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早くも二度目の眠に入ったようです

 土・日と、死にそうなくらい暑い日が続きました。もう、ほんとに汗ダラダラ。今日は新暦七夕なのに朝から大雨。気温は下がったけれど湿度が高くて息苦しいくらいです。

 ところで、蚕が二回目の眠に入りました。一回目の眠から二日くらいしかたってませんが、どうやらこれで標準のようです。

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▲これは昨日の様子。体長は約15mm程度。頭を伸ばすともうちょっと大きいかもしれません。

 昨夜までこの調子でもりもり食べていました。なるべく柔らかい葉は選んでいますが、切り刻まずに与えています。今朝になって新しい葉を入れてやったらもう食べない。頭をちぢめてじーっと動きません。

 そろそろ箱が手狭になってきたので、眠から覚めたら笊に変えようかと思っています。

桑こき用の爪

 祖母の家では、蚕が大きくなると、桑を枝ごと与えてました。でも、蚕が若いうちは葉を枝からもいで与えます。大きな籠を背負って畑へ行き、葉っぱだけ摘んで帰る場合と、枝ごと切ってトラックで持ち帰る場合があったような気がします。

 どちらにせよ、大量に摘むので素手では大変です。専用の機械もあるらしいんですが、祖母の家では桑こき用の爪をはめて手でやってました。

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▲例によって厚紙で作ってみましたが、実物は黒光りした鉄製でした。

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▲これは裏側。キンカンの箱で作ったのがばれますね。これはあくまで模型です。実物は鉄製。忍者が使う角手(かくて)という道具に似ているのでなんとなく好きでした。角手とは爪の向きが違いますけど。

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▲こんな風に人差し指にはめて、爪は掌側に出します。これはちょっと大きすぎますね。実物はもうちょっと小さかったと思います。これで、枝を上から下に向かって"こく"のです。


ところで、座繰り器をどうしよう?

 蚕が孵化から繭になるには、月が一巡するのと同じくらいの日数がかかります。うちの蚕は七月一日生まれなので、このまま順調に育てば七月末には繭になっているはずです。最初はお蚕さんを返ればそれで満足だったのですが、どうせやるなら糸繰りもしてみたいじゃないですか。

 群馬の養蚕は、昔から分業が進んでいて、飼う人は繭にするところまででおしまい。そこから先は製糸工場へ行ってしまうので、わたしは実際には見たことがありません。手作業で糸を紡いでいるのも見たことがないのです(もちろんテレビでなら見たことがありますよ)。

 繭を茹でてほぐしやすくしたものを、数本まとめて巻き取ればいいのは知識としては知ってます。蚕の糸はセリシンという物質に包まれていて、うまく引くと撚りをかけなくてもくっついて糸になるらしい、なんてことも知ってます。

 が、ここで問題です。座繰り器(ざぐりき)はどうすればいいのでしょう?? ハンドルがついてて、くるくる回しながら糸を巻き取る機械です。床に座って使うので座繰りです。

 今でも手作業で糸を繰る人がいるので、お金さえあれば新品が買えるのですが、ちょっと調べたら八万円くらいするのです。無理。さすがに無理!!

 ヤフオクには数千円から出てます。でも本当に使えるものなのかあやしいんですよねー。さて、どうしたもんでしょう。

タグ: カイコ

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