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足立区鹿浜の獅子舞

 足立区鹿浜で、毎年9月の第二土曜と日曜に三匹の獅子舞が行われます。場所はこのへん。


より大きな地図で 獅子舞地図 を表示

 会場は四ヶ所あり、それぞれが同時に小さなお祭りをやっているようですが、獅子舞が行われるのは一カ所のみで、以下の順番で年ごとにローテーションしています。
> 東の北野神社(鹿浜4−10−1)2008年はここ
> 島の氷川神社(鹿浜2−18−4)2009年はここ
> 糀屋の氷川神社(鹿浜2−18−20)2010年はここ
> 古内の天祖神社(鹿浜3−12−3)2011年はここ

 獅子舞は夕方の一時間ほどで行われます。土曜と日曜の両日開催される場合と、日曜しかやらない場合があります。

 開始時間も会場によって違うようなので、毎年問い合わせるしかなさそうです。

 2008年は9月第二土曜と日曜の16時からでした。
 2009年は9月第二日曜のみの15時からでした。


 アクセスは、

  • 東武線の西新井から王子行きの東武バスに乗って鹿浜三丁目交差点あたりで降りて徒歩。
  • 日暮里舎人ライナー(モノレール)で「西新井大師西」で降りて2kmくらい根性を入れて歩く。

という感じです。

獅子の特徴

大獅子:黒い顔、ねじれのある角、ハの字で交差しない。白い鬚がある。
中獅子:黒っぽい緑色の顔。角はねじれがなく、二本。ハの字で交差しない。白い鬚がある。
女獅子:角はなく、赤い顔。鬚もない。額に金の宝珠。
ファイル 791-1.jpg
▲左から、大獅子・中獅子・女獅子

お囃子

 複数の笛と、獅子が持っている太鼓のみ。

舞の構成

 笛、獅子、花笠の子供が行列して、神社のまわりを一周する。この時、獅子は前垂れで頭をつつんでいる。鳥居の前で整列し、笛が一曲かなでる。獅子は直立したまま太鼓を叩く。

 曲が終わると鳥居をくぐり、花笠の子供達が舞台の四隅の座布団に座る。舞台は地面に藁のむしろを敷くのみで、柱や屋根などは建てない。

 獅子は、舞台に上がる前にバケツの水に足袋ごと足をつけて洗う(顔を隠しているので介添えが手伝う)。

 獅子は、最初の曲の途中で前垂れをほどいて顔を出す。

 以下、次のような演目を、途中に短い休憩(獅子に水を飲ませるだけ)をはさんで小一時間で演じる。

「かぐら」
 ほかの神社では太刀懸りや剣掛などと言われる剣舞。大獅子が右手に剣、左手に太鼓のバチとごく小さな御幣を持って舞う。最後に御幣をひらりと落として終わる。御幣は拾って、大獅子が腰につける。

「トロロラ」
 三頭が一列に並んで舞う。

「ツンツクレ」
 三頭の獅子が角を突き合わせておどる。

「ピローラ」(ヒローラ?)
 ほかの神社では雌獅子隠し、または花廻りなどと呼ばれるものと同じ。ただし、ここのは行方不明になった女獅子を発見する所作がない。
 四隅に座っている花笠の子供が立ち上がって舞台に立ち、その間を三匹の獅子が大獅子を中心に行列して通り抜ける。最後に女獅子が花笠の中に取り残される。
 大獅子・中獅子が向かい合って舞うが、特に女獅子を探すような所作がなく、女獅子も発見されずに終わってしまう。

「まきあげ」
 太鼓を叩きながら場を一回りするだけの短い舞。

「おかざき」
 顔を前垂れで隠して退場するときに演奏される。獅子は歩きながら太鼓を叩くだけ。


 これらを通して演じると、本来は二時間ほどかかるが、現在は一時間で終わるように省略しているとのこと。

 八潮市や三郷市の獅子舞にもトロロラやツンツクレにあたる所作があるが、他の大きな演目の一部になっており、単独では舞わない。鹿浜の場合も、途中に切れ目はないので、「かぐら」や「ピローラ」の一部として、トロロラやツンツクレが存在しているのかもしれない。

