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全釈漢文大系33『山海経・列仙伝』復刊リクエスト
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全釈漢文体系(全33巻)復刊リクエスト
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でんすけ様と小美人珍獣様

でんすけ様と珍獣様
 背景画像は蛾の翅っぽくしようと思ったのに、思惑通りにならず、挫折。暑苦しくてすまん。

 
7月1日(月)
 今日のど忘れ。

  [        ]   ←ここが思い出せない〜!
  空を飛んでくあれは何?
  幸せ探して飛んでゆく
  あれは僕らのマジッカー
 

7月3日(水)
 わかった!(検索したら、あっさり出てきちゃった)

  ワッワッ 空を バルバレロ
  空を飛んでく あれは何?
  しあわせ探して 飛んで行く
  あれは ぼくらのマジッカー
  魔女から もらった 魔法の道具
  なんでもかんでも やってみろ
  アバクラタラリン クラクラマカシン
  それ行け 5年3組 魔法組

 がーん、1行目には意味がなかったのか(しかも「空を」が 2行目とダブってるじゃないか〜)。それじゃ思い出せないわけね。末尾が「バルバレロ」なのは、おぼろげながらに記憶があったので、「ま ま 魔法だ バルバレロ」とか、いっそ全部呪文にして「バ バ バラルロ バルバレロ」とか、いろいろ考えはしたんだけど。

 意味がないといえば、小さい頃『アルプスの少女ハイジ』のオープニングに出てくる「アルム」の部分だけ意味がわからず、ごにょごにょっと歌ってた気がする。アルムって聞き取れてはいたような気がするのだけれど、お子ちゃまだったので、そんな言葉を聞いたことがなかったし、知ってる言葉にあてはまらないので、間違ってるかもしれないと思っていたわけ。
 まわりの大人がそれを聞いて
「今なんて言った? てきとうに歌ったでしょう」
なんて、ちゃかすものだから、とても恥ずかしい思いをした記憶があるのだが、今思えばわたくしの感覚はお子ちゃまながらかなりイイところを突いているような気がする。「掘った芋いじるな」が英語圏の人には「 What time is it now? 」に聞こえるのと、ちょうど逆の現象じゃないかしら。

 日本語を知らない英語圏の人にとって、「掘った」「芋」「いじるな」のどれも未知の単語だけれど、たまたま英語には似た響きのフレーズがあったものだがら、英語を当てはめて理解してしまうわけだ。
 逆に、自分が普段使っている言葉でも、いつもとは違うリズムで使われてしまうと聞き取れなかったりする。デビュー当時の宇多田ヒカルの歌が、あきらかに日本語なのにどうやっても聞き取れないのは、普通の日本語なら、ここらへんで区切る、という場所では区切らず、思わぬところに切れ目が入ったりするせいだと思う。もちろん、その意外性が詩としては斬新で、きもちがいいとも言えるのだけど。

 で、この話、どうまとめましょう。
 日記だからこれでいいんじゃないの。そもそも話のきっかけはバルバレロだしねえ。
 

[追記]
 この日は、100円ショップに買い物に行ったら、店内で突然『魔法使いサリー』のテーマ曲がエンドレスで流れ出して、
「サリーちゃんか〜、懐かしいよねえ。魔法っていえば『5年3組魔法組』とかいうのもあったよねえ。ストーリーはよく覚えてないけどマンガンウーパーとかいうもので願いをかなえてひどいしっぺ返しを食らったり…それに引きかえ『おじゃ魔女ドレミ』シリーズのマジカルステージは都合よすぎるよね〜。ところで魔法組のテーマ曲ってどんなんだっけ」
と、しょーもない考えに突入し、1日を終えてしまったというわけなの。

 ところで、その100円ショップ、変なんですよ。普段はふつうに歌謡曲かなんかのインストルメンタルを流してるんですけど、曲の途中で突然『魔法使いサリー』が流れ始めるの。しかも、何度も何度もエンドレスでずーっと流れつづけ、ある瞬間になるとピタリと止まって、もとの歌謡曲にもどっちゃうのよ。この日だけじゃなく、そういうことが度々あるの。
 なんかの合図なんでしょうか。


