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4月5日(月) 引越先より
 ひー、やっと引っ越し先からのアクセス成功。繋ぐことよりも機械の置き場所の確保に手間取って、今もまだダンボール箱の谷間に起きっぱなし。LAN ケーブルだけ引っぱってきてかろうじて繋いでる状態ですわ。

 わたくしはまだまだ通常の生活にもどれそうもないのですが、がぼ様(猫)はダンボール箱の隙間をオレサマ部屋に決定してあっという間に順応してます。ヤツはずるいのです。居心地のいい場所を最初に独占しやがるんですよ。でもいつもより少しだけお利口度がアップしているところを見ると、ここでいい子にしておかないと見知らぬ土地で追い出されるかもしれないと、彼なりに危機感を抱いているのかも?

 まあ、そんなこんなで、今月はあまり目立ったことはできそうもないのですが、ぼちぼちやります。

 
4月4日(日)←さかのぼって日記
 雨降り。突然カレーが食べたくなって、今まで入ったことのない某カレー屋さんに行ってみたのですが、お昼時なのにお客さんがひとりしかおらず、いや〜な予感、というよりむしろ悪寒というべきものを感じる珍獣様なのでした。

 店の内装はみょうにおしゃれでいい感じなのです。なのに、なぜか落ちつかない変な雰囲気。席についてメニューを手にとって眺めていると、無愛想な店員さん(女性)が水を運んできて「注文が決まりましたら食券をどうぞ」というので、入り口を振り返ってみると目立たないところに食券の自販機が。えっ、この店、食券制なの?

 うっそだー、こんなオシャレな(しかも暇そうな)店で食券買わせるの? お水持ってくる暇があるなら席で注文聞いたって大した手間じゃないと思うんだけど。っていうか、食券買わせたかったら入り口に入ってすぐのところに食券をお求め下さいと目立つように書こうよ。もしくは席に座った時に見えるようにしてもいいんだけどさ。普通にメニュー置いちゃったら注文とりにきてくれるの待っちゃいますわよ…などと心の中でぶつぶついいながらチーズ入り茄子カレーにソーセージのトッピングで食券を買いました。

 どのカレーも一品 500 円で専門店の値段としてはかなり安いんじゃないかと思います。トッピングはものによって違うけど、ソーセージは 100 円でした。辛さの調節も出来ますが、辛口にしたい時は 50 円追加だって。えっ、辛さの調節が有料…まあカレー自体が安いから仕方ないのかな。食券を持って席にもどると先ほどの店員さんが取りに来ました。完璧に二度手間。何やっとんじゃ、この店は。

 厨房はカウンター席の向こうにあるので作ってるところが微妙に見えるのですが、こんな暇そうな店なのに大男のコックさんがふたりも厨房でウロウロしてる。これがまあ、ふたりとも不思議なコックさんで、どうも調理人という感じがしないの。エプロンにつば付きのキャップなんかかぶってるせいかもしれないんだけど、料理人というよりは木工所かなんかの人みたい。いやいや、そういう職人ぽっぽい雰囲気さえなくて、なんか普段あんまり料理をしない人が日曜日にたまたまカレーを作ってみようと思いたったみたいな感じに見えちゃう。なんだかなあ…まあ、味が良ければ料理人の見た目なんてどうでもいいんです。

 さて問題のチーズ入り茄子カレー&ソーセージですが、運ばれて来たものにソーセージが見あたりません。あれ??

 スプーンでほじくり返すとカレーの下に埋まってました。えー、せっかくトッピングなんだから、見えるように上にのせてくんなきゃ有難み半減…と、そんなことより何さこれ、ソーセージっていうからウィンナーソーセージが丸ごと乗ってるのかと思ったらフランクフルトの輪切りじゃないの。いくらなんでも輪切りはないでしょ、輪切りはっ。ふつー、一本丸ごとか、せいぜい斜めに半分に切ったの乗せると思いませんか。そうでないと食感が楽しめないし。

 いや、もしかしたら、わざと食感を殺してあるのかな。たとえば安い皮なしを使っているのがばれないようにわざと輪切りに…と、待てよ、かすかにプチって言うぞ。ちゃんと皮付きフランク使ってるわ。ええええ、もったいない。輪切りにしちゃったら皮をプチっと噛み切る楽しみがなくなっちゃう〜。

 もうこの段階でかなり不快指数が高まっているのですが、気を取り直してさらなるひと口を…
 …ん?
 なんだこれ、みょうに食べにくい気がするんだけど気のせい?
 ううん、気のせいじゃない。スプーンが口に入らない。まん丸いスープ用のスプーンなので微妙に口に入らないのです。なので、カレーなのにズルズルすすって食べる羽目に。

 それに、なんじゃこりゃ。カレーが糸引いてるよ。
 ああそうか、チーズがピザ用なんだわ!
 初心者が犯しがちな過ちですが、とろけるチーズと言っても、ピザ用とそうでないのがあるのです。ピザ用のチーズには糸を引かせるために何か入れてあるのでカレーに入れるとうまく溶けません。糸を引くチーズをスプーンで食べるのはたいそう難しいことなのです。しかも口に入らないスープ用のスプーンでどうやって食べろとおっしゃるのよ。冗談こくのもいい加減にしてくださいまし!!

