| 和名 | スゲドクガ(菅毒蛾) | 
| 別名 | |
| 中国名 | 芦毒蛾 | 
| 科名 | ドクガ科 | 
| 学名 | Laelia coenosa | 
| 出現期 | |
| 食草 | スゲ類、ガマ、ヒメガマ、アシなど | 
| 採集地 | 東京都葛飾区 | 
 スゲドクガは地上で繭になります。アシの葉の上で、自分の毛をたっぷり織り込んだ金色の繭を作ります。こういう繭をたくさんみつけたので一個だけ持って帰ることにしました。
 
2004年6月3日撮影  | 
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 持ち帰る間に繭が葉っぱからとれてしまったので、厚紙に両面テープで固定しました。それから一週間後…
 
2004年6月11日撮影 (クリックで前向きの写真) クリーム色のマントを羽織った美しい蛾が出てきました。櫛のような立派な触角があるのでオスです。メスの触角は形良くととのえた女の人の眉毛のように細い触角を持っています。 
 この虫によく似たものに、スゲオオドクガ(菅大毒蛾)というのがいます。図鑑によればスゲオオドクガは「顔が黄色っぽく前翅に濃い部分がない」というのですが、残念ながら実物を見たことがないので比べようがありません。スゲオオドクガは関西に多いそうです。 また、角のような房毛のある毛虫にヒメシロモンドクガがいます。こちらは色が赤と黒でどぎつく、サクラやバラなど、バラ科の樹木の葉を食べます。また、ドクガ科の幼虫には歯ブラシのような房毛のある毛虫が多いです。  | 
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2008年8月27日撮影 (クリックで指との比較) やや若く、背中の歯ブラシもあまり目立たない若い幼虫です。二齢か三齢でしょうか。 
 これは繭ですが、どてっぱらに穴が開いているので、寄生虫にやられたものだと思います。中の蛹はすでに死んで、寄生虫(おそらく蠅)はすでに出た後でしょう。  | 
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