ストーリー

 八潮市や三郷市の獅子舞は、大獅子(兄)と中獅子(弟)が、女獅子(母親)とともに巡礼のたびに出るストーリーになっているが、鹿浜の獅子舞はかなり簡略化されており、あまりストーリーを感じない。

 

伝説

 鹿浜の獅子舞は、約300年ほど前に始まったと言われている。江戸時代に上野の寺で殿様の前で演じられたという記録があり、その時に獅子を舞ったのは、島町会の鈴木さんの先祖とのこと。(会場でそのようなアナウンスがあった)



◎関連記事 2008年の鹿浜の獅子舞
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=440&continue=on



 写真と動画、準備中。獅子舞画像たくさんありすぎて整理つかないです。

タグ:獅子舞 地元(葛飾周辺)

コメント一覧

むぎ (09/23 22:14) 編集・削除

すごい。これくらい前知識を入れておくと
知らない町のお祭りも楽しくなりそうです。
いつか行ってみたいな。
ところで饂飩の語源が混沌らしいです。

珍獣ららむ〜 (09/24 16:15) 編集・削除

>饂飩の語源が混沌

えーっ!!!
マジですか、それは知らなかった!
道理で似てるはずですね。

いまどき Eメール URL (04/07 19:16) 編集・削除

ブログへお越しくださりありがとうございました。
獅子舞とかこういう芸能にお詳しいのですね。こういう獅子舞って岩手とか東北の方のだけだと思っていました。また、それぞれの地域へお出かけになって比較される労力はすごいと思います。何か教えていただきたいことがあれば、ご教示お願いしようと思います。

あやとりの動画を作りました

◎一段ばしご
http://www.youtube.com/watch?v=TCygLhfXrlE

◎二段ばしご
http://www.youtube.com/watch?v=OXP7kNfmsDQ

◎四段ばしご(昔作ったやつ)
http://www.youtube.com/watch?v=I-QGwi0rWR4

 海外からあやとりをもっとやってとリクエストをもらったので作りました。三段〜六段まで、順次作って行く予定。

 あやとりは大変。おりがみと同じように、自分から見た状態で写すとフレームアウトしちゃって何やってるかわからないし、かといって、対面から写すと細かいところが見えないと思うし、機材がしょぼいのでモニターに出力しながら撮影とかできないので自分がちゃんと写ってるかどうか、撮影中はさっぱりわかんない。おまけに太りすぎがバレバレで恥ずかしいし。

タグ:あやとり

八潮市上二丁目の獅子舞

 八潮市上二丁目の氷川神社で毎年7月15日に三匹の獅子舞が行われます。# 2010年より第3日曜日の開催となったそうです。

 場所は地図で言うとこのへんです。


大きな地図で見る

 八潮駅から草加駅東口行きのバス(木曽根経由もしくは市役所経由)に乗って「ふるさとの森」で下車。すぐ近くの細い道を川のほうへ入ったところ。バス路線がわかりにくいので乗る時に「上二丁目のふるさとの森へ行きますか」と聞いたほうがいいです。

獅子の特徴

大獅子 濃い緑の角、角は頭の上で交差する。白い鬚があり、下あごから上にむかって牙がある。鼻のまわりにトゲがある。鼻の穴が大きく、舞い手はここから外を見ているらしい。

中獅子 赤・緑・金色のストライプの角。角は頭の上で交差する。白い鬚があり、下あごから上に向かって牙がある。鼻のまわりに遂げがある。

女獅子 角はない。鬚もない。牙もない。鼻の回りのトゲもない。

それぞれが腰のあたりに太鼓をつけている。頭には東天紅の尾羽のカツラ。面のまわりに茶色い羽根飾り。

お囃子

 お囃子は複数の笛が中心で、鋸歯をつけた竹をささらでこするギロのような楽器が加わる。太鼓は獅子が身につけているもののみ。

舞の構成

 序の舞、本舞、花取りといわれるご祝儀をもらう舞、女獅子隠し(花掛かりにあたる)、結びの舞という流れで、途中にハイチと呼ばれる謡が入る。ハイチは獅子が太鼓をたたき、扇子を持った人たちが獅子をあおぎながら水を飲ませる。