 
7月6日(土)
 ドリームキャスト用のゲームで『シェンムー 一章 横須賀』というやつを買った。680円だった。このソフト、もとは『専務』になる予定だったというウワサを聞くのですが本当なのでしょうか。
 

7月8日(月)
 『シェンムー』はじめました。
 主人公は格闘家の息子。父親を中国拳法の使い手に殺され、犯人の手がかりを求めて街をさまよい歩くアドベンチャーゲームのようです。
 総ポリゴンの街がリアルで、架空の世界じゃなく実在する街を歩いてるみたい。井戸端会議中の奥様や、近所の子供たちと世間話をしながら進んでゆく物語も、地味だけど現実感があっていい感じ。「あなたはもうひとつの現実を体験する」というキャッチフレーズは伊達じゃなさそう。

 ところが、ゲームをはじめて 10分もしたら急に気持ちが悪くなってきました。お昼に食べた焼きそばが悪かったのかしら〜なんてことを考えつつ、しばらく昼寝をして、気をとりなおしてもう一度やりはじめると、やっぱり気持ちが悪くてダメ。もしかしてシェンムー酔い?
 どうやら、主人公の目線で街を駆け回ってるうちに車酔いのような状態になってるみたいなのです。それだけ絵がリアルってことなのかもですが、わたくし、このゲーム最後までやれないかも。

[追記]
 実際ぜんぜん進んでませ〜ん。酔うので長くやれないし、自由度が高いかっていうと、わりとそうでもないような。すごいリアルだから、掛け軸なんか見るとめくって裏側を調べたくなるんだけど、イベントに関係ないものはさわれないし。
 でも、人がリアルタイムで生活してて、昼間は街角で立ち話してた人が、夜になると別の町で買い物してたりするあたり、ちょっといいよねえ。『ウルティマ』なんかもそうだけどさ。

 
7月11日(木)
  台風一過を台風一家と勘違いして覚えていたという人はかなりいるようですが、勘違いできるだけ幸せ
 だと言えそうです。少なくともその言葉に出会うチャンスはあったのですから。
  世間では、むずかしい言葉がどんどん消えてゆく方向にあるので、台風一過なんて言葉も、まもなく耳
 にできなくなるかも知れないのです。聞いたことのない言葉に勘違いもヘチマもございません。
 「あたし小さい頃、台風一過のことを台風一家だと思いこんでて、台風の家族ってどんなのか考えちゃったわ」
 なんて話をすると
 「タイフウイッカって何語ですか?」
 と、真顔で聞き返されるかもしれません。
  そうなると困るので、ワンパターンだろうが、お約束だろうが、言うことは言っておくべきなのです。
 東京は台風一過、抜けるような青空がひろがっています!
  ……文字で書いちゃったら勘違いできないのでは?
[追記]
 歩いて 30分くらいのところに人工の浜辺があるので、このあと嵐の去った海を見に行ったんですが、普段よりゴミが多いだけで、あんまり目新しいものは落ちてませんでした。ちっ、しょせんは東京湾か。
 アジサシがキャアキャア言いながらエサをとってました。くちばしの色を確認したところ、光の加減でよくは見えなかったけど、どうも黒いようなので、コアジサシではなく「アジサシ」です。ラナちゃんと仲良しの鳥ね。
7月13日(土)
 新宿に買い物に行って、高島屋で茶語(チャユー)という中国茶専門店に入った。このお店、地下の専門店街では茶葉しか売ってないのだけれど、同じ建物の 6階にもうひとつお店を出していて、お茶を飲みながら点心をつついたりできるのです。
 ここに 茶語の商品紹介がありますが、お店にあったメニューには、この3倍くらいのお茶の名前が並んでました。
 中国茶は好きだけど、そんなに種類を知ってるわけじゃありません。どれを飲んでみようか迷ったあげく、新茶リストに載ってた阿里山金萱(ありさんきんせん)というのを頼みました。青茶といって、凍頂烏龍などに近いお茶みたいです。
 出てきたお茶を飲んでみてびっくり。お茶なのにミルクの香りがするんですよ。飲んでみると、味は凍頂烏龍に似てますが、香りはこっちのほうが丸くて甘いのです。何かの花の香りにも似ているけど、いちばんぴったり来るのはミルクの匂いだと思う。
 何よりおどろいたのは飲み終わったあとの充実感。牛乳をたっぷり入れたミルクティーを飲んだような錯覚をしてしまう。でも、あくまでお茶なので、口の中にミルクの脂肪分が残ったりしないんですよ。なんて不思議なお茶でしょう。
 家でも飲んでみようと思って、茶葉も買って帰りました。
 工夫茶用の小さな茶器で飲むよりマグカップにたっぷり注いだ方がはるかに美味しいです。

