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伊右衛門のおまけ

 伊右衛門のペットボトルに、小さなおりがみがオマケでついてます。山口真作品の折り図も付いてます。わたしが買ったのは笹舟でした。十二種類あるらしいです。

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▲伊右衛門におりがみ付いてます

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▲山口真・作「笹舟」

 とても単純な折り方なんだけど、折り目の位置で表情ががらりと変わるのも面白い。

 付録の折り図のとおりに折ると、一番奥に見える帆の白いやつができるけど、紙を中表に使って帆に色を出したほうがいいと思うわけよ(奥から二番目)。

 工程二の折り目の位置を変えると船体の深さが変わる。うんと浅くしたほうが笹舟っぽい(奥から三番目)。

 工程八の前に、帆になる部分を後ろに折り縮めるアレンジを加えたのが奥から四番目。

 工程八で帆の先を舳先より長くなるように折るアレンジをしたのが一番手前。

 おりがみの創作作品には著作権があるので折り方は紹介できません(でも、慣れた人なら睨みで折れそうなくらい単純です。興味のある人は、あたりが出るまで伊右衛門を飲んでください。想像では黄緑色の紙に茶筅の模様がついてるやつは全部「笹舟」なんじゃないかと思うけど。

タグ:おりがみ

桃の節句

今年の旧ひな祭は4月8日です。

ひなまつりのうた

midomi うれしいひなまつり(うた:わたくし) サトウハチローの有名なやつ「あかりをつけましょぼんぼりに…」
midomi ひなまつり(うた:わたくし) 文部省唱歌「あかいもうせんしきつめて…」

替え歌(子供の頃にはやってたやつ)

midomi うれしいひなまつりの替え歌1(うた:わたくし) あかりをつけましょ爆弾に
midomi うれしいひなまつりの替え歌2(うた:わたくし) あかりをつけたら消えちゃった

# リンク先は midomi です。著作権が消滅していない曲を合法的に歌って録音・公開できるサイトで、しかも鼻歌検索とかもできちゃう便利なところです。

おりがみ(タイトル画像)

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▲このおひな様は、たしか江戸時代からある古い折り方で、小笠原流の流儀を書いた古文書に載ってるようなことを聞いたことがあります。折り方はけっこういろんな本に載ってます。古典なので動画を作っても誰も文句いわないと思うので、作ろうかなと思ってるうちに新暦のひな祭りが来てしまいましたよ。

おひなさま
▲これは、『おりがみ新世界』という絶版になってしまった本に載ってるんですが、作者はなんという方だったかなあ……ええと、資料が出てきたら追記しときます。# 伊東万耀 (いとう まんよう)さんという日本画家でおりがみ作家だった人の作品のようです。これほど立体的ですばらしいおひなさまなのに、難しくなく折れるところもすごいです。

タグ:midomi おりがみ

青い花のリース(タイトル画像用)

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 五角形から折った花をリースにしました。輪っかのところは荷物梱包用の紙紐をぐるぐる巻きにして作ったものです。


花の折り方は↓の本に載ってます。
飾れる!贈れる!かわいい花の折り紙
飾れる!贈れる!かわいい花の折り紙(山口真・著)



写真あったからついでに貼ってみる

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▲これも上記の本に載ってたもので、カワイイし、どうやって折るのーって思うんだけれど、正三角形の紙を二枚使うんだってわかったとたんに微妙に萎えぎみ。でも一枚折りにこだわらなければ激しく可愛いよね。

 窓枠に突っ張り棒を立てて、試験管を結束バンドで止めたのに刺してみました。これはなんかのイベントでアネモネをこういう飾り方してる会社があって、面白いので真似てみました。

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▲これは「をる」という折り紙専門誌(今はもう出てない?)に掲載されたもので、布施知子さんの "巻貝" です。「季刊をる折り図集 vol.1」っていうのに載ってます。普通の本屋さんだと取り寄せられるかわかんないけど出版社のサイトで通販してます。
↓ここね
http://www.sojusha.co.jp/woru/cat_3.html

 わたしは銀座の伊東屋別館三階で買いました。千代紙を売ってるとこ。わたしが買ったあと入ってるかどうかわかんないけどねー。
http://www.ito-ya.co.jp/store/ito-ya3_f11.html