 舞い手は、女獅子はあきらかに子供で、大獅子、中獅子も学生のようだ。

 女獅子隠しの花笠は子供(男子)がかぶる。四人の花笠のうち、ひとりだけ花柄の前掛けを腰につける。女獅子隠しの時、大獅子が前掛けの花笠にちょっかいを出しているのを見たが、アドリブなのか決まりなのか、よくわからない。

 八潮市大瀬や三郷市戸ヶ崎では独立した本舞になっている「花掛かり(女獅子隠し)」を、上二丁目ではすべての本舞の後半に必ず舞うようだ。

 舞台は四隅に柱を立てて屋根を載せただけで、板などは敷かない。獅子はならした砂の上で裸足で舞う。

 序の舞は、前垂れで顔を隠して現れ、女獅子から順にソロで舞い、顔をあらわにする。三匹が顔を出してから本舞に入る。

 花取りは、白い紙に小銭をつつんでひねったものを、雨あられと獅子にあびせ、獅子はおひねりに埋もれるように地べたでごろごろする(猫みたい)。ご祝儀にお札を貰う時は、二枚に折りたたんで鼻のまわりのトゲにはさんでもらう。鼻の穴がふさがるので、中の人は外が見えなくなる。そこがが面白いらしく、次々にお札をはさんでハプニングを狙う。

ご祝儀を貰う大獅子

ストーリー(本舞+α)

 大瀬と戸ヶ崎は浅間神社関連のお祭りで、獅子は富士山を目指している。上二丁目の氷川神社は、スサノオとオオナムチを祀っているそうで、富士山との関連はないかもしれない。

 上二丁目では下記五種類の本舞+女獅子隠しを伝承しているらしい。2009年は「御幣、御幣、(昼休み)、笹、綱、橋、太刀」の順だったが、毎年同じかどうかは聞き漏らした。2008年も御幣から始まっていたと思う。


「御幣掛かり」
 三匹の獅子が御幣をみつけ、おそるおそる近づいては離れ、最後に手にする。

「笹」
 二本の笹を交差して全面に置き、大獅子がおそるおそる近づき、ばちで笹を叩き、手でゆするなどして確かめ、最後には笹をくぐりぬける。中獅子も同じようにあとにつづく。女獅子は……よそ見してるうちに終わってた(汗)
紙日曜目の獅子舞・笹

「綱」(見たことない)
「橋」(見たことない)
「太刀」(見たことない)


「女獅子隠し」(花掛かり)
 上二丁目では独立した本舞ではなく、各本舞の後に必ず舞うことになっており、プログラムには記載されない。四隅で座っている花笠の稚児が立ち上がり、中心に集まると、大獅子が先頭にたって花笠の間を抜ける。女獅子だけが花笠の中に取り残される。

 大獅子と中獅子が慌ててさがしまわる。この時、花笠を挟んで鏡舞のような状態になる。

 女獅子はまもなく見つかるが、またすぐに大獅子と女獅子が一緒に隠れてしまう。中獅子が慌てて探しまわる。

 三人が再会すると、中獅子が大獅子をはげしくののしるような所作がある。中獅子が太鼓を強く叩くと大獅子がほほを押さえて倒れ込む。どうやら兄弟げんからしい。

 中獅子の怒りが複数回続くと、さすがの大獅子も我慢しきれずに怒りをあらわにし、中獅子にぶつかっていく。

 大・中の獅子の喧嘩は大瀬の獅子舞にもあるが、大瀬では大獅子が中獅子を殴っていたと思う。

ハイチ(謡)