 
7月14日(日)
 最近こんなのにはまってます。

 アジアンノットとか、チャイニーズノットとか言われるものです。チャイナ服のボタンは、こんな結び目ですよねえ。
 日本でも、太い紐でこんな結び目を作って柱に垂らしたり、お香の入った袋をぶら下げたりしてたみたい。お茶道具を入れた袋の紐で、こんな結び目を作ったりもしたみたいです。複雑に結んであるから他人がほどいて中を見ると、結びなおしたのがわかっちゃうという効果もあるらしいです。
 現代だったら携帯電話のストラップにすると可愛いと思うんだけど、そういう小物は細くて張りのある紐じゃないとかっこわるいんですよ。なのに、手頃な材料が近所の手芸屋さんではみつからない。
 ところが、最近になってこんなのがブームになりつつあるみたいで、近所の手芸屋さんで手頃な紐を買えるようになたのです。
 やあ、やっとわたくしの趣味にブームが追いついてきたねって感じなのよ。おほほ。

中国結び


 
この結び方はむずかしい! トンボ玉を編み込んでみたもの
 結び目にもいろいろ名前があって、これは玉房結びとか、吉祥結びとか言われてるみたい。けっこう手がこんでるんですよ、これ。  いろんな結び方を組み合わせて、トンボ玉やビーズを編み込むと豪華な感じ。
 このビーズも普通のお店にはなかったりするのよ。細いとはいえ直径が 2mm くらいある紐を 2本通せるビーズって、意外と少ないんですよ。
 マクラメビーズっていうのがいいらしいんだけど、需要がないのか滅多に売ってないの。

 
7月15日(月)
 光ケーブルが来て 20日ほどたちますが、何の気なしに IE5 で回線テストのサイトへ行き、早さをはかってみたところ、17Mbps くらい出てるじゃありませんか。Netscape6 でやってみたら 9Mbps くらい。なるほど、回線の速さを計測するときにブラウザでなんかしてたのね。う〜ん、ブラウザ変えただけで 10M 近く落ちる回線テストで回線の速さを計っているといえるのかしらねえ。
[追記]
 こんなこと書いてると、Netscape は処理が遅いんだとか思われそうだけど、体感速度は特に変わりませんよ。何度か比べてみたけれど、時間によってはIE で計ってみても変わらないみたいだし、ブロードバンドスピードテストのたぐいって、かなりだいたいに作ってあるのかも。


7月16日(火)
 またもや台風が来てたみたいですが、午前中に雨と風がちょっと強かった程度です。フウセンカズラの支柱がたおれてたのが唯一の被害。

 ところで、珍獣様の携帯電話は au のデジタル(Cdma One じゃない古いやつ)なのですが、このサービスは来年の春に終わっちゃうんだそうでございます。それで、Cdma Oneに移行してくださいって、au からダイレクトメールがしょっちゅ〜来てるんですが、Cdma One に変えると基本料金がいくらか上がってしまうらしいのですよ。
 電話番号は変えたくないので、いずれ移行手続きはするつもりなんですが、あわてて変えて電話料金が上がるのもバカバカしいし、サービスが終わるまでこのまま持ってようかなぁって思っていたのですよ。

