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河津町の涅槃堂

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 お釈迦様は旅の途中で病に倒れて亡くなるのですが、その時の姿をあらわしているのが涅槃像で、その像をおさめるお堂が涅槃堂です。

 涅槃像は東南アジアやスリランカなどではよく作られるそうですが、日本にはそれほど沢山はないそうです。その中でも、河津町の涅槃像は、お釈迦様のまわりで悲しんでいるお弟子たちの姿まで表現している点でとても珍しいということでした。

 というわけで、写真を貼ろうと思うんですが、さすがに撮影していいものかどうか迷ったので、涅槃像そのものの写真はありません。期待しないで「続きを読む」をクリックしてください(笑)
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タグ:伊豆 神社仏閣

チンスポット?!:うすさま明王の明徳寺

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 うすさま明王というのは不浄を浄化する仏様で、トイレの神様として知られています。

 「うすさま」という言葉が聞きなれないのでとりあえずウィキペディアを読んでみたのですが、火の神であるアグニの別名みたいなことが書いてありますね。ソースはなんなのでしょうか。この手の神仏の元ネタは扱いが難しいような気がしますけど、漫画かアニメに出てきたらしく、気づいてみたらネット中で同じこと書きまくられてるんですね。

 それはともかく、先日の伊豆旅行の途中で、うすさま明王の明徳寺にお参りしました。写真がいっぱいあるので「続きを読む」をクリックしてください。
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タグ:伊豆 神社仏閣

伊豆地方にも百穴があった!

 埼玉県比企郡に吉見百穴っていう横穴墓群があることは前に書きました。
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=870

 先日桜を見に行った伊豆半島にもよく似た古墳があって、柏谷横穴群とか、柏谷百穴などと呼ばれているそうです。場所は静岡県函南町にある柏谷公園内とその周辺。柏谷の読みは「かしや」みたいですね。


柏谷横穴群
▲これが柏谷公園内にある横穴群です。こういうのが公園の外にも何ヶ所かあるらしいですよ。

柏谷横穴群
▲望遠で寄ってみます。左の三角にふさがっている穴は、中に遺体をおさめてから石でふさいだ状態を再現してるんだそうです。

柏谷横穴群
▲この図のように、奥に玄室(遺体をおさめる部屋)があって、入り口は石でふさがれてたようです。手前に墓前域というスペースがあり、そこでなんらかの儀式をしたんじゃないかって書いてあります。

柏谷横穴群
▲近付いてみました。山肌はモルタルで保護されてて自然の状態ではないそうです。

 写真だと分かりにくいかもしれませんが、山肌が段々になっていて、穴の前に人が立てるようになってます。これが墓前域ってやつでしょうか? こういうスペースは埼玉の吉見百穴にはなかったと思います。

 この墓前域っていうのを見ていたら、なんとなく沖縄の亀甲墓に似てるような気がしてきました。山肌に横穴を掘って作るって聞いたことがあるし、各お墓の前に広場のようなものがあって、清明節には一族が集まって墓前で宴会(つまり儀式でしょ?)をするとか聞いたので。

 ってな話を一緒に来ていたおともだちに話したら
「東京でも墓場で宴会をするから同じだね」
というので、あんたのところにはマジ真剣そんな慣習があるの?と聞いたら、青山墓地とかでお花見やってるじゃんっていうので脱力しました。

「それは花見で賑やかになる墓地もあるという話であって、墓前で一族が集まって宴を開く習慣とは別なんじゃあるまいか」
と説明したけれど、イマイチ通じない感じでした。

 なんというか、このおともだちは常にこんなふうで、異文化を無理やり自分の常識に当てはめて同じだと主張して理解した気になるんです。それはぱっと見すごく寛容に見えるんですが、なんとなく事実をねじまげてるし、都合の悪いものを見てないだけっぽい。それで分かった気になられると、イラッとくることがあるんですが、このイラッとポイントがどうも伝わらない。

 だいたい、なんで同じだって主張しなきゃならないんですかね。違ってちゃダメなんでしょうか。「みんなちがってみんないい」by 金子みすゞ なのでは? 違ってるものは許せない?

 あ、話が逸れました。

柏谷横穴群
▲穴の中はこんな感じになってます。穴によって形状が違って、床が平らだったり、この穴みたいに四角い凹みがあったりします。

 入り口は狭くてかがまないと入れませんが、中は人が足を曲げれば寝られるくらいの広さがあって、天井は意外と高くて大人が立てるくらいでした。

柏谷横穴群
柏谷横穴群
▲こんな穴もありましたが、これは土を入れて埋め戻したあとなんですかね。崩れやすい穴は埋めてあるようなことが案内板に書いてありました。


 このような横穴墓は7世紀から8世紀にかけて作られたものが多いそうです。柏谷の例だと最古は6世紀の末とのこと。てっきり古墳時代の前かと思っていたら、後のものだったのね?!