 舞の途中にハイチという謡が入る。大瀬・戸ヶ崎・花畑にはない。ハイチは「千早振る 神のいがきに 弓張りて 辺りをかため あらたかに」という和歌が原文とのことだが、どう聞いても「はーいちひー、ひーひひひーはー……」というような意味不明の音にしか聞こえない。「八潮市の文化財 第3号」によれば

はいチーひぃー ひーひひひーハーはー
はーヤはーフーふ ふーなーは
とんかぁとん とんかぁとん
とんかぁとん あどーんどん

と歌っているそうで、カタカナのところだけ拾うと「チハヤフ(千早振る)」になる。トンカァトンは太鼓の擬音。
ハイチ(謡)の扇

伝説 「八潮市の文化財 第3号」より

 上二丁目氷川神社の獅子舞は300年の歴史を持つと言われている。洪水で大獅子の頭が鶴塚というところに流れ着くと、村に悪い病気が流行った。そこで人々は獅子頭を狢圦というところに埋めてしまう。このような伝説がこのあたり一帯にあるそうだが、上二丁目では、埋めた獅子頭を掘り出して、中獅子と女獅子を新たに作って獅子舞を始めた、と続く。

 別の伝承では、氷川神社のあたりは洪水で土手が切れやすく(中川のほとりにある)、石仏をたてて獅子舞を奉納すると土手が切れなくなった。以来、獅子舞が続いている。その石仏をたて、獅子舞を習い覚えた家が石仏に刻まれており、それ以外の家では祭に参加しても、獅子舞には加わらないとも。伝説のとおり現在でも参加者に制限があるかどうかは聞き漏らした。


◆写真と動画を下記にアップしておきました。人が大勢写ってるのでとりあえずパスワードかけておきます。簡単なクイズに答えて入ってください。動画もあります。
http://f.hatena.ne.jp/chinjuh/%E4%B8%8A%E4%BA%8C%E4%B8%81%E7%9B%AE%E6%B0%B7%E5%B7%9D%E7%A5%9E%E7%A4%BE/

 動画は三つのパートにわかれており、最初がハイチで、最後は獅子が地面を手でなぞっている所作になっています。最後のところは草むしりに似てるとかで上二丁目の獅子舞は別名を「田の草取りの獅子」「ドロクッチャブリの獅子」と呼ばれるとか。

タグ:獅子舞

コメント一覧

Sari (07/15 23:16) 編集・削除

二丁目の獅子舞、去年もこんなに暑い時期でしたっけ?
戸ヶ崎から八潮に掛かる橋が出来たら、もっと楽に行けそうですね。
八潮、開発中の駅の向かい側のバス停は、あの橋を使うルートがあるといいなと思ってます。

珍獣ららむ〜 (07/16 00:46) 編集・削除

去年も見に行ったけど、日付は同じでしたよ。
でも曇ってて涼しかったと思います。
橋ねー、車だとあれができると便利になりそうですね。
なんかきっと、路線バスも通りそうな気がするけれど、
亀有から戸ヶ崎への本数が少なすぎて
葛飾方面からのアクセスは変わらないかも(どんより)。

(07/16 14:11) 編集・削除

地元民です。
大獅子を演じている方は、小さい頃から獅子舞に参加し、
女獅子、中獅子を経験してから、大獅子を演じています。
出世ですね。
大獅子を演じている方は30代から50代の方なので、
当日の暑さは辛そうでした。

こうして紹介して頂けるのは、地元民として
大変嬉しく思います。ありがとうございます。
また来年も見にいらして下さい。
夕方は見物客でいっぱいですが、とても盛り上がっています。

珍獣ららむ〜 (07/17 08:02) 編集・削除

繭さんこんにちは。
大獅子は大人の方だったのですね。
背丈と足だけを見て高校生か大学生くらいかなと思いこんでいました。
すばらしいお祭りで、本当にうらやましいです。
来年は午後からでかけて他の演目も拝見させていただきます。