 もういい、早く食べて出よう。
 そう思った時に厨房からなんらかのニオイが漂ってきました。

「うげ、フライパンの柄が焦げるニオイだ…」

 どうやら別のお客さんが注文したカレーのためにスクランブルエッグかなにか焼き始めたようなのですが、漂ってきたのは料理の香りではなくゴムっぽいものが焼けるニオイなのです。柄がとれる鍋のセットがあるじゃないですか。あの柄が焦げるとこのニオイがするのです(テフロン加工のフライパンを強すぎる火であぶっても同じようなニオイがするよ)。厨房を覗いてないからわからないけど、この店ではご家庭にありがちな便利で安易な調理器具を使っているらしいのです。いや、それで美味しく作れるんなら問題ないのですが、たかが卵ひとつ焼くのにいちいちゴムの焦げたニオイをただよわせるんなら、素直にプロ仕様の柄も金属のフライパンを使ったほうがよろしいのではないかと。っていうか、食事中にこんなニオイかがすな、あほー(号泣)

 こうして珍獣様は逃げるようにその店を出るのでした。
 カレーは誰がどう作っても不味くなるということはほとんどありません。カレー専門店に好みの違いはあってもハズレはありえないと信じてきましたが、まったくの間違いだったことに気づきました。確かにカレー自体は不味くはなかったですが、さりとて美味いと言えるほどの特徴もなし。その他の点を総合すると、この店のカレーは不味い。すっげー不味い。二度と行かない。全部実話で冗談抜きなので店名書けない。書けないほど不快指数高かったの。もういや〜ん。

[追記]
 今月は食べ物で失敗する月でした。
 どうしようもなくお寿司が食べたくなって、でも金欠なので回転寿司に行ってみたんです。最初に行ったA店(環七沿い)は、食事時にはいつも長蛇の行列が出来ているので、さぞや美味しいんだろうと期待して行ったんですが、まわってるものはサラダだのケーキだのばっかり。たまに寿司がまわっていても嫌がらせのように「サビ抜き」の皿にのってる。ワサビ茄子のにぎりまでもがサビ抜きの皿に乗ってるんです。どういったことなんでしょうか。

 で、仕方がないので注文して握ってもらいましたが、タコのにぎりを頼んだら、タコさんが未解凍でシャーベットでした。口のなかでジョリって…おいおい。わたくし海なし県の群馬育ち。魚の食い方を知らないことに関しては他にひけをとらないつもりなのですが(威張るなよ)、群馬でも寿司屋で凍ったネタを出された記憶はないわ。

 即刻お会計ボタンをプッシュ。お姉さんがチンタラやってきて、
「お会計…(皿の数が少ないのを見る)…あら、お間違いですか?」
「いいえ、間違ってなんかいませんとも」
と、真顔で 100 円払って店を出ました。

 こんなんじゃ寿司を食べた気になれないので、後日また回転寿司のB店(ここも環七沿い)に行ったんですが、こちらは最初から「当店の寿司はすべてサビ抜きです」だって。各テーブルに練りワサビの小袋が置いてあるので使ってくださいって。まあ、それで安く美味しいものが食べられるんならよしとしよう。

 で、その日のオススメメニューからカレイのにぎりを頼んだのですが、待てど暮らせど注文品の皿が来ないのです。まあ、来なきゃ来ないで別のものを食べようと思って流れてくるものに目を走らせるのですが、これがまあ、どれもこれもネタが乾いていて、何時間前に流したんだよと突っ込みたくなるような有様で。

 たまーに流れてくる新しそうなスモークサーモンやヅケマグロに手を出しつつ、コレじゃねーカレイをよこせ〜と、しばらく待ったけどやっぱり来ない。もう一度注文しようかとも思ったんだけど、だんだんアホらしくなってきてお会計ボタンをプッシュ。ところが今度はお会計のお姉さんが来ない。払わないで帰っちゃおうかなぁと大きい声でひとりごとを言ってたらやっと来たので真顔で 200 円払って帰りました。

 どちらの店も郊外型の大型店舗だったんですが、お友達とおしゃべりするのに場所代だと思って食べるんならいいのかも。でも、まともに寿司を食べたいと思ったら、わざわざ回転寿司に食べに行くより自作したほうがマシっぽいという印象。ひょっとして 100 円均一の回転寿司にグレードを求めるほうが間違っているのかも?