 そしたら、今日は au の人が家まで来て
「今なら 0円で変えられる機種もありますから、変えてくださいませんか」
ですって。おおっ、ついに戸別訪問でお願いなのですね!
 台風の後だっていうのに、わざわざどうも〜なんて挨拶しといたけど、やっぱり変えませんでした。
「0円の機種は、数にかぎりがありますし……」
なんてことも言われたけど、ぎりぎりになって変更する人はたくさんいると思うので、そのときまた 0円サービスをするでしょ。しなきゃお客さん逃げるわよね〜。 


 
7月12日(金)
 魔法のたまご の ERI様のところから桃色のクマがやってきて、華麗に花を投げすてて帰って行った。花とともに残されていたのは一通の手紙。
「でんすけ様共同購入、ぜひいたしましょう。ところで、イトーヨーカドーには定期的にでんすけ様が入荷しているのでしょうか?」
 おおっ、ついに、でんすけ様を食す日がやってきたのか!

 みなさん、夏になると果物売り場のスイカコーナーに、真っ黒なスイカが並んでいるのに気づいたことはありませんか。皮の黒いスイカは何品種かあるみたいですが、中でも高級品として有名なのは、北海道産のでんすけスイカ様であらせられます。
 どのくらい高級かというと、普通のスイカが 1個 980円程度だとして、でんすけ様はその 5倍ほどのお値段でございます。

 一体なぜ、こんなに高いのか?
 黒い皮の中身はどうなっているんだ?
 高いからには美味いのか?

 そんなこと、ぜーんぜん、わかりません。わたくしだって、食べたことなんかないんですもの。おりしも ERI様もでんすけ様に秋波を送っておられたようなので、いっそ共同購入して食べてみようということになったわけです(家がご近所なので)。

 とりあえず、イトーヨーカドー葛西店へすっとんで行き、果物売り場のお兄ちゃんを捕まえて聞いてみました。
「あの〜、でんすけ様ほしいんですけど、決まった日に確実に手に入れたいんですよ。予約は可能ですか?」
「大丈夫っすよ」
「何日前に予約すれば大丈夫ですか」
「いつでもオッケーですよ」
「えっ、いつでも? じゃあ明日ほしいって言ったらあります?」
「ありますよ。売れませんから(きっぱり)」
「買ってから何日くらい保ちますか?」
「スイカですからねえ、かなり大丈夫ですよ」
「1週間くらい?」
「余裕っすね」
とまあ、こんな感じだったので、いつでも普通に買えそうな気配。
 さっそく うちの猫を ERI様のところへ使いにやり、でんすけ様を食す会は 20日に決定。でんすけ様は前日にでも、わたくしが購入して冷蔵庫で冷やすということで話が決まりました。
 

7月18日(木)
 ついに幻のでんすけスイカを購入。1個 4800円でした。
 桁数に注意して読んでくださいませ。480円じゃなく、四千八百円です。

 スイカというのは、あまり冷たいところで保管すると味が落ちるのだそうです。かといって、あまり暑いところで保管してもダメだそうです。できれば直前まで冷房のきいたヨーカドーの店先に置いておきたかったのですが、今日は虫が知らせたといいましょうか、微妙に悪い予感がして様子を見に行ったところ、でんすけ様が最後の 1個になっているではありませんか。あら大変。売れないって言ってたのに、しっかり売れちゃってるわよ。どういうことなの?
「ちょっとお兄さん、でんすけスイカはあれが最後なの?」
「あー、そうですね。あれが最後です」
そう答えてくれたのは、こないだとは別の人。
「また入荷します?」
「うーん、時期的にもう入ってこないでしょうねえ」
 えっ、どういうことよ。こないだのお兄ちゃんは、いつでも買えるって言ってたじゃないの。
 とにかく選択の余地はなさそうです。さっそく網に入れてもらい、レジで会計をすませました。これがもう、重いのなんの。重たいものでも肩に担げれば楽なんですが、丸いスイカは不安定で、肩にのせて歩くわけにもいきません。
 腕が抜けそうになりながら、なんとか家まで持ち帰り、体重計にのせてみました。
「う〜ん、約 1.5ガボ……、重たいはずだわ」
 換算レートは 1ガボ≒6.5kg≒2ネコ でございます。冬ガボよりいくらか軽くなっているのは、がぼ様(猫)がダイエットしたからではなく、分厚い冬毛が抜けたせい。
 普通の猫 3匹分を片手でぶら下げて歩いたってことなのです。どんでもない重さだとご理解いただけますかしら。