珍獣ららむ〜 (10/24 10:44) 編集・削除

 このブログの筆者です。

 地元民で(獅子舞で?)笛を吹いていると自称する方がここに書いてあることはほとんど全部間違っていると指摘なさっておられるので、ここを読む方は全部信じないでください。

 正直何を言われてるのかわたしはわかりません。郷土資料に書いてあることと、わたしが見たのを見たまま書きとめているだけなんですが、間違いだっていうなら正しいものを関係者がアピールなさるといいんじゃないですかね。

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?mode=comment&no=806#comment
>八潮獅子舞笛吹き女 2009年10月23日(金)20時23分 編集・削除

>八潮市二丁目の獅子舞について・・・。
>書いてある事が、ほぼ間違っています・・・。

>詳しい事を知りたいのであれば、最前列の笛吹きさんに聞いてください。


だそうです。

二丁目獅子舞笛吹き最前列 (07/15 12:19) 編集・削除

全部間違っていません。半分当たり。本年より第3日曜日におこないます。

珍獣ららむ~ (07/15 13:44) 編集・削除

笛吹さんいらっしゃいませ。
半分あたってますか。よかった。
見たまま、こういうふうに見えると書いているだけなので実際とは違う解釈があるのは当然です。
ただ、全部違うと書き捨てられてしまうと会話にもなりませんし、やや困っていました。

地元の方がアピールすべきだ、というのはポジティブな意味で本当にそう思います。
実は獅子舞の季節になると、うちを見に来る人がそれなりにいらっしゃるようです。
あの舞にどのような意味があるのか、あの歌にどのような意味があるのか、知りたい、理解したいと願う人はけっこういるみたいです。
もしよかったら、獅子舞の季節だけでもブログなどはじめていただけないでしょうか。
わたしも獅子舞ファンのひとりとして、楽しみに拝見させていただきます。


追伸
 先日、大田区の大森で三匹の獅子舞を見ましたが、上二丁目の獅子舞にとても似てました。ギロみたいなやつ(ささら?)を使うのも同じだし、雌獅子を争うのも同じでした。もちろん細かいふりなどは違うのですが、上二丁目と何か関わりがあるんじゃないかと思わずにはいられませんでした。

笛吹き最前列 (07/15 17:09) 編集・削除

女獅子は小学校高学年から中学校まで練習期間2年くらいで神社で舞えます。中獅子、大獅子は高校生から50歳位までで練習3年ぐらいで舞えます。ただ中獅子最初に始めたら引退するまで中獅子です。大獅子も同じです。全員地元の氏子です。笛はなかなか練習ができないので一人前になるまで10年以上必要です。女性の笛吹きはいません。上二丁目、下二丁目、若柳の三町会の祭礼になっつています。見たまま、感じたままたのしんでください。

三郷・八潮・足立・葛飾:三匹の獅子舞の一覧

八潮市大瀬の獅子舞 7月1日〜2日

 戸ヶ崎の十字路から八潮駅方面に曲がり、潮止橋の手前にある氷川神社が会場。朝10時ごろから21時ごろまで。2日間。毎年決まった日にやるので平日にあたることが多い。

◎関連記事
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=729

三郷市戸ヶ崎の獅子舞 7月第一 金・土・日

 戸ヶ崎の十字路から北上、いなげやの前にある戸ヶ崎神社(香取神社)が会場。かつては6月30日〜7月2日の3日間に開催されたが、平成9年から7月の第一日曜を最終日とする三日間に開催している。朝10時ごろから夜21時ごろまで。昔はよっぴてやっていたらしい。

◎関連記事:昔話のふるさとを訪ねて
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/tanbou/0005.htm

八潮市二丁目の獅子舞 7月15日 2010年からは7月第三日曜日に開催

 八潮市の二丁目にある氷川神社が会場。2009年までは15日固定で平日にあたることが多かったが、2010年からは第三日曜日に開催されるようになった。朝10時ごろから、21時過ぎまで続くとのこと。