 大化の改新後に、薄葬令という勅令があったそうです。なんでも、中国では墓が立派になりすぎているのを戒めているので、我が国でも身分に応じてこのくらいの墓の規模を制限しようではないか、というような命令だったそうです。「蘇我むしころす(645年)大化の改新」ですから7世紀の話。

 全国に横穴墓が盛んに作られたのは6世紀中ごろ〜8世紀のことだそうですから、大化の改新の前後になんらかの時代の変化があったってことみたい。へー、なるほど。


 ということで、柏谷公園、おもしろかったです。横穴群の見学は無料でした。公園には無料駐車場もありました。公園の外にも横穴群があるはずなんですが、今回は時間がなくて公園内のしか見られませんでした。

タグ:伊豆

理科大学通り

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 金町の製紙工場の跡地に理科大が来るので、JR金町駅北口前の道が理科大学通りになったらしいです。歩道に立派なプレートが。

 昔からあった道に突然大学の名前をつけちゃうのはやり過ぎじゃないのと思わなくもないですが、それだけ期待が大きいってことですね。新しい店も増えて金町はまた少し賑やかになりました。

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 北口のバス停がある歩道には屋根がつくらしく、こんな感じで支柱が立ってました。

タグ:地元(葛飾周辺)

沼田の天狗寺(迦葉山龍華院弥勒寺)

 ちょっと間があいてしまいましたが旅行記の続きです。前回は群馬に行こうとして渋滞にはまり、勢いで湯沢(新潟県)にたどり着いてしまい、予想外の買い物などをしたところまで書きました。

 湯沢の町を出たのが16時ちょっと前くらい。関越の湯沢ICから沼田ICなら30分くらいの距離なので、せっかくだから群馬で行こうとしてたところに少し寄ることにしました。

 といっても吹割の滝は日が暮れちゃうだろうから無理。老神温泉は立ちより湯が21時くらいまでやってるらしいので行けそう。天狗寺はビミョーだけど、閉門されてても前まで行ってどんな場所かは見られるから、とりあえず行って見ようということに。

 ところがまた高速道路が渋滞してるわけですよ。渋川・伊香保ICあたりで事故渋滞だとかで、びっしり止まっちゃってぜーんぜん動かない。結局、湯沢ICから沼田ICまで 1時間くらいかかってしまいました。

 天狗寺は沼田ICからさらに30分くらい山を登ったところにあるらしいです。こりゃ完全に閉まってますね。その状況で行って見ようというわたしたちの好事家っぷりは半端ないですね。ほんと我ながらアホじゃないのかと思います。

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▲これは天狗寺近くの山道です。沼田ICあたりは雪がほとんどないのですが、ちょっと標高が高くなるとこの調子です。幸い道は一方通行なので対向車は来ないんですが、普通のタイヤで迷い込んだら動けなくなってJAFを呼ぶことになりそうです。

 家を出る前に沼田市のサイトや天狗寺の公式サイトを見たんですが、真冬はどんな状態なのかひとっことも説明がないんですよ。地元では雪の装備が常識だとしても観光客はよそ者です。もうちょっとまともな情報を提供していただけないものかなあと。

 ちなみにともだちの車はスノータイヤをはいてますから大丈夫でした。


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▲天狗寺の入り口…というか、本堂下の石段です。参道の入り口らしきものはもっと下にあって雪に埋もれてました。石段は雪かきしてあるので昼間はちゃんと参拝できそうですね。

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▲狛犬ならぬ小天狗の石像。

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▲こちらは烏天狗。

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▲この建物は中峯堂と呼ばれており、中には昭和14年に作られた巨大な天狗の面が祀られているそうですが、すでに夕方なので閉まっていて見られませんでした。

 中峯(ちゅうほう)というのは今から550年ほど前にこの寺で天巽禅師(てんそんぜんじ)の手伝いをしていた童子の名前だそうです。神通力を持っていたとか、10年たっても少年のままだったとか、不思議な伝説が残っています。

 実はこの童子、普通の人間ではありません。天巽禅師が住職を退くことになったある日のこと「自分は迦葉尊者(かしょうそんじゃ、お釈迦様の弟子の名前)の化身であり、人々を救う為に仮の姿で生まれてきた。この世のでの役目を終えたので昇天しようと思う」と言って天へ帰ってしまいました。あとには天狗の面が残されていたそうです。

 これが天狗寺の由来です。天狗寺は通称で、正式な名前は迦葉山龍華院弥勒寺(かしょうざんりゅうげいんみろくじ)と言うらしいです。いずれまた参拝に来ようと思います。

◎沼田市ホームページ< 迦葉山(かしょうざん)>
http://www.city.numata.gunma.jp/introduction/kasho.html

◎天狗の霊峰・迦葉山
http://www.kasyouzan.jp/


 天狗寺を出てからも国道120号線の工事渋滞にはまったりして散々でしたが、老神温泉の華亭という立ち寄り湯で温泉に入り、もうすっかり夜遅くなったので開き直って前橋でご飯を食べたりして東京に帰りました。

◎老神温泉・湯元華亭
http://www.hanatei.info/

冬季(12月~3月)
平日 14:00~20:00 土・日・祝日 13:00~21:00
夏期(4月~11月)
10:00~18:00 (土日祝日は10:00~19:00)
休館日
毎週月曜日 (祝祭日は翌日) 12月31日 1月1日

 あまり大きな施設じゃないので冬のスキーシーズンは混雑するかもしれません。というか、わたしたちが立ち寄った日はスキー客でいっぱいでした。

タグ:群馬 伝説 神社仏閣