記事一覧

白い斑のある花嫁小豆を煮るとどうなるか

ファイル 1589-1.jpg
 福島県で買った花嫁小豆です。前にササゲって書いたかもしれないですが、ヘソが細長くて白いのでアズキであってるみたいです。

 普通のアズキと違って白い斑が入ってるんですが、煮るとどうなるかっていうと…
ファイル 1589-2.jpg
残念ながら斑はなくなってしまうのでした。写真はジャガイモと一緒に煮たものです。みりん、塩、醤油で薄めに味付け。甘みよりも塩が勝つ感じにしてあります。

 特別に出汁は入れなかったと思います。豆からいい味が出てバターでも入れたんじゃないかと思うようなコクがありました。我ながら改心の出来だと思うのですが、テキトーに調理したのでもう一度同じものができるかどうか自信がありません……うっ、ううっ。

タグ:食材

干物じゃない生のホッケ

 ちょっと前に、はてなスペースで

ホッケというと干物のイメージがあると思いますが、あれはホッケの足が異常に早いので、干物にする以外の選択肢がほぼないからだと聞きました。
漁港等では新鮮な状態で食べれるらしいのですが...

http://space.hatena.ne.jp/~/14217943783080775344#14217943783080775346+20

という話を聞いて、ホッケにやや注目しているわたくしです。

 それで、ホントにないのかって思いながら歩いてるとけっこう見つかるものなんですよね。

http://space.hatena.ne.jp/~/14217943783080775344#14217943783080775346+76
↑こっちのURLは埼玉県内にあるスーパーでみつけた生のホッケ(青森県産)です。昔と違って今は冷凍技術も上がっているし、輸送も速くなってますから、持ってこようと思えば生ホッケでも持って来られちゃうんですね。

 軽く流すつもりだったので調理後の写真は撮りませんでした。たしか三枚におろして一口大に切り、小麦粉をまぶしてフライにして食べました。ヨーグルトと粒マスタードを混ぜて作ったソースを添えて。身がやわらかくて美味しかったです。上品な白身魚だと思いました。


 それから数日後。今度は都内のスーパーで生ホッケ(北海道産)を発見!
ファイル 1587-1.jpg
ファイル 1587-2.jpg
 丸のままのもあったんですが、開きで買ってみました。開いてはありますが、干物ではありません。

 今回はこれを普通に、魚焼きグリルで焼いてみました。

 焼いてみてビックリ。

 身がやわらか過ぎて裏返せないwwww

 どうやらホッケは干物にしないとやわらか過ぎて扱いづらいみたいですねー。これは盲点でした。まさかそんな落とし穴があるとは(笑)

 フライ返しなどを駆使してなんとか裏返し、焼き上がったのが下の写真です。

ファイル 1587-3.jpg
 開きは身を上にして出すものよ、などと自分ツッコミを入れてしまいそうな写真ですけど、ひっくり返すと崩れるのでこれで精いっぱいなんですってば。

 でも、味は最高でした。ホッケは不味い魚だっていう話も聞くんですが、とんでもないです。美味しいですよこれ。臭みもなく、やわらかくて、適度に脂も乗ってるのに、くどさがないです。

 でも干物を食べ慣れてると「生だとアッサリしすぎてて物足りないなあ」って感じかもしれませんね。干物にするとうま味が凝縮されますから、それぞれに別の美味しさがあると思います。

 漁港などでは新鮮なホッケを刺し身にもするそうです。一度お刺し身で食べてみたいですね。

ファイル 1587-4.jpg
 丸のままのホッケはこんなです。


 なお、ホッケには、シマホッケ(縞ホッケ)という同属の別種があり、こっちも食用として流通してるらしいです。シマホッケはホッケよりも味が劣るらしいですが、ぶっちゃけ食べたことないのでよくわかりません。

タグ:食材

パンダ色のインゲンマメを煮てみました

ファイル 1569-1.jpg
▲先日、福島県の三春町で買ってきたこの豆。現地では「ささぎ」「パンダ豆」などと呼ばれていました。正確な品種名はよくわかりませんが、インゲンマメの一品種のようです。Yin-yang(陰陽)という品種に似てます。同じものかどうかはわかりません。