◎関連記事
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=741
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=907

足立区花畑の獅子舞 7月第三 日曜日

 足立区花畑にある大鷲神社(おおとりじんじゃ)が会場。かつては7月15日固定だった。朝10時ごろから。

足立区鹿浜の獅子舞 9月第二 土・日

 鹿浜にある四つの神社が持ち回りで開催しているので、会場は毎年違う。ここの獅子舞は短めで、両日とも夕方の数時間で終えてしまう。開始時間は、2008年は16時からだったけど、2009年は15時からとのこと。詳しくは足立区のサイトで確認したほうがよい。

http://www.city.adachi.tokyo.jp/003/d10100091.html
>奉納神社と奉納の順番
> 東の北野神社(鹿浜4−10−1)
> 島の氷川神社(鹿浜2−18−4)2009年はここ
> 糀屋の氷川神社(鹿浜2−18−20)
> 古内の天祖神社(鹿浜3−12−3)

・2008年は土曜・日曜ともに獅子舞を開催。獅子舞以外のイベントはなかった。16:00〜
・2009年は日曜のみ獅子舞が開催された。15:00〜

 会場により状況が違いそうなので、事前に確認が必要。足立区立郷土博物館に問い合わせると詳しく教えてくれる。


◎関連記事(2008年、東の北野神社で開催されたもの)
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=440&continue=on#continue

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▲鹿浜の獅子頭。左から、大獅子・中獅子・女獅子

葛飾区柴又の獅子舞 10月第二 日曜(未確認)

 見に行ったことないのでよくわかんない。開催予定日も検索で探したものなので間違っているかもしれません。

 その後ここには一度だけ見に行きました。とてもいい獅子舞で面白かったです。ただ、いつ開催の決まりとかは今だによくわかりません。

 実は開催日がいつなのか、葛飾区の郷土博物館に聞きに行ったことがあるのですが、担当の方に聞かないとわからない、事前に電話してほしい、というようなことを言われ、それ以来気分が萎えてしまって、以来何を聞いても記憶に残らないんです。すみません。

# 関連記事へのリンクとか、その他もろもろ準備中。



[おまけ]

大田区大森の水止舞 毎年7月14日?

http://www.city.ota.tokyo.jp/naruhodo/gyouji/mizudomenomai/index.html
 水止舞と書いて、みずどめのまい、と読むそうです。大獅子・中獅子・雌獅子の三匹の獅子舞です。また、獅子と花笠が会場の寺まで歩いてくる際に、道行きという行事も行われます。

 藁で作った龍でぐるぐる巻きになった白装束の人が法螺貝を吹き鳴らし、まわりから水をかけながら、よいしょっと持ち運ぶ謎の行事です。獅子と花笠はその後ろからついてきます。

タグ:地元(葛飾周辺) 獅子舞

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珍獣ららむ~ (07/15 14:20) 編集・削除

八潮市上二丁目の開催日が今年から変わったそうですから書き直しました。


あー!!!
7月第三日曜日だと、足立区の花畑と重なる……(T-T)

八潮市大瀬の獅子舞(旧:とりいそぎ獅子舞情報)

 八潮市大瀬1501というところに氷川神社があり、毎年7月1日、2日の二日間開催されます。両日とも、朝10時ごろから夜9時ごろまで。昼に休みが入るようです。

 場所は、web上で探そうとすると嘘っぱちの地図のっけてるサイトが多いんですが(それはgoogle地図では田舎の番地までポートしていないのに誰も気づいていないから!)、正確に言うと、ここです。


より大きな地図で表示


 似たような獅子舞が各地にあって、それぞれに共通点や異なる点があります。ここの獅子舞は、獅子が富士山に登る様子を表しているそうです。境内に浅間様が祀られています。飯塚(南水元の?)の富士講の人たちも来てました。

