の勝仙閣ってところの珍味柚餅子も買ってきて紹介しましたよね。

 青梅のを和歌山の美味しいもの担当のひろこ様に送ったところ、ネタにはネタじゃ、これでもくらえー、とばかりに和歌山は龍神村というところの柚べしが送られてきました。なんという柚餅子の応酬でしょう!

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▲これが和歌山県産の柚べしです。和歌山ではゆうべしとも言うらしいです。和歌山では主にごはんのお供として食べるとか。
http://www.iyashi-kumano.jp/kensyoku/yubesi.html


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▲開けてみるとこんな感じの黒い物体です。くりぬいた柚子に麦味噌や落花生などをまぜたものを詰めて、蒸してから干したものということです。青梅のと似てますが、それよりちょっとウェットです。


 食べてみると、中浦屋、勝仙閣のどちらとも違って柚子の皮の部分が分厚いです。そして味噌味なんですが青梅のに比べて甘さも強いです。これはこれで美味しい!

 前にも書きましたが、わたしは子供の頃、この味噌系の柚餅子がだいっきらいで、こんな不味いものを誰が食べるんだろうって本気で首をひねってたんですよね。でも、大人になってからこうやって食べ比べてみると、意外にも美味しいので当惑しています。今ちょっと柚餅子マイブーム中です。


◎関連記事:柚餅子よ、わがトラウマフードよ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1219


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▲右奥が能登・中浦屋の丸柚餅子(中身はもち米で甘くてほのかに醤油味)、左手前が青梅・勝仙閣の珍味ゆべし(中身は味噌と松の実などのナッツ類)

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▲手前が中浦屋、奥が勝仙閣、それぞれスライスしたもの。


◎中浦屋(能登)
http://yubeshi.jp/

◎勝仙閣(青梅)
http://yuzunosato-shosenkaku.com/

◎竜神味噌加工組合(和歌山)
http://ryuujinmiso.shop-pro.jp/

タグ:おやつ 食材 郷土料理

長野ってやっぱり面白い・食材編

 長野旅行記をどんどんやってしまわないといけません。
 去年おとずれた伊那市でもスーパーが面白かったので、今回の飯田市でも某スーパーに入ってみました。

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▲お約束の昆虫食。イナゴの佃煮です。

 イナゴは東京でも食べますが、普通のスーパーには滅多になくて、たいてい佃煮の専門店にあります。長野だと普通にスーパーマーケットで売ってるんですよね。250g で 690円でした。普段食べないとピンとこないでしょうが、これはけっこう安いと思います。柴又あたりの佃煮屋さんで買うと、100g で 600円くらいしちゃいますから。日常的に食べるので安いんでしょうね。

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▲こちらは蚕の蛹の佃煮です。いいなあ、普通にこんなのがスーパーにあって。蚕の佃煮は自分で作らないと、東京じゃあんまりお目にかからないんですよねえ。あるところにはあるんでしょうけど。

 面白いのは群馬県産だと大きく書いてある点です。イナゴには特になんとも書いてないので、何か理由があって産地を明記しているんです。群馬県産が蚕のブランドとして高級だから主張しているのでしょうか。はたまた良品は長野県産であって他県産はダメだという人がいるからでしょうか。とりあえずメーカーは長野県内の会社みたいでした。120g で 315円也。


 たまたま入ったこのスーパーには、このようなお総菜の昆虫料理はありましたが、伊那市で見たような缶入りの蜂の子などはありませんでした。他の店はみつからなかったので、飯田市全般の傾向なのかはちょっとわかりません。


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▲粉豆腐?!

 こちらは豆腐ですが、乾燥してて粉なんです。どうやら高野豆腐の粉なんです。長野県内では高野豆腐をすごく食べるらしくて、折れたり欠けたりした半端な高野豆腐を粉にして使うんだそうです。160g 入りの袋が 168円でした。

 使い方は、おからのように野菜と一緒に煮たり、卵とじに入れたり、小麦粉の代わりに使ったりするようです。

◎旭松食品:こうや豆腐の基本
http://www.asahimatsu.co.jp/himitsu/koya_kihon.html

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▲この棚全部、高野豆腐です。

 いろんなメーカーのものがあるし、小さく切ったのや、大きいのや、大量に箱入りになってるのやらが置いてあります。箱入りのなんか信じられない量です。それが、この棚以外に通路に山積みになっていたりして、ただただ唖然としてしまいます。みんなどれだけ高野豆腐を食べているんでしょう。

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▲丸いか(塩イカ)
 
 長野には海がないのですが、塩ゆでにしたイカをよく食べるそうです。日本全国から新鮮なものが来るようになった現在でも、生とは味が違うので、わざわざ塩ゆでにしたものを食べているのだとか。メーカーは福井県の会社で、一袋に二杯入って 598円でした。

 かなり濃く塩味がついてて、2時間くらい水につけて塩抜きをしてから輪切りにして使います。いろんな食べ方はあるでしょうが、塩もみキュウリと一緒に酒粕和えにしたのが美味しかったです。2時間程度の塩ぬきでは塩気が完全に抜けないので、味付けは酒粕と砂糖だけにするのがコツ。さらしタマネギと一緒にマヨネーズ和えにしたのも美味しかったです。

タグ:2011年7月長野旅行 食材