 味が気になるところですが、土曜日までおあずけです。
 

7月20日(土)
 イトーヨーカドー葛西店のそばに富士公園があります。富士という地名は日本全国どこにでもあるのですが、ここが富士とよばれている理由はとくに味わい深いものです。公園内に土を盛って作られた人工の山のてっぺんが、江戸川区内でもっとも標高が高い土地だからだなんて、ちょっと信じられます?
 超高級スイカでんすけ様を味わうには、このくらいの舞台はどうしても必要です。いえ、本当のことをいえば家から近かったからなんですけど、富士公園にて、人々にみせびらかしつつでんすけ様を食してみようということになりました。ERI様とわたくしだけではとても食べきらないので、わたくしの家来のTをば召還してパーティーに加えてみました。

でんすけ様

でんすけスイカ

 このとおり、真っ黒なスイカです。写真ではわかりにくいですが、近くでよーく見ると黒一色ではなく、うっすらと縞模様がついてます。

 

 午前 11時ごろ公園管理局の前に集合。すずしげな木陰を選んでビニールシートを広げて準備は完了です。さっそく食べ始めるのかと思いきや、まずは撮影会。参加者全員が自分のサイトを持っているので、腹におさめる前にカメラにおさめないことには何も始まりません(忘れて食べちゃうことのほうが多いという話もちょっとあるが)。

 撮影会も終わり、いよいよスイカ入刀です。

でんすけ様の微笑

不敵な笑いを見せるスイカ

「笑っている」
「いい具合に笑っているね」
「うん、これはたしかに笑っている」
 熟れて裂けた果肉が不敵に微笑んでいます。手をつける前にまた撮影。

 食えるものなら食ってみろと笑いかけるでんすけ様を、ザクッ、ザクッと切り刻み、お楽しみの試食タイム。
「うまい」
「甘い!」
「ちょっと固い?」
「身がしっかりしてるね」
「手がべたべた。かなり糖度が高いのかな」
「皮のそばまで甘いよね」
「しかも、ひょっとして皮が薄い?」
「そういえば薄いかも」
「でも、普通だよね」
「うん、普通のスイカだ」
 4800円もするもの食べといて普通ってのはどうかと思うけど、皮が黒いほかは、普通に種があって果肉の赤いスイカです。でも、とにかく甘いの。皮の白いところまで甘く感じるほど! これは高いだけあります。でもちょっと高すぎる〜。せめて 2000円くらいで買えるといいのにね。

山分けされたでんすけ様

山分けされたでんすけ様

 スイカを食べながら 2時間ほどしゃべって宴は終わりました。食べきらなかった分は三等分してお持ち帰り。

 午後は ERI様のお宅におじゃましてウクレレを見せてもらったり(目指せ高木ブー。チューニングは「ハナコさーん」ですわよ>ERI様)、カラオケに行ったり、お台場に夕ご飯を食べに行ったり、充実した 1日でございました。
 

7月21日(日)
 ちょっと聞いてくださいよ。
 イトーヨーカドー葛西店に買い物に行ったら、スイカ売り場に でんすけスイカ がたくさん並んでいるじゃありませんか。時期的にもう入荷しないって言われたのに、どういうことなのよ、も〜!
 まあ、食べられたからいいんですけどね。

 ちなみに、でんすけスイカは北海道当麻町の登録商標なので、同じ品種をよそで作ると別の名前になるのだそうです。「ダイナマイト」という名前のものが でんすけ と同じ品種らしいですよ。