タグ:おりがみ

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薬用昆虫 URL (01/28 19:19) 編集・削除

bugeaterさんへの、コメントを見ました。
ららさんと言うのは、ららむーさんでしょうか?
とすると、虫食いの会で話をした方ですよね。
ソウと知っていたら、もっと話がしたかったですね。
実は、私は金町の教習所で免許をとったんですよ。

珍獣ららむ~ (01/28 19:52) 編集・削除

 そうです、bugeaterさんのところで「らら」と名乗っているのはわたしです。昨日は面白い話をありがとうございました。金町の教習所というと、イトーヨーカドーの上にあるやつですね。わたしは10年くらい前までその教習場が窓から見えるところに住んでました。これからもよろしくお願いします。

双喜の作り方(切り紙)

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 春節(旧正月)も近いので、双喜の作り方を説明します。まず、折り紙を用意して、山・谷・山と蛇腹に折ります。それを上のイラストのようにハサミで切り落とせば完成。そーっと開くと「喜喜」になります。

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 喜ぶという字をそのまま作ろうとすると「士」の部分と「口」の部分が独立しちゃうので、こんな感じにデザインします。はいはい、みなさん、だんだんラーメンが食べたくなってきましたね。

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 丸みをつけて切ると印鑑みたいになって味が出ます。切ったのを赤い紙に貼り付けて小さな額に入れると春節向けの飾りになります。

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失敗するとこうなる!
 くれぐれも、紙の向きには注意。間違うとこのような謎のブツが完成します。

 ちなみに今年の春節(旧一月一日)は2月7日です。

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 日本は昔から中国をお手本にして、文学でも宗教でも、中国で良いと言ってるから、やっぱこれは良いんじゃないのって納得の仕方をしてる(明治以降は中国じゃなくて欧米を参考にしてるんだけどさ)。ところが、同じようでいて、ぜんぜん違う部分もあるから不思議。

 日本ではおめでたい席で偶数を嫌います。偶数は割り切れてしまうので、二つに分かれて離れていってしまう。だから縁起が悪い。ご祝儀には三千円とか三万円とか、奇数枚のお札を入れるのが慣わし。

 ところが中国では逆に奇数を嫌うそうです。陰と陽、雄と雌のように、ふたつセットになってこそ完全で、片方だけじゃダメ。日本ではあまり知られていないけれど、おめでたい生き物である麒麟は、オスの麒とメスの麟のつがいで「麒麟」だし、鳳凰も鳳と凰のつがいです。爪楊枝ですら袋に二本入れるそうです。

タグ:伝説 おりがみ 切り紙

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Sari (01/21 05:50) 編集・削除

失敗するとこうなる・・・鼎という字を連想してしまいました。
それからさらに中国の三星堆文明の仮面などの遺物もw

失敗例、意味いわく有り気で結構好きです。

珍獣ららむ~ (01/21 12:15) 編集・削除

そういわれてみれば、そんな気にもなってきました。こういう、意味不明な古代文字っぽいものを連続して貼り付けるのもカッコイイですよねえ。
www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/2648/sozai/japana/kodai02.gif
昔↑こんな壁紙なら作ってみたことがあります。ジオシティーズにおきっぱなしなので直リンだと見えないかもしれない。URLをコピペして見に行けばたぶん大丈夫。

Sari (01/22 23:05) 編集・削除

これ可愛いですね!
ちょっとホツマツタエ(へ)に似ている?

チューリップローズ(山口ローズ)


▲飾れる!贈れる!かわいい花の折り紙
価格:1,470円

 久しぶりにおりがみでバラを折ってます。今回とりくんだのは上の本に掲載されてる山口真さんのバラで、前に紹介したのとは別のものです。このバラを山口ローズと呼んでいる人もいますが、それだともうひとつのバラとまぎらわしくなるし、わたしは個人的にチューリップローズと呼んでます。わずかにひらきかけたチューリップみたいにも見えるからです。

 これねー、もう何ヶ月も前から折る練習を時々していたんですが、どーしても満足のいくようなものができあがらないんです。うまくねじりをきかせて中心がすぼまらなきゃいけないのに、だらしなく開いたようなバラになってしまう。

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▲失敗例

 難しいので有名な川崎ローズは、手順さえ覚えてしまえば、わりと形になってしまうのですが、チューリップローズは折り方そのものは覚えられても形にするのがとてつもなく難しい。実はいまだにうまく折れません。お手本の写真みたいに可憐なバラを折りたいのにー。

