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シロハラ

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 公園で、しきりに地面を掘っている鳥に出会いました。スズメより大きくて、カラスやハトなんかよりはずっと小さくて、ムクドリくらいの大きさです。

 近づいてカメラをむけてもぜんぜん気にしないで地面をほじくり返しています。そのせわしなさをどう説明していいかわかりませんが、じたばたちょこまか、昔のギャグ漫画みたいな感じなんです。

 そのまましばらく同じところをほじくり返して、突然ピキッと顔をあげたかと思うと、両足をそろえてピョンピョン跳ねて、また別のところでちょこまかちゃっちゃかと地面をほじくり返していました。

 名前がわからないので、目の周りと嘴(くちばし)の一部が黄色いことや、腹が白っぽくて顔が白いような黒いような色をしてること、背中や翼の色が茶褐色であることなどを手がかりに、あっちこっち写真を見てまわり、やっと名前がわかりました。

 この鳥の名前は「シロハラ」だそうです。
 見たまんまでした(笑)

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ナメクジの卵

 それは3月1日のこと。ヒキガエルの餌(ダンゴムシ)を探して植木鉢を持ち上げてみたら、土の上に透明な小さな玉が無数に落ちているのをみつけました。消臭ビーズやシリカゲルの透明な玉とよく似たものです。

 すぐに写真を撮りたかったのですが、その日はもう日が暮れかけているのでピントがあわず、翌日以降は雨が降ってしまったのでしばらく間があいてしまいました。

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▲3月12日撮影

 12日もたってしまいましたが、透明な玉はまだ植木鉢の下にありました。あまりにも小さいのでうまくピントがあいません。この写真だとやや白く濁っていますが、1日に見た時はもっとガラスのように透明でした。

 一体これはなんでしょう?

 植木鉢の下に消臭ビーズやシリカゲルを捨てる人はいないので、きっと何かの卵だと思います。

 植木鉢の下でよく見るのはハサミムシの卵ですが、あれは透明ではなく白ですし、卵のそばに親がいることが多いです。

 ダンゴムシは卵を産み落とさず、お腹についてる保育嚢(ほいくのう)の中で育てるので、これも違います。

 あと植木鉢の下にいるものといったら、もしかしてナメクジ?

 せっかくだから孵化させて確かめようと思います。卵を採集して、土と一緒に瓶の中に入れておくことにしました。

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▲3月30日撮影

 採集から18日、まだ孵化していません。でも、よく見ると卵の色が白っぽくなっています。孵化が近いのかも?

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▲4月2日撮影、やっぱりナメクジだー!

 そして採集から二十日、最初に見てからちょうど一カ月たった4月2日、瓶の中で小さな小さなナメクジが生まれました。

 やはりナメクジでした。残念ながら正確な種類まではわかりませんが、とにかくナメクジです。この写真をとった二日後には、採集した卵のほとんどが孵化して小さなナメクジになりました。

 カタツムリと違って嫌われがちなナメクジですが、意外と美しい卵を産むんですね。

花暦:水元公園のソメイヨシノはまだまだです

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▲水元公園のサクラ(ソメイヨシノ)は今こんな感じです。ぜんぜん咲いてません。木によってはほんのちょっとだけ咲いてることもありますが、ほとんどはまだツボミの状態です。

 水元の桜は、靖国の桜(東京の標準木)よりは、数日遅く咲きはじめるような気がします。


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▲でも、もうすぐ咲きますよ。見頃は今週末以降かなー。


 水元公園の桜については、なるべく頻繁に見に行って様子をお伝えしたいと思います(ずぼらなので忘れちゃったらごめんなさいね)。

 なお、お花見にお越しの際はバスか自転車か徒歩をおすすめします。ピーク時は渋滞して駐車場もいっぱいになります。駐車場待ちで時間を潰すとせっかくのお花見気分も台無しですからねー。

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花暦:梅はそろそろ盛りを過ぎましたね

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▲水元公園の梅です。ピークを越えて散りはじめています。

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▲シダレヤナギの芽吹きがまぶしい季節になりました。

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▲これはコブシでしょうか。キャンプ場のコブシは咲いてました。

 閘門橋の近くで毎年見事な花をつける木はまだ咲いていませんでした(あれはひょっとするとモクレンとの交配種かもしれないけれど)。

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▲こんな花も咲いています。早咲きのサクラなのか、あるいはスモモかモモか…みんな似てるので見分けがつきません。ソメイヨシノじゃないことは確かです。

タグ:植物

冬が来て春になってもなぜか落ちない枯れ葉の謎

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▲この木はクワの木です。クワは冬になると落葉してしまうので今は丸裸。芽吹きはもうちょっと後です。


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▲よく見ると、裸の枝に枯れ葉がいくつかぶら下がっています。


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▲枯れ葉が残っている、というよりぶら下がってる感じなのは注目するポイントですね。

 実はこれ、丸まった葉っぱの中に…?

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▲見づらいかもしれませんが、葉っぱの中に繭が入ってます。クモの巣じゃなくて、繭です。

 改めて葉っぱをよく調べると、葉が枝から落ちないように糸で補強されています。だからぶら下がった感じになるんですね。葉柄自体が枝についているなら、上を向いてたっていいはずですから。

 なんの繭かっていうと、クワゴという蛾の繭です。お蚕さんの原種だと言われている虫で、クワの木を気をつけて見ていると、案外あっちこっちにいるものです。

 写真の繭は、まだ中に蛹が入っているみたいです。もう少しして、クワの葉が生えてきた頃に出てくるのかなあと思います。


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▲これがクワゴの成虫です。以前、幼虫をとってきて羽化させたものです。

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