 
7月23日(火)
 知人に梅酒をもらった。自分で漬けたものだそうで、ひとつは平成元年産の14年もの。もうひとつは平成 9年産の 5年もの。そりゃあもう、美味しそうな色に仕上がってます。そこらで買ってきたのに負けないくらいの力作。
「こんなのもらっちゃっていいんですか。しかも瓶ごと?」
「いーのいーの。うちじゃ飲まないから
 飲まないのになぜ漬けるのか?
 漬けるのが楽しいからに決まっている。
 その気持ちはちょっとわかる。うちにも漬けっぱなしで飲んでない果実酒が何種類かあったりするし(汗)

 せっかくもらってきたので活用しなければなりません。なんせ梅酒用のでっかい瓶がふたつもあるのですから、必死で使わないと 2〜3年飲みきらないかもしれないのです。
 そこで作ってみたのがこれ。

梅酒ゼリー

【梅酒ゼリー】
 梅酒 340cc
 水 340cc
 粉ゼラチン 10g

1. 粉ゼラチンを水に加え、しばらくふやかしてから火にかけて、とかす。
2. 1に梅酒を加えて火を止める。
3. あら熱がとれたら鍋ごと冷蔵庫に入れ、一晩くらい冷やす。

 わざとゼラチンを少なめにしてあります。型ぬきしないで、おおきなスプーンですくってガラスの器に盛りつけたりすると涼しい感じ。
 今回は砂糖を入れなかったけど、甘いのが好きな人は砂糖を加えてくださいませ。
 なお、思いっきり梅酒ですから、油断して食べすぎると酔います。


 
7月24日(水)
 午前中にミンミンゼミの初鳴きを聞く。
 午後からはアブラゼミ(だと思う)の初鳴き。
 わたくし未だにアブラゼミとニイニイゼミの聞き分けができません。

 去年の今頃「セミがまだ鳴かない!」と日記にしるしているので、今年は去年より鳴き始めが早いようです。

【珍獣まわりのセミ初鳴き記録】
 1999年 記録なし(この年はまだ葛飾に住んでいた)
 2000年 ミンミンゼミ(記録なし) アブラゼミ(7/31) 観察地:江戸川区葛西
 2001年 ミンミンゼミ(7/21ごろ) アブラゼミ(7/28) 観察地:江戸川区葛西
 2002年 ミンミンゼミ(7/24) たぶんアブラゼミ(7/24) 観察地:江戸川区葛西
 

7月25日(木)
 夕べの雨で地面がしめっているせいか今日はいつもより暑さがやわらかい。いや、それは気のせいかもしれないが、そうでも思わなければ家から出ようという気にもなれない。 とにかく暑い。ちょっと買い物に出ただけでも、全身が汗でぬんめりする。
 日本人の汗はムダ汗と呼ばれているそうだ。塩分濃度が高くて蒸発しにくく、いくらかいても体温をうばってくれない。むしろ、体に必要なミネラルばかり流れ出してしまうののだそうだ。
 どうせムダに流れてゆくのなら、いっそのこと脂肪も流れてくれないかしら、などとつまらないことを考えながら、頭から水をかぶってみる。少しサッパリした。外ではセミが鳴いている。セミというのは、一斉に羽化して鳴き始めるのだろうか。昨日は少なかったセミの声も、今日はずいぶん数が増えて時雨れている。
 ベランダで育てているレモングラスを、収穫する。しばらく前に梅雨もあけたことだし、そろそろ収穫してもいい頃だ。とはいうもののあわてて全部刈り取ってしまうこともないだろう。自宅で育てているのだから、いつでも必要なときに収穫すればいいのだ。今夜のおかず用に、ほんの一株だけもぎ取ってきた。ベトナム風にレモングラスで香りをつけた鶏肉の炒め物を作ろうと思う。
 料理に使うのは根っこに近いところだけなので、葉はお茶にしてみよう。料理用のはさみで細かく切り刻むと、それだけでいい香りがする。名前のとおりレモンに似た香り。レモンよりずっとやわらかい香り。
 ガラスの急須に入れて熱湯を注ぐ。お湯が淡い緑色に染まってゆく。日本の台所は、どうして北向きに作ってあるのだろう。明るい陽のさす台所を見たことがない。けれど北の窓から入ってくる光は、ときに優しく食べ物を彩る。レモングラスのお茶はガラス越しの光によく映えた。皿や調味料が乱雑に散らかっているのを見なかったことにすれば、すてきな夏の午後といえる。そうだ、あとで掃除をしよう。
 やわらかい色のお茶を、エリカの花と太った猫の絵がついたマグカップに注ぎ、飲んでみる。味はない。それでも舌がかすかに爽やかになるのがわかる。もともとレモングラスは味を楽しむものではなく香りに命があるのだ。急須で入れたのは失敗だったと思う。マグカップに注いだお茶からは、たいした香りが感じられない。
 急須のふたをあけてみる。たちまち広がってゆく薄緑の香り。ふたの裏にも濃く抽出された香りが残っている。
 香りに対する感じ方は人それぞれ。ハーブとひとくくりに言っても、誰もが好きになれるような匂いをもつ草は少ないと思う。そんな草の中でもレモングラスほどわかりやすい香りの草はない。
 けれど、わかりやすい香りというのは消えてゆくのも早いものだ。いれたばかりのお茶の香は、今はもうわずかな残り香ばかり。あるいは、後をひかないことが愛される理由なのかもしれないけれど。
 今度は茶こしつきのマグカップでいれてみようと思う。この香りを急須にとられてしまうのはもったいない。

