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和名 ヒメシロモンドクガ(姫白紋毒蛾)
別名 ツノケムシ
中国名 旋古毒蛾(?)
科名 ドクガ科
学名 Orgyia thyellina
出現期 年 2 回 7〜8 月 10〜11 月
食草 バラ・サクラ・ハギなど多種類の樹木の葉
採集地 東京都江戸川区


 
ヒメシロモンドクガ 2002年6月5日撮影 ヒメシロモンドクガ 2002年6月5日撮影
 
 
 きー、うまく写らない〜。本物はもっときれいな毛虫なのですよ。

 頭に角のような房毛が 二本あるからツノケムシという別名があります。でも、珍獣的はハブラシケムシと呼んでます。背中のクリーム色の房毛が、まるで豚毛のハブラシみたいじゃありませんこと?
 なんてこと書いておくと、豚毛のハブラシを検索してやってきた人が写真を見て卒倒しそうで楽しいですね。間違ってきちゃった人、ご愁傷さまでした。

 今年の春に、小さな花を咲かせる蔓バラを植えたら、6 月のはじめ頃ハブラシさんたちが沢山ついてました。毛虫は若齢のころに固まって暮らしてるやつが多いですけど、気づいたら単独行動をしてたので、ハブラシさんの場合はどうなのかよくわかりません。

 いろんな種類の木の葉を食べるそうですが、珍獣の経験だとバラ科の植物についてることが多いです。毛虫にしては食が細いみたいで、こいつのせいでバラが丸裸ってこともなさそう(別の虫にやられて見事に丸坊主にされましたが)。

 6月にピークがあって、しばらく見かけなくなったと思ったら 8月に見かけるようになりました。成虫の出現期が 7〜8 月、10〜11 月の年に二回なので、ちょうど 1〜2 ヶ月前に幼虫が這い回っていというわけです。計算どおりですね。

 名前にドクガとついてますが、実際に毒毛があるかどうかは触ったことないのでわかりません。面白いからみつけたら触ってみてください、じゃなくて、危ないから触らないほうがいいと思いますよ。

 ちなみに、同じドクガ科にモンシロドクガという紛らわしい名前のヤツがいるのですが、紛らわしいのは名前だけで、だいぶ違う毛虫です。

  ハブラシさんはこっち
   ↓
ヒメシロモンドクガ Orgyia thyellina
  モンシロドクガ Euproctis similis
    ↑
  このひとにはハブラシも角もありません

 

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