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冬が来て春になってもなぜか落ちない枯れ葉の謎

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▲この木はクワの木です。クワは冬になると落葉してしまうので今は丸裸。芽吹きはもうちょっと後です。


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▲よく見ると、裸の枝に枯れ葉がいくつかぶら下がっています。


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▲枯れ葉が残っている、というよりぶら下がってる感じなのは注目するポイントですね。

 実はこれ、丸まった葉っぱの中に…?

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▲見づらいかもしれませんが、葉っぱの中に繭が入ってます。クモの巣じゃなくて、繭です。

 改めて葉っぱをよく調べると、葉が枝から落ちないように糸で補強されています。だからぶら下がった感じになるんですね。葉柄自体が枝についているなら、上を向いてたっていいはずですから。

 なんの繭かっていうと、クワゴという蛾の繭です。お蚕さんの原種だと言われている虫で、クワの木を気をつけて見ていると、案外あっちこっちにいるものです。

 写真の繭は、まだ中に蛹が入っているみたいです。もう少しして、クワの葉が生えてきた頃に出てくるのかなあと思います。


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▲これがクワゴの成虫です。以前、幼虫をとってきて羽化させたものです。

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