 
4月6日(火)
 ダンボール箱の谷間からこんばんは。
 いまだにパソコンの定位置を確保できません。とりあえずメルマガ(今昔かたりぐさ)の配信予約だけはしてますが、今月はあんまりフルストーリーのページを作れないかも。
 
4月8日(木)
 そういえば今日は花祭り(釈迦の誕生日)。花祭りには天と地を指さしたお釈迦様の小さな像に甘茶をかけるお祭りをすることがありますが、どのお寺でもやるわけじゃないみたいです。ためしに南蔵院(しばられ地蔵のある天台宗のお寺)へ行ってみたところ「4月8日はお釈迦様の誕生日」というポスターがあるだけでなーんにもやってませんでした。柴又まで行けば確実にやってるはずだけど、今から行っても甘茶は出がらしだろうな(現在午後 4 時)。

がぼ様ご乱心
 がぼ様(猫)がシイコをなさるのです。トイレの場所はちゃんとわかっているくせに、あっちこっちの部屋に少しずつ。落ちつかないのでニオイをつけて歩いているようなのです。彼なりに新しい環境に馴染もうとしているらしいのですが、はっきりいってただただ迷惑なだけなのです。いい加減にしてほしいのです。もうウンザリなのです。これ以上やったら玉を取るよと脅してみたのですが、彼のためにそのような余分なお金をかける余裕は今のところないのであります。深く反省していただきたいものなのです。

 
4月12日(月)
 またもや がぼ様(猫)に襲われました。小さな戦いはしょっちゅうあるのですが、生死をかけた戦いはお互いに失うものが大きいので滅多にいたしません。前回の死闘は葛飾から江戸川への転居で高まりつつあったがぼ様の緊張が一気に噴出したわけですが、今回はその江戸川から葛飾への逆戻りががぼ様の逆鱗にふれたようです。ただでさえ落ちつかないところで掃除機で部屋の掃除なんかしてみたら、様子が特におかしくなってガブッとやられてしまいました。

 今回のは激しい戦いでした。右の手首を 3 回ほどおもいっきり咬まれ…ヤツは咬みついたままふごごごと鼻をならし、首を左右にふって傷口を広げようとしました。わたくしも日々学習しているので、咬まれたら手を引かず逆に押してやったところ、ふがっと口をあけてその時は放してくれるのですが、すぐにまた第二、第三の攻撃をしかけてくるのでまったく意味のない抵抗でした。 3 回ともかなり深く咬まれました。冗談ぬきで血がぼたぼた垂れています。

 まともにやりあってもおさまりそうもないので、左手で首筋を捕まえてトイレかお風呂場にぶち込んで頭が冷えるのを待とうと思ったのですが、ヤツも日々学習しているようで、おとなしく閉じこめられてはくれないのです。そういえば昨日はエアコンの工事が来るので、その間に外へ飛び出さないようお風呂場につっこんでおいたから、ひょっとするとそのことを恨みに思っているのかもしれません。ヤツは体をひねりわたくしの左腕にはげしく爪をたてました。そのようなことを 3 度ほど試みたあと、もはや家の中にとじこめるのはキケンと判断して玄関から外へ放り出しました。ヤツは馬鹿で小心者のくせに外に出たがるのです。ヤツは比類なき珍獣血で口を汚したまま大喜びで外へ飛び出して行きました。あんた、その顔を見られたら通報されるよ。っていうか、ひとりで出歩いて帰ってこられるのかよと言いたい。

 こうしてやっとがぼ様の驚異から逃れたわたくしですが、左腕も咬まれたので両手が痛いのです。左手はなんとか使えるものの、右手は手首がパンパンに腫れ上がり、手から肘にかけて痺れてます。指は動くのでなんとかキーボードは打てていますが、手を握ってグーにするのは痛いのでできません。引越作業中に足の爪を剥がしかけたときは痛くないのでどうしていいかわからなかったのですが、今度は痛すぎて外へ出られない感じなのです。とにかく血を洗ってマキロンをぶちかけてみましたが、傷は小さくて深いのであんまり意味はありませんでした。血は間もなくとまりましたがどんどん腫れてます。熱もってきました。

 飼い猫に咬まれたといっても本気にしてくださらない人が多く、愛ゆえの甘咬みでしょうなんてことをおっしゃる方もおられるのですが、そのような生やさしいものではないのです。いえ、もしかするとある意味これは深い愛ゆえの行為かもしれません。馬鹿で小心者の猫なので、外で他人を襲ったりはできないようなのです。ここまで本気で咬まれるのはつねにわたくしだけであります。しかし、このような愛は迷惑なのです。部屋中にシイコをされるのも迷惑なのです。なんの因果でこの馬鹿で小心者の顔だけカワイイけどその実体はアメショもどきの雑種男なんかを養っているのでしょう、わたくしは。

 外へ飛び出して行ったがぼ様は、1 時間後にちゃっかり帰ってきて部屋の前のコンクリートの上で体を投げ出してずりずりしてみたり、江戸川から持ってきた植木鉢のニオイをかいで変な声を出したりしました。どうやら江戸川の猫のニオイがまだ残っているようなのです。手を出すとまた興奮して襲ってくるにちがいないので捕まえて部屋に入れることさえできません。ちょっと目を離したらまたいなくなって、さらに 30 分くらいしたらまた戻ってきて自分で部屋に入って糞して飯くって昼寝モードに入ってました。この男にはどうにかして報復してやりたいのですが有効な手段を思いつきません。