 これを煮てみました。煮方は(いろいろあるでしょうが)、

1. 鍋に豆を入れ、3倍くらいの熱湯を注ぎ、数時間放置する。
2. 豆が膨らんだのを確認したらそのまま火にかけ、沸騰させる。
3. ↑白い泡のようなアクが出てきたらザルにあけてお湯を捨てる。
4. 豆を鍋にもどし、2倍程度の水を加えてやわらかくなるまで弱火で煮る(あれば落とし蓋などしておくと良い)。加熱時間は1時間くらいかな。
5. 指で潰せるくらいになったらできあがり。

という感じでしょうか。

 うちでは圧力鍋を使っているので工程の3までやったら豆を圧力鍋に移し、2倍の水を注いで蓋をして火にかけ、シューシューと蒸気が出てきたところで火を弱めて、10分くらい加熱して火をとめ、圧力が抜けるまで待つ、という感じです。

 味をつけていないのでこのままサラダにしたり、煮物に加えたり、いろいろと使い回せます。

ファイル 1569-2.jpg
ファイル 1569-3.jpg
 というわけでサラダにしてみました。茹でたら色が薄くなって、黒ではなく茶っぽい紫になってしまいました。でもやっぱり面白い色分けです。スープでも煮物でも良さそう。

タグ:食材

南関揚げ(なんかんあげ)

ファイル 1562-1.jpg
 近所のスーパーで九州フェアかなんかをやってた時に買いました。南関揚げ(なんかんあげ)といって豆腐を揚げて作ったものだそうです。ちなみに袋のくまモンは表情の違うやつが何種類かありました。コンプリートしろというのでしょうか。さすがに釣られるのはやめておきましたが。

ファイル 1562-2.jpg
 中はこんな感じです。いわゆる油揚げなんかと違ってパリッパリに乾燥しきっています。まるでスナック菓子のよう。こういうのが3枚入ってました。

ファイル 1562-3.jpg
 これが断面。ほんとにサクッと簡単に割れてしまいます。店頭に並んでるうちに割れてるものも沢山ありました。

 味噌汁や煮物に入れるなら、包丁で一口大に切ってそのまま入れていいそうです。炒め物やサラダにするんだったら、熱湯にさっとくぐらせて油抜きすることで戻るとのこと。

ファイル 1562-4.jpg
 熱湯にくぐらせたらこうなりました。ぐっと油揚げっぽくなりましたが油揚げよりずっとフワフワしてます。手応えがなくて包丁で切りにくい。

 ためしに乾燥したまま包丁を入れてみたら、案外くずれたりせずサクッとまっすぐ切れましたから、切ってから戻したほうがいいみたい。

 ちなみに、湯通しはほんとうにサッとくぐらせる程度でいいみたい。沸騰してる鍋に放り込んでほんの少し加熱したらやわらかいのを通り越して溶けそうでした。

ファイル 1562-5.jpg
 キュウリと一緒に酢の物にしてみました。上手に戻ってると食感が面白いです。ふわっとしてるのに噛み切る瞬間プチっとする感じといいましょうか。なかなか悪くないです。

 南関揚げは、熊本県南関町の特産品だそうです。なんでも、江戸時代に伊予国から伝わったものだとか。伊予って愛媛県でしたっけ?ってことは愛媛にも同じものがあるんですよね。

 と、思って調べてみると、愛媛には松山揚げというのがあるそうです。へー、へー、へー!!!

 南関揚げ・松山揚げ、どちらも乾燥しきっているので数カ月保存できるそうです。油揚げだとせいぜい数日です。これでもし普通の油揚げと同じくらいの値段だったらすごく便利っぽい。

 でもたしか230円くらいしてたと思うんです。普通の油揚げは2〜3枚入って100円くらいですから、おおざっぱに言って倍くらい。ちょっと高い?地元で買ったらいくらくらいするんでしょうね。

 だけど、なんかこれ、キャンプとか災害時の備えとかによさそうですよねー。だってお湯沸かして味噌といて、ぱりぱりっと手で割って放り込むだけで、おみそ汁としていけますよ?

関連記事:松山あげ

http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/20150225p1081

メーカー公式サイト

◎塩山食品株式会社の南関あげ
http://www.shioyamasyokuhin.co.jp/

◎株式会社程野商店(松山あげ)
http://www.matsuyamaage.co.jp/index.php

通販するなら


画像のリンク先は楽天市場です。

タグ:食材

コメント一覧

日野@愛媛 Eメール URL (05/07 09:55) 編集・削除

こんにちは。

松山揚げは、普段の味噌汁の具に使っています。
スーパーで買えるし、日持ちが良いので重宝しています。
通販のは少しお高いような気もします。

珍獣ららむ〜 (05/08 11:31) 編集・削除

おー、本場ではスーパーで普通に買えるんですね。
日もちがいいのは本当に便利ですよねー。

チルカ(ウラッド豆)の衣で天ぷらを作ってみた

ファイル 1558-1.jpg
 チルカ(またはウラッド)と呼ばれている豆です。インドあたりで良く食べるそうです。写真のものはタイ産だと書いてありました。日本でいうと緑豆や小豆やササゲの近縁種みたいですよ。