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▲序の舞
 物語になっている本舞の前に踊る。顔を隠して現れ、一頭ずつ御幣の前で顔をあらわにする。この写真だと、奥にいて頭に宝珠をつけているのが女獅子(母)で、手前の顔が黒いのが中獅子(次男坊)。横で顔を隠して突っ立ってるのが大獅子(長男)です。

 序の舞は大獅子の所作がおもしろいです。やる気なさげに棒立ちで太鼓を叩いているのに、突然上半身を前傾させ、お尻をツンと上げた変な立ち方をしたと思うと、カクンと頭を振る所作を何度も繰り返します。魂が獅子と人間の中間をさまよっていて、次第に獅子に目覚めて行くような不思議な動作でした。

http://f.hatena.ne.jp/chinjuh/20090702141505
 ここに動画をおいときました。3分くらいカクンカクンってしてるだけですが、あえて無編集で。このあと、顔の風呂敷をとって勇壮な獅子になるんですが、デジカメのメモリーが一杯になってアウト。

 あーあ、いっそブログが炎上でもすれば楽天ポイントで50時間とか録画できるデジカムを買うのに(笑)

大瀬のししまい、しおり より

  • ドロンコ祭りとも言われる(舞台がなく、土俵のようにならされた地面で舞う)
  • 1662年(寛文二年)頃、この地を治めていた旗本・森川氏から獅子頭を拝領されて始まったと伝えられている。
  • 富士講と結びつきが深く、三匹の親子獅子が富士山に登る途中のできごとを物語風に描いている。
  • -

獅子の特徴

大獅子:青い顔、途中で二股に分かれた二本の角を持ち、鬚がある。三頭の中では兄という設定。
中獅子:黒い顔、枝分かれのない二本の角、鬚がある。大獅子の弟。
女獅子:顔が金色で、角はなく、額に宝珠をつけている。鬚もない。

 それぞれの獅子は腰に太鼓をつけており、両手にバチをもって叩く。頭には東天紅(鶏)の尾羽で作った黒いカツラをつけている。
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▲顔の青い大獅子

舞の構成

 舞の構成は序の舞、本舞、結びの舞にわかれている。物語になっているのは本舞で、序と結びはどのストーリーでもほぼ同じ。

 お囃子は笛のみで、複数名が吹く。節は十七通りあるとのこと(しおり参照)。そのお囃子にあわせて、獅子が太鼓を叩きながら舞う。

 序の舞は、まず獅子が前垂れ布で頭を包んだ状態でやってくる。中の人の顔が見えている状態である。女獅子から順にソロで舞い、包みをといて頭を見せる。最後に大獅子が頭を見せる。ここで大獅子が前述のカクンカクンという不思議な動作をする。

 本舞は物語になっており、十二種類ある。大瀬では本舞のことを「掛かり」と呼んでいる。ストーリーについては後述。

 結びの舞は、本舞のあとに舞うもので、最後に黒いお盆にわたされたご祝儀袋が大獅子に手渡される。大獅子はお盆を手に四方をむいてお礼の舞をして一演目が終わる。

 舞台は本殿にむかって作られ、正面には神様を表す御幣が立てられている。四方に柱をたて、屋根を乗せる。場は砂をならしただけで、台などは作らない。
ファイル 729-2.jpg

ストーリー(本舞)

「花回り(花掛かり)」
 三匹の親子獅子が富士山麓の牡丹畑で遊んでいると、母親が行方不明になり、兄と弟が探す。舞台の四隅に花笠をかぶった子供が控えており、女獅子が姿を消す場面では、花笠の子供が舞台中央に立って女獅子を隠す。

 この演目はどこの獅子舞を見に行っても必ずあり、物語中最大の見せ場だと思う。大瀬の場合、花笠役は見学に来ている子供の中から選ばれているようだ。開催日が平日でも、近所の幼稚園、小学校などから授業として見学に来ている。