レモングラス
Cymbopogon citratus
レモングラス

7月26日(金)
 マジメに文章を書いても、あまりにも似合わないことが判明して愕然とする。そういえば昨日はオチもつけなかった。レモングラス風味の炒め物になるはずだった夕食は、魚醤(ニョクマム)を入れすぎて失敗。味はまあまあだったけど、レモングラスの香りはどこへやら。レシピを無視して醤油にしとけばよかった。すべては暑さが悪いのだ。そういうことにしておこう。
 ベランダ植物群に水をやり、のび放題になっているランタナを刈り込んだ。ほんの 10分、外にいるだけで倒れそうになる。暑い。

 
8月28日(日)
 眼鏡を新しくした。
 視力は大して変わってないみたいだけど、フレームが痛んできたので新しいのを作りたいと思っていたのです。ところが最近の眼鏡フレームは小さいのが多くていけません。あんまり小さいとウルトラマンセブンになれそうじゃありませんか。

注:
 モロボシ・ダンは「ウルトラアイ」と呼ばれる眼鏡の形のアイテムでジュワッとやるとウルトラマンセブンに変身するのです。「すすめ! 銀河のはてまでも ウルトラ アイでスパーク!」と古謡にうたわれた通りなのです。

 外見もさることながら、フレームが小さいと視野が狭くなりそうでこまるのです。なるべく大きいのを選んだつもりなのですが、それでも前のにくらべると小さくなってしまいました。かけてみると左右より上下の幅が気になります。視界の下のほうに、常にフレームが見えちゃってる。まあ、この程度ならばそのうち慣れるでしょうか。

 前のと同じような色のフレームを選んだせいか、今日会った人は、誰も眼鏡に気づきませんでした。気づかれてもこまっちゃうんですけどね。


 
7月31日(水)
 中国結びの趣味が高じて、いや横道にそれて、こんなふうになりました。

金魚の尾細工物と中国結び

布で作った金魚の琴爪入れ

 布で作った小さな巾着袋に、中国結びの紐をつけてみました。金魚のぬいぐるみのようですが、ちゃんと巾着袋になってます。左の金魚は縮緬(ちりめん)の風呂敷を切って作ったもの。右はあり合わせの布を使いました。
 昔の人は、こんな袋にお琴の爪を入れて習い事に通ったらしいです。今だったら指輪かなにか入れるといいかも。珍獣は水晶の原石をいれたりしてます。


 
 今月はちょっと画像が多かったでしょうかねえ。見た目は大きめですが、サイズ(バイト数)はそれほどでもないようには作ってるんですけど。

 
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