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沼田の天狗寺(迦葉山龍華院弥勒寺)

 ちょっと間があいてしまいましたが旅行記の続きです。前回は群馬に行こうとして渋滞にはまり、勢いで湯沢(新潟県)にたどり着いてしまい、予想外の買い物などをしたところまで書きました。

 湯沢の町を出たのが16時ちょっと前くらい。関越の湯沢ICから沼田ICなら30分くらいの距離なので、せっかくだから群馬で行こうとしてたところに少し寄ることにしました。

 といっても吹割の滝は日が暮れちゃうだろうから無理。老神温泉は立ちより湯が21時くらいまでやってるらしいので行けそう。天狗寺はビミョーだけど、閉門されてても前まで行ってどんな場所かは見られるから、とりあえず行って見ようということに。

 ところがまた高速道路が渋滞してるわけですよ。渋川・伊香保ICあたりで事故渋滞だとかで、びっしり止まっちゃってぜーんぜん動かない。結局、湯沢ICから沼田ICまで 1時間くらいかかってしまいました。

 天狗寺は沼田ICからさらに30分くらい山を登ったところにあるらしいです。こりゃ完全に閉まってますね。その状況で行って見ようというわたしたちの好事家っぷりは半端ないですね。ほんと我ながらアホじゃないのかと思います。

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▲これは天狗寺近くの山道です。沼田ICあたりは雪がほとんどないのですが、ちょっと標高が高くなるとこの調子です。幸い道は一方通行なので対向車は来ないんですが、普通のタイヤで迷い込んだら動けなくなってJAFを呼ぶことになりそうです。

 家を出る前に沼田市のサイトや天狗寺の公式サイトを見たんですが、真冬はどんな状態なのかひとっことも説明がないんですよ。地元では雪の装備が常識だとしても観光客はよそ者です。もうちょっとまともな情報を提供していただけないものかなあと。

 ちなみにともだちの車はスノータイヤをはいてますから大丈夫でした。


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▲天狗寺の入り口…というか、本堂下の石段です。参道の入り口らしきものはもっと下にあって雪に埋もれてました。石段は雪かきしてあるので昼間はちゃんと参拝できそうですね。

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▲狛犬ならぬ小天狗の石像。

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▲こちらは烏天狗。

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▲この建物は中峯堂と呼ばれており、中には昭和14年に作られた巨大な天狗の面が祀られているそうですが、すでに夕方なので閉まっていて見られませんでした。

 中峯(ちゅうほう)というのは今から550年ほど前にこの寺で天巽禅師(てんそんぜんじ)の手伝いをしていた童子の名前だそうです。神通力を持っていたとか、10年たっても少年のままだったとか、不思議な伝説が残っています。

 実はこの童子、普通の人間ではありません。天巽禅師が住職を退くことになったある日のこと「自分は迦葉尊者(かしょうそんじゃ、お釈迦様の弟子の名前)の化身であり、人々を救う為に仮の姿で生まれてきた。この世のでの役目を終えたので昇天しようと思う」と言って天へ帰ってしまいました。あとには天狗の面が残されていたそうです。

 これが天狗寺の由来です。天狗寺は通称で、正式な名前は迦葉山龍華院弥勒寺(かしょうざんりゅうげいんみろくじ)と言うらしいです。いずれまた参拝に来ようと思います。

◎沼田市ホームページ< 迦葉山(かしょうざん)>
http://www.city.numata.gunma.jp/introduction/kasho.html

◎天狗の霊峰・迦葉山
http://www.kasyouzan.jp/


 天狗寺を出てからも国道120号線の工事渋滞にはまったりして散々でしたが、老神温泉の華亭という立ち寄り湯で温泉に入り、もうすっかり夜遅くなったので開き直って前橋でご飯を食べたりして東京に帰りました。

◎老神温泉・湯元華亭
http://www.hanatei.info/

冬季(12月~3月)
平日 14:00~20:00 土・日・祝日 13:00~21:00
夏期(4月~11月)
10:00~18:00 (土日祝日は10:00~19:00)
休館日
毎週月曜日 (祝祭日は翌日) 12月31日 1月1日

 あまり大きな施設じゃないので冬のスキーシーズンは混雑するかもしれません。というか、わたしたちが立ち寄った日はスキー客でいっぱいでした。

タグ:群馬 伝説 神社仏閣

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