 手がどんどん痛くなるし熱っぽいし寒気がする(ような気がする)ので午後は寝てしまいました。医者へ行こうにも手を動かすだけで痛くて歩くのも嫌な感じだったし、医者がある場所まで行くのにバスにのりたくてもバス代の小銭を財布から出すのもまともに出来ないかも知れない感じだったのです。あとで検索したら家の裏に外科医院があるようなので歩いて行けばよかったかなとも思うのですが、それに気づいた時はもう夜でした。昼間は痛くてパソコンを立ち上げて検索してどーのこーのなんてまねはできなかったのです。

 夜になると、寒気はもうぜんぜんしませんが、とにかく右手がパンパンで肘から先が痺れて痛いのです。このネタは前回の死闘の時にも書いた気がしますが右手で尻もふけない状況です。普段使わない左手で尻をふくのは本当に難しいのです。こんなことなら左手で尻をふく練習をしておけばよかった。

 この話とは関係ないのですが、それほど仲が良かったわけでもないけどまったく思い入れがなかったわけでもない微妙というか絶妙な印象の知人が急死したそうで、明日は鎌倉でお葬式なのです。なんでこういう大変なときをねらって死にますか。ネタですか。命がけですね。わたくしも見習いたいです。

 しかし、問題は鎌倉であることより喪服にあう靴がないということなのです。前に持っていた靴は足に合わなかったので引っ越す前に処分してしまいました。あとで買い直そうと思っていたら、その前に死人が出てしまったというわけなのです。明日は出がけに靴を買わなければなりません。毎度のことながら改まった場所でどんな装いをしていいのかよくわからないのでおともだちに電話して相談したところ「ローファーじゃなくジミめのパンプスでガガッと切れたりしてないのがいいんじゃないの」というので、「どこらへんまでがローファーで、どういうのがパンプスで、ガガっと切れていないというのはどういうものか」と質問したら検索して調べろと冷たくつきはなされました。それもそうだと思ったので痛む手でキーボードをたたき検索してみたところ、引越前に捨てたような靴で問題なさそうだということはわかったのですが、で、それどこに売ってるのと言いたい。今度もまた靴を選んでいる暇がないので足にあわないものを買うしかないかもしれません。不幸です。あまりにも不幸です。それよりわたくしこんな腫れ上がった手で出かけられるんだろうか…

 そういえば去年の秋にやはりネタかといいたくなるような死に方をした男は、こんな話を日記に書くと焼肉宴会で喜んでいたなぁとしみじみ思い出す今日この頃。おまえら早死にするのがうますぎます。秘訣をおしえてくださいませんか。

 
4月13日(火)
 一夜あけて、やっぱり手は腫れ上がっているんだな。最低でも 3 日は膿んだり腫れたりするはずだから覚悟はしてたけどさ。指先だけでするような作業はできるけど、手首を使う作業はダメっぽいです。鉛筆で字を書くのはなんとかいけるし箸もそこそこ使えるみたい。意外なところでスプーンやフォークは手首のひねりが必要なのでダメみたい。

 さて、今日は知人のお葬式なので、なんとか出かけようと思うんだけど右手に力が入らないので髪の毛もしばれないわけよ。それでもなんとか仕度して出かけようとしたら、がぼ様(猫)が外へ出てしまい、近所で新築中の家に入り込んで出てこなくなって大工さんに追い出してもらったりしました。

 やっと家の前まで追いつめたものの、今度は「オレサマまだお外で遊ぶんだもんね」と植木鉢のまわりをうろうろして、部屋へ入れようとすると今にも襲いかかりそうな恐い顔してウーウーうなるんです。もー、アタシャこれから出かけるんだよ。外へ閉め出したまま出かけちゃっていいというのか、糞ったれ猫めがっ!!

 仕方がないので玄関をあけて、ジョウロに水をいれて上からかけてやったら慌てて家の中に逃げて行きました。ザマーミロ、お前の弱点が水だってことはわかっているんだよ。バーカバーカ、濡れるのがイヤなら一生家の中にいろー。お前なんか嫌いだーとばかりに扉を閉めて鍵かけて、とっとと出かけることにしました。なんの因果で喪服で猫と戦わなきゃならないのかよくわかりません。

 電車に乗る前に靴と不祝儀袋を買わなきゃいけないのですが、靴は最初に入った店で 23.5cm と書いてある棚にあったパンプスを履いてみて、最初に履いたのが履きやすかったのでそのまま買いました。それから不祝儀袋なのですが、亡くなった知人はキリスト教徒なので、「無地」って書いてある不祝儀袋を選んだはずだったんだけど、電車に乗ってから開けてみてびっくり、無地だけど蓮の花の型押しがしてあるじゃんか。よくよく見ると、袋の裏に小さく「この不祝儀袋には蓮の型押しがあるので仏式以外の宗教には使えません」って書いてあるのよ。罠だわ、これは罠なのだわ。っていうか、そういうのを無地って言うな、アホー!!