 女獅子を探す途中、中獅子も道に迷い、大獅子との再会シーンでは、兄が弟をひっぱたく所作がある。大獅子が殴るような所作で太鼓を叩くと、中獅子が痛そうに倒れる。

 中獅子が立ち上がると、また二匹で女獅子を探し、最後には親子で再会する。

 
「大弓」
 笹やツタをかきわけて、険しい山道を行く様子を表す。介添人が人の背よりも長い大弓を立てて持ち、大獅子から順に、弓と弦の間を通り抜ける。

 この演目は、各獅子の個性が際だつ。勇敢な大獅子は先頭に立って道を切り開く。中獅子はやや気が弱く、大獅子に促されておそるおそる藪を抜けるが、あとに続く女獅子(母親)への気遣いを忘れない心優しい次男坊である。

「小弓」
 道中に魔物が現れ、途方に暮れた三匹の獅子に小弓が授けられる。この演目は断片的にしか見たことがない。1mくらいの短い弓を使っていたと思う。

「太刀」
 魔物がおこす嵐にはばまれた三匹は太刀を見つける。大獅子がおそるおそる太刀を手にすると、急に勇気がみなぎり、まずは四方を斬りつけ、正面を斬りつけて魔物を退治する。

 正面の御幣の下に御神酒の入った湯飲みがあり、最後の太刀で、湯飲みをカチンと叩く。すると見学者がご祝儀袋を投げる。御神酒は年かさの見学者にまわされる。若い人には回ってこなかったので、長寿を願って老人だけが口にする決まりなのかもしれない。

「閂(かんぬき)」
 草木の生い茂るばしょでまたもや女獅子が迷う。大獅子に助けられて障害物から逃れる。

 この演目はまだ見たことがないが、準備作業で笹を枠のように組んでいるのを見た。大道具として使うのだろう。

「屏風返し(屏風隠し)」
 女獅子(母)が道に迷う。兄弟で探し、弟(中獅子)が母をみつける。兄(大獅子)に知らせに走るうち、また母を見失う。兄弟別々に、牡丹畑を探し回り、やがて弟が母をみつける。子と母の甘える姿、兄弟愛を舞う。

 これも大瀬では見たことがない。戸ヶ崎にも同じ構成の舞があるはず。

「橋」
 谷川にかかる丸木橋を渡る。勇敢な兄が先に渡り、あとに続く弟と母をいざなう。

「綱(つな)」
 道中の障害物を綱に見立てる。姿の見えなくなった弟と母を、網の向こうにみつけた大獅子は、なんとか綱を破ろうとするが腕力ではかなわず、とうとう歯でくいちぎって再会する。

「烏覗き(からすのぞき)」
 谷間にかかる一本の吊り橋を、烏(からす)のように軽やかな足取りで渡りきる。

「飛び格好(とびかっこう)」
 目的地が見えて、喜び勇んで行く仕草を表している。一説によれば喜びくつろいだ気分で遊び戯れる所作とも。

「翻り格好(かえりかっこう)」
 苦難を越えて富士・浅間神社に参拝をすませた親子の苦労をねぎらい合う。親子三匹が顔を寄せ合い、太鼓を叩く。

「御幣(ごへい)」
 無事に富士参拝を終えた三匹が神社から御札を頂戴し、喜びをわかちあう。かつては舞のあと観客にも御札が配られた。# 「御札」が、「おさつ」なのか「おふだ」なのか、見たことがないのでちょっとわからないけれど、観客にも配ったとあるので「おふだ」でしょう。

タグ:獅子舞

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珍獣ららむ〜 (07/02 07:25) 編集・削除

 うは、雨だ。雨天の場合はどうするか聞いてこなかったなあ。

 舞うところには屋根があるし、神事だからやりそうだけど、このまま降り続くといろいろ大変そう。今日は行かないつもりだったけど、どうなってるのかちょっと覗きに行きたくなった。

珍獣ららむ〜 (07/02 18:23) 編集・削除

 今日もやってたよ。かいものついでなので一演目しか見なかったけど。雨もこぶりになってきたので賑やかでした。21時くらいまでやってるっぽいです。