 写真のやつは挽き割りにしてあって、皮がついたままでした。使い道をあまり考えずに買ってしまい、少し困って検索してみたんですが、この黒い皮を取り除いてすりつぶしたものをクレープのように焼いて食べる、みたいなことを書いてるサイトが国内外にいくつかあったと思うんです。

 なんでも、チルカは豆なのに澱粉が多く含まれているので小麦粉のように焼けるんだって話でした。

 そんな面白い話を聞いちゃったらやってみたくなるわけです。でも、どうやって皮を取り除けばいいでしょう?

 実はわりと簡単な方法でいけちゃうんですよ。

 挽き割りのチルカを数時間水につけておきます。すると豆がふくらんできますが、皮はのびないのでひとりでに剥がれてくるのですね。

 皮は軽いのでかき回すと浮いてきます。浮いてきたところで水と一緒に捨ててしまえばいいわけです。かき回しては水を捨てる。また水をそそいでかき回しては捨てる……と繰り返すと、
ファイル 1558-2.jpg
 ほらこの通り、すっかり皮だけ取り除くことに成功しました。これをミキサーにかけてペーストにします。
ファイル 1558-3.jpg
 これをフライパンで焼いたらクレープみたいになるはずです。

 が、やってみたところ、うまく焼けませんでした(笑)加熱すると固まるんですけど、フライパンからはがそうとすると崩れてしまうんです。繋ぎに米粉か小麦粉を少し入れるといいかもしれないんですが、それじゃ豆が固まってるのかわかりにくいので面白くないなあと。

 で、ちょっと考えてこんなの作ってみました。
ファイル 1558-4.jpg
 チルカのペーストを野菜につけて油であげてみました。天ぷらのように見えますが小麦粉は一切使っていません。100%チルカペーストです。

 小麦粉のようにサクッとはせず、軽くふわっとした感じに揚がります。塩をふって食べたら美味しかったですよ。

ファイル 1558-5.jpg
 こっちの写真写りの悪い肉団子みたいなやつは、クレープにしようとして失敗したのを丸めて油で揚げました。繋ぎは入れてません。豆だけです。夕食前に蛍光灯の下で撮るのでどうもみてくれ悪くてすみません。


 繋ぎも入れずに豆が固まるなんて思ってませんでした。面白い使い方ですよね。

 でも冷静に考えたら、これって小豆であんこを作るのと同じ理屈なのかな。大豆であんこは作らないでしょ。もしかして澱粉の含有量の違いだったのね?

追記:チルカという名称について

 この記事を書いてる時点では、チルカという言葉に何の意味があるかよくわからなかったのですが、もしかするとチルカは豆の名前ではなくて、ひき割った状態のことかもしれないです。

 ひき割られていない豆の状態では、インド食材店で ウラッド・ダール という名前で売られています。ダールは豆のことです。ローマ字だと urad dal デーヴァナーガリー文字(ヒンディー語などを表記する文字)では उड़ददाल です。ड़ という文字が入っているので、もともとはインドじゃなくてアラビア方面とかの呼び名かもしれないです。

タグ:食材

コメント一覧

ひろこ (04/26 23:44) 編集・削除

なるほど・・緑豆春雨があるくらいだから澱粉の多い豆ってのがあるのね。

小豆を生でひいて使うとどうなるんだろ?
あんこは加熱した物をつぶして使うし、
小豆を煮ても皮の中は粉っぽいままだよね・・・

珍獣ららむ〜 (04/27 05:22) 編集・削除

ご明察。緑豆春雨も同じ理屈っぽいんですよ。
書こうかどうか少し迷って、
スマートにいれられなかたったのでやめたんですが、
韓国料理に緑豆のお焼きがあるのよ。
チルカとまったく同じように皮をとりのぞいて、
中身を挽きつぶしてペーストにしたのを使います。
100%緑豆だと食感がイマイチだそうで、
わたしが持ってる本では米粉を混ぜてた。

ってことは、たぶん小豆でもいけると思うのよ。
これはいつか実験してみないといけませんね(笑)