 仕方ないので東京駅のキヨスクで「無地の不祝儀袋ください」と言ったら、
「祝儀袋じゃなく不のほうでしょ。無地は置いてないのよ。御霊前ならあるんだけど」
っていうのよ。キリスト教のお葬式の場合、カトリックなら御ミサ料(カタカナ言葉に御を付けると変な感じだなぁ)、プロテスタントなら御花料とか、なんか書き方があるらしいんだけど、事前に調べたページに「御霊前」でもいいって書いてあったので、まあいいかと思って買いました。

 ところが、あけて名前書いたりしようと思ってくるっと裏返してみると、なんとびっくりその不祝儀袋には、裏側に蓮の花の印刷があってもっとダメ。うわーん、どうすれっちゅーんじゃぁぁ。「おばちゃん、この袋やっぱダメだわ、蓮の花書いてある〜」と不祝儀袋を返して横須賀線に乗りました。

 現地に到着する時間によっては鎌倉の駅前でもう一度探してみようとは思ったんだけど、想像以上に時間がかかって到着したのは葬儀の 20 分前。見知らぬ街でうろつくほどの時間はない。もうだめだ。

 もうしょうがないし最初に買った蓮の花の型押しのやつにお金つつんで持ってゆくことにしたのですが、表書きを別紙に書いて水引に挟んでおくタイプのやつだったんですよー。ちゃんと書いて挟んだつもりだったんだけど、慌ててたせいかどこかへ落としたらしくて、現地に着いて出してみたらみつかんないんでやんの。きー! 幸い受付やってる人は知人だったので「すみません、中袋には書いてありますんで」といって渡してしまったけど、なんでこんなところでネタ作らなきゃならんのだか。

 キリスト教のお葬式というのは滅多に出る機会がないのですが、みんなで賛美歌を歌ったり聖句を朗読したり、参列者も参加するイベントになっていて不思議な感じでした。仏教や神道だと、人は死ぬと崇拝の対象になるんですが(ご先祖様と呼ばれて拝まれるでしょう?)、キリスト教の場合、偉いのは唯一の神様だけなので、お葬式も死者に対してどーのこーのじゃあなくいつもの礼拝の延長にあるらしいんです。「亡くなった○○さんが肉体で参加する最後の礼拝」というような説明を牧師さんがしてました。

 牧師さんのお説教も、故人のことをよく知っていて話している感じで、この親しさ、身近さは仏式のお葬式にはあまりないなあと思いました。あとで受付やってたおともだちが教えてくれたんですが、急に人が死んでもああいうお説教をすぐに作るために、信者の誰がいつ結婚したとか、こんなことがあったとかいうことを細かくメモしてデータベース化してあるんだそうです。もちろんあの親しさはデータだけじゃないと思うんだけど、やる気あるなあと素直に感心してしまいました。

 死んだ人がわりと常識っぱずれというか、カタチだけのものを嫌う人だったというのもあるんでしょうが、この日のために選ばれた賛美歌もあまりお葬式っぽいものではなく、遠くへ旅立つ友を見送る歌みたいなのだったりして、通り一遍のものじゃないとてもいいお葬式でした。

 終わったあとにネット関係の知人が集まって精進落とし(なんてものはキリスト教にはないと思う)でお酒飲んで蕎麦食べて、観光地まわって帰りました。江ノ電乗ったのはじめて、わーい(葬式帰りなのに喜ぶなよ)。

 
4月14日(水)
 暴君がぼ様(猫)は今日も外へ出たがって変な声で鳴いたりしていますが、今のところ暴れて襲いかかったりすることはないようです。いつもはいいヤツなんです。夕べも珍獣様の枕元で丸くなって寝てました。寝ている間に仕返しされるとか考えないんでしょうか。いいヤツというよりは馬鹿なんです。ダメなヤツなんです。

 がぼ様に咬まれた右手はまだ腫れてます。傷のある手首より、たいした傷のない手の甲がぱんぱんで、手をグーにして力を入れると甲の皮が張って握りしめられません。でも昨日よりは痛みも引いて動かせるようになったかも。

 まるっきり関係ないけどマクドナルドのフライドエッグベーグルはダメです。ベーグルには穴があいているので、頬ばるとせっかくの半熟卵が穴から流れだしてしまいます。不味くはないけど食べにくいのです。なんとかならないものなのでしょうか。

 
4月15日(木)
 ぐわっ、たいへん。横山光輝が重体だって。『鉄人28号』とか『魔法使いサリー』とか『三国志』の漫画家ですよ。もうたいそうなお歳のはずだから病気かと思ったら、自宅の小火(ぼや)で全身火傷の重体なんだって。そんな、気をつければ防げそうなことで大怪我だなんて見てるこっちがやりきれないよ。

