珍獣の館TOP珍獣様の博物誌虫ばっかり目次>現在地
 
写真 和名 クワノメイガ
別名 クワノハマキムシ(桑の葉巻虫)
科名 メイガ科
学名 Glyphodes pyloalis
中名 桑野螟、桑絹野螟蛾

撮影日 2008/07/02
撮影地 東京都葛飾区

特徴
・三角に翅をたたんで止まり洋凧のようなシルエット。
・開長20mmくらい。
・幼虫はクワ科の樹木の葉を食べる。

 触角が丸まっているのは死んだ個体だから。この虫の幼虫はクワの害虫として知られている。



終齢幼虫からの飼育記録は下へスクロール
 
写真 6月23日
 自宅で育てているクワの葉にクワノメイガがわいてしまった。

 写真のように、葉が裏側にむかって折り返されているのが目印だ。幼虫はこうやって葉っぱを丸めて隠れている。この中で葉をかじったり、蛹になったりするのだ。

 たいした数ではなかったので、幼虫がかくれている葉を摘み取ってしまうことにした。

他の写真>[]

  
写真  丸まった葉を広げると、このとおり中に緑色の芋虫がいる。自分で吐いた糸で葉をつづりあわせて巣をつくるのだ。

別の写真>[]

 
写真  葉が薄くなっている部分は食痕だろうか。葉を裏側からそぐように食べるとこうなる。

他の写真>[][][][]

  
写真  ついでだから飼うことにした。体長は15mmくらい。たぶん終齢幼虫なので、すぐに蛹になって手もかからないはず。

鉛筆との大きさ比較>[]

  
写真  葉に穴をあけている。終齢になると葉を食い破って食べるようだ。
 
写真 6月23日
 前蛹になった。体を縮めて蛹になる準備をしているところ。この状態でしばらくじっとしていて、最後に脱皮すると蛹になる。

 飼育箱に入れた桑の葉ではなく、飼育箱の上にかぶせて置いたガーゼを糸でつづて巣を作った。クワノメイガは丸めた葉の中で蛹になる。
 
 
 
 

 

 
写真  これが蛹。前蛹からこの状態になるまで二、三日かかることがある。
  
写真 7月1日
 羽化した。三頭くらい飼っていたのが一斉に蛾になった。夜だったのでうまく写らない。夜が明けてから写真をとりなおすことにした。

他の写真>[][2]

 
写真 7月2日
 翌日見たら、一頭死んでいた。触角が丸まっているのは死んでるからだと思う。生きているのはまっすぐ伸びている。
 
写真  こっちは生きている個体。指先との比較で大きさがわかると思う。開帳で20mmくらいだと思う。

 もともと駆除するつもりでむしりとったので少し迷ったけれど、せっかくなので放してやった。幼虫がわいたらつみ取ってしまうんだけど。

他の写真>[]

  
珍獣の館TOP間違いとかあったらここに書いて(ブログへ)|