↓どうにかこうにか、形になってきたのでブーケにしてみました。

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▲チューリップローズのブーケ
・花(タント紙)裏表同色の紙がいい 15cm^2
・葉(薄手の和紙)裏表同色の紙がいい 5cm^2
・萼(緑色の紙ならなんでもいい)5cm^2
・茎にするワイヤーか紙紐
・緑のフローラテープ
・レースペーパー(お菓子の下にしくやつ。100均にある)
・リボン

 遠目に見ると悪くはないんですが、やっぱりお手本のように可憐にはいきません。紙の質にも問題があるのかと思い、薄手の和紙を使ってみたりもしたんですが大した違いはありませんでした。みなさん、挑戦してみてください。折り方、アレンジの仕方などは下の本に掲載されています。


▲飾れる!贈れる!かわいい花の折紙
価格:1,470円
 上の画像をクリックすると楽天ブックスに飛びます。送料無料です。本の通販サイトboopleに飛びます。1500円以上買うと送料が無料になるので別の本と一緒に買うとお得です。

 ええと、ダマされて買っちゃってガッカリされてもこまるので書きますが、この本に掲載されてる花は一枚折りじゃないものが多いです。

 どれも本当にかわいらしく、写真だけ見ていると「うわー、きれい!これ折りたーい」となること請け合いですが、一枚折りにこだわる人(それはわたし)は、折り方を見るとがっかりするでしょう。

 でも表紙のバラは、花部分はまぎれもなく一枚折りです。本には糊ではって固定しながら折るといいって書いてありますが、慣れると糊なしで形になります、たぶん(あってもなくても同じです、たぶん)。萼(がく)と葉は別紙です。

 この本をあえて買おうと思ったのは、アレンジの技術がすばらしいからです。おりがみは折って楽しいのがまずよくて、素敵に飾れたら二度おいしいわけです。さらに人にプレゼントできちゃったら三度おいしい。ところが、プレゼントできるほどかわいらしくアレンジするのが難しい。この本は、売り物にしたっておかしくないような、素敵なアレンジの知恵をくれるいい本です。


◎これまでに折った薔薇の一覧
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=12





[追記]
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右はだらしなくひろがって角張ってる
左はスッキリまとまってる

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右(上)は花びらがずれて裏の白いとこが出てる
左(下)は白いところがあんまり出てない

 花びらがずれないように折ると全体のバランスで角が気にならなくなるみたい。どちらも糊はつかってません。糊をつかうと、とたんに可愛くなくなってしまうー。

タグ:おりがみ おりがみの薔薇

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こま (09/30 04:56) 編集・削除

すてき!丁度おりがみの記事が読みたいと思っていました。
こんなブーケなら貰って嬉しい&ビックリ。
目先が変わっていて生の花よりウケそうです。
レースペーパーでこんなに可愛くなるんですね。

こちらはささやかですが、最近、ハートの折り紙に凝っていますw
色紙に貼ったり手紙にしたり、しおりにして借りた本に添えたり。
ちょっとした贈り物に重宝してます。

珍獣ららむ~ (10/01 10:08) 編集・削除

 ハートも折り始めると楽しいですよねー。フランシス・オウって人の、ハートのおりがみばっかり集めた本を知ってますか? ほんとに全部、ハートネタばっかりですよ。

こま (10/02 01:24) 編集・削除

そう、その本がいま、欲しいんですw<フランシス・オウ
まだ折ってないモノがたくさんあるというのに…
アレンジがすばらしいなんて、花の折り紙の本も欲しくなっちゃうじゃないですか(笑)

wcho URL (10/03 17:08) 編集・削除

わたしも一枚折が好きですね。
でも可愛すぎて折ってみたくなりますよ。

生き物系はやっぱり柔らかい質の紙を選ぶと仕上がりがかなり違うと思いますが、そうでもなかったですか。

生き物系の表現はクセモノです。。

珍獣ららむ~ (10/04 21:06) 編集・削除

 わたしが折ると、どんな紙をつかっても角が鋭利に出て四角く見えるんです。しかもだらしなく広がって見えるし。なぜか薄くてやわらかい紙で折ってもそうなっちゃうんですよー。

 で、いろいろ反省してみたところ、花びらに丸みをつける時にずれて裏の白いところが見えちゃってるのはよくないと思い、ずれないように折る練習をしてみたら、いくらか改善したようです(本文に写真を追加してみました)。