◎アサヒコム
http://www.asahi.com/national/update/0415/011.html
 

またやられた…
 がぼ様(猫)ったら盛ってるのかなあ。どうもちょっとしたことでカーッとなっちゃうらしくて、今日はトイレじゃないところでシイコたれてるから、ちょっと叱ったらいきなりフキャーっときて左の掌に牙がザクッと。それほど深い傷じゃないから大した支障はないんだけど、牙が滑って筋状に傷になってヒリヒリするー。右手の腫れがやっと引いてきたところなのに、治りかけると新しい傷ができるんだから、もういや〜んって感じよ。

 
4月16日(金)
 横山光輝氏が自宅の小火で全身に火傷を負って昨日の夜に亡くなったそうです。享年 69 歳。

◎YOMIURI ON-LINE
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20040415i415.htm
◎アサヒコム
http://www.asahi.com/national/update/0416/001.html

 
4月17日(土)
 あっれ〜、今日の「今昔かたりぐさ」が届いてないかも?
 配信履歴や確認メールでは、きちんと今朝の10時に配信されたことになってるんだけどなあ。まぐまぐのサーバがトラブっているのかしらん。とりあえず、 このへん でバックナンバーは見られるようになってるので、届かなかった分を見たい人はどうぞ〜。

 今日は 葛西神社 (という名前だけど葛飾区の金町にある)で植木市と骨董市が出るというので見に行きました。でも、わざわざ行くほどのもんじゃなくて、なんかガッカリ。せっかく出てきたので、そのまま江戸川の土手を通って水元の方まで歩くことに。

 江戸川の土手は春の真っ盛りでタンポポやトキワハゼ、名前のよくわかんない小さな花がたくさん咲いてました。特にタンポポはセイヨウタンポポだけじゃなく、近ごろあんまり見かけなくなってるカントウタンポポが沢山咲いてます。

名前のわからない花  左の写真のような花がたくさん咲いてるんだけど名前がわかんないのよね〜。
 
 
 

 下の写真はタンポポですが、右と左で種類が違います。どこが違うかわかります?

タンポポその1 タンポポその2
 土手をふらふら歩きながら北上して行くと、素敵な桜並木(もう葉桜になっちゃってるけど)があったので道を反れました。そこは 桜堤 (さくらづつみ)と呼ばれるところで、江戸時代に洪水を防ぐためにつくられた土手の跡でした。何度も大きな洪水を防いだそうですが、カスリン台風の時にとうとう決壊して葛飾一帯が水浸しになったと道ばたの立て札に書いてありました。

 桜堤(桜土手ともいう)は、水元公園の南側にずーっと続いているのですが、今日は天気もいいので小合溜(こあいだめ)の埼玉側にある みさと公園 まで行ってみることにしました。ここもけっこう大きな公園で、水元側からすぐそこに見えているのに橋が遠いので行ったことがなかったのです。

 左手に 権八池 を見ながら水産試験場の北側へまわって「あ、こんなところにライフ(スーパーマーケット)みっけ」とかいいながらすたすた歩いて、みさと公園に到着。うーん、たしかに大きいけどタダの公園だわ(←この感想は常人の発想ではないと思う。水元公園が巨大すぎて感覚が麻痺してるので)。

 そのまま小合溜のほとりを歩いて公園のはしっこまで行き、 このへん から中土手と呼ばれる普通の人があんまり入り込まないようなところに入り込んで「わたくしの記憶が確かなら、この道はたしか向こう側に出口があるはず」とかひとりでブツブツいいながら、細い土手の道をすたこら歩いて行きました。

 ここは車も入り込めないし、道が悪いので自転車も通りません(たまに自転車で突入する人がいても、途中でこげなくなって手で持ち運んでるような状態)。そんなだから、野草も昆虫もけっこう沢山います。立ち入り禁止ではなさそうだったけどそっとしておきたい秘密スポット。なのに奥まで歩いて行くと、ホームスイートホームならぬホームレスホームが沢山建ち並んでます。おいちゃんたちこんないいところに家建ててずるいよ。マスクラットやタヌキに会ったらよろしく言っといて。

 道は曲がりくねっって、上ったり下りたり、斜めになったり、川すれすれだったりしながら続き、途中でトンボをみかけました。一瞬だったので何トンボかわからないけど黒っぽいトンボでした。木が生い茂ってトンネルみたいになったところを通り抜けてなんとか向こう側まで無事に到着。よい子のみんなは観光のつもりだったらマネしないほうがいいと思うよ。お散歩にしては歩きにくいから。普通に虫や野草を見ながら歩くなら水元公園で充分。でも面白かったのでまた行こうっと。今度は夏に虫よけスプレーとデジカメを装備して通り抜けに挑戦するわ。

 
4月18日(日)
 ついに幻のたこ焼き屋と再会?!

  このへん とか このへん に書いたとおり、珍獣様は葛飾区の金町近辺に赤いタコの絵のついた白いバンで売りに来るたこ焼き屋さんがお気に入りでした。ところが、金町の駅前団地が駐車場・駐輪場の改装工事をしてたせいか、いつもの場所でたこ焼き屋さんに会えなくなってしまったのです。

 ネットで呼びかけたところ、地元読者の方から「水元公園の駐車場で車を見た」という情報をいただいたのですが、残念ながらずっとめぐり会えず今日に至っておったのであります。

 ところが今日、ついにあの車と再会しました!
 場所は金町駅前団地の裏。つまり思いっきりいつもの場所です。あっ、あの車だ。オジサンのたこ焼き〜と、吸い寄せられるように覗きに行ってみると、中でたこ焼きを焼いているのはオジサンならぬオニーサンでした。
「いらっしゃい」
「たこ焼きくだ…あれ?」
「あー、オジサンですよね?」←よく聞かれるらしい
「そうそう、オジサンどうしたんですか?」
「オジサンはこの先でお店出したみたいですよ」
「えっ、なんて店ですか?」
「ええと、たしか "ふうまま" とかなんとか」
「この店、しばらく見かけなかったけど、別のとこでやってたんですか?」
「そうなんですよ、練馬の大泉のほうで」
「えっ、そんな遠くで! そりゃみつかんないわ」

 お兄さんにたこ焼きを焼いてもらって、オジサンの店を探してみたんですが、残念ながらどこにあるかわかりませんでした。まあ、オジサンに会いたいわけじゃないんだけどさ。でも、こうなると気になるし。店の名前があやふやで、どんな字を書くのかさえわかんないんだけど、金町駅近辺でお店やってるなら、歩き回ればいつか見つかるかも。

 肝心のたこ焼きは、オジサンのにくらべるとちょっとゆるい感じ。オジサンのは表面がもうちょっとパリッとしてた気がするなあ。でも、やっぱりオジサン仕込みの味でした。

 そんなわけで、白いバンのたこ焼き屋さんは焼き手がオニーサンになって金町で復活。毎日午後 3 時ごろから夜の 11 時頃まで駅前公団一号棟の裏でやってるそうです。お兄さん曰く「十日にいっぺんくらい休んでます」とのこと。

[追記]
 その後、オジサンの店も見つけました。駅前公団近くの小学校の前でした。ところが、今度はゴールデンウィーク中にたこ焼き屋のオニーサンがみつからないんです。ひょっとしたら暗くなってから来てるのかな。
 
4月21日(水)
 イラクで武装グループに拉致された日本人が次々と開放されて、そのたびに「迷惑だ」とか「自己責任なんだから救出費用は自腹を切れ」とか、さんざん言われちゃってるんだけどさ、危険地帯はなにもイラクだけじゃないし、すっげー危ないところでボランティアやってる人って世の中にはたっくさんいるのよ。その人全員に「お前ら死んでも自己責任」だなんて冷たい言葉が投げつけられてるかっていうと、そうでもないと思うんだよね。

 そりゃまあ積極的に言わなくても、心の中では「危ないのわかって行ってるんだから覚悟の上だよね」と思ってる人はいると思うんだけど、まるで国民の総意であるかのように「迷惑だ」なんてことを口にはしないと思うのよ。一体なんだってイラクで捕まっちゃった人たちだけが責められるんだろ?

 ってなことを書いてるわたくしも、イラクの拉致事件には、いまいち腑に落ちない部分があったりする。捕まった人の中で、フリーのジャーナリストっていう肩書きの人は、何のために何をしに行ったのか明確にわかるんだけど、NGO のナントカさんたちは、一体なにしに行ったわけなの?

 きっと、ひとりひとりに話を聞けば、それなりに納得できる動機を持っているとは思うんですが、そうじゃなくて、彼らが所属している団体は何しているんでしょうか。命がけでイラク入りして不幸にも捕まっちゃった会員(っていうのかな?)のために、記者会見くらいしてもよさそうに思うんですけど、ニュース見ててもそういう気配がないですよねえ?

 ええとその、NGO っていうのは「〔nongovernmental organization〕非政府組織。政府間の協定によらずに創立された、民間の国際協力機構。国連憲章は国連の活動に関連する活動を行う民間団体との協力を規定している。経済社会理事会が認定したこのような団体を国連 NGO という」んだそうですよ(大辞林より)。ってことは、一匹狼ではなくて、みんななんらかの団体に属しているんじゃないんでしょうか。じゃあ、なんでこういう問題が起きたときに、所属団体の代表者が出てきて「○○さんはこれこれこういう目的でイラク入りしました」というような説明をしてくれないわけ?

 なんだか、適当にそそのかして危険な仕事だけさせて成功すれば組織の手柄、失敗したら個人の責任でトカゲの尻尾切りみたいで、すっごくキモチワルイんですけど、そこんとこどうなってるんでしょうね。

[追記]
 団体っつってもほとんどひとりでやってるケースなんかもあるのかもしれないけどさ。家族以外の関係者ってのはまったくいないのかな。

 良くわからないのは、たったひとりでイラク入りしても、何もできないと思うのよ。やはり現地のダレソレさんを訪ねていって、自分はこういうことの専門家なので手伝わせてくれとか言わないと役にたたないどころか足手まといなんじゃないかなあと。

 そう思うと、やっぱ関係者が出てきてもよさそうな気がすんの。なのにそういうつながりが見えてこないのがキモチワルイのよねえ。

 キモチワルイっていえば、自衛隊ってイラクで何してるの?
 人道支援って具体的に何やってるんだろ。学校をなおしてますとか、水道管の工事をしましたとか、なんでもいいんだけどね、そういうのをニュースでほとんど言わないのはワザとなの?

 …と、そんなことはさておき、わたくしまた がぼ様(猫)にやられました。彼の最近のマイブームは足なんです。遠くからじっとこっちを見ていて、後ろを見せたところで駆け寄って足にしがみつくのです。

 普通の猫はそこでじゃれて終わりなのですが、彼は馬鹿なのでそのまま足にガップリと噛みつくわけです。さすがに足首は口に入らないらしく、狙われるのは足の土踏まずのあたり。ちょうど薄くなってるでしょ。そこをガップリとやるわけですよ。本当にガップリくるのです。最初の一発で穴があきます。さらに、フギャギャギャギャと首を左右にふりつつ引き裂きにかかるので、牙で足の裏の皮が切れたりして、もういやーん、勘弁してぇぇぇ。ぜえぜえ。

 血を見るような争いをしょっちゅうやってるくせに、夜になると枕元から離れないんです。ひょっとして、わたくしはおちょくられているのでしょうか。ここ一週間で三度くらい「この男、小合溜にぶちこんでアカミミガメの餌にしてやろうか」と思いました。

 
4月26日(月)
 がぼ様(猫)とうまくいかないんです。ちょっとした事でフーッキャーッとなって咬まれるんです。昨日も右足を咬まれました。二度も三度も咬まれました。もうボロボロです。手首を咬まれた時よりは生活に支障はないのですが、けっこう腫れてます。傷だらけです。

 足をかばいながら歩くので、夕べは人生…もとい、珍獣生のうちにそう度々ないだろうと思えるほど派手にすっころびました。家の中ではなく道ばたで。幸い、厚着をしていたのでケガはありませんでした。人々が振り返って「何あれ」「転んだみたいよ」「そうなの、危ないわね」などと冷たく論じ合っていました。

 一体なぜ、がぼ様(猫)は咬むのでしょう。ひょっとすると彼には隠された過去があるのかもしれません。珍獣様の家に来た時、彼はすでに大人でした。野良ではありません。毛並みがきれいだったし、足の裏なんか外を歩いたことないだろうっていうほどすべすべでした。そんな猫が駅前に放置されていたのです。最初は散歩に出たまま家に帰れなくなったのかとも思って飼い主を捜したりしたのですが、まわりは繁華街で車の通りも多く、滅多に外へ出ない猫が迷い込む場所としては、あまり適さない場所でニャアニャア言っていたので。

 となると、故意に放置されたとしか思えないのですが、その理由が問題なのです。引越などで飼えなくなって、仕方なく放り出したのでしょうか。それとも虐待とかいうやつを受けたりしたことがあったのでしょうか。いえいえ、あのダメ男が虐待を受けていたとは思いにくいのです。毛づやはいいし、腹はたるんでいるし、さぞやいいものを食って寝てばっかり暮らしていたに違いないのですから。ということは、彼の秘められた凶暴性に飼い主がぶちキレておっぽり出したのでしょうか。

 数年前にJR金町駅前にアメショ顔で腹のたるんだ雑種猫を放置したことのある飼い主さん。見てたら何があったか白状しなさい(命令)。今さらダメ男を引き取ってくれとは言いません。が、できたらお見舞いのメールくらいよこしなさい(激しく命令)。すっごく痛いんです。えぐえぐ。

 こういう顔してるヤツが咬むとは誰も思わないんだけど本当に咬みます。そのうち危険生物に指定されるかもしれません。 がぼ様(猫)
 
4月30日(金)
 破傷風の予防接種に西葛西の病院まで行った。あと一回、来月末に打てば破傷風は大丈夫ってことらしい。先月の引越騒ぎで生爪を剥がしそうになって念のために打ってもらったんだけど、がぼ様(猫)の発狂騒動もあるのでやっぱり打ってもらってよかったのかも。

 引っ越して一カ月が立つわけですが、荷物が多い(ほとんど本ばっかり)上に本棚不足とがぼ様発狂事件で手だの足だのを負傷しまくっているので部屋はまったく片づきません。もう力つきました。げっそり。

 引っ越し先はツバメの多いところで、朝からピーチクパーチクギリリリリ…と鳴きながら忙しく飛びまわってる。どこか近所に巣があるのかな。この時期どこでもツバメはいるけど、前に住んでたところには、こんなに沢山いなかったよ。

 
 
 
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今月の素材
ツバメ
 
 
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