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和名 クウシンサイ(空芯菜)
別名 ヨウサイ([草/雍]菜)、エンサイ(甕菜)
アサガオナ(朝顔菜)
ツウサイ(通菜)
学名 Ipomoea aquatica
科名 ヒルガオ科
沖縄口  
アイヌ語  
中国名 空芯菜
通菜
甕菜
[草/雍]菜
英名 Swamp Cabbage
Water Morning-glory
Water Convolvulus
エスペラント  
その他 タイ語:パッブン(phak bung)
 
原産地  
 
 
クウシンサイにまつわるいろいろ
 中国やタイで食用にする野菜で茎が中空なので空芯菜と呼ばれる。日本に入ってきたのはここ数年のことだと思われる。『和漢三才図会』に「わが国には存在しない。嶺南(広東、広西地方)の植物で寒さに弱い。種を手に入れても育てることは出来ない」とあるが、現在は日本でも栽培されている。

 中国の古い百科事典である『本草綱目』によれば「湿地に適し、霜や雪に弱い。九月に穴蔵に収蔵し、三、四月に取り出して糞土で根元を押し固めてやると節々に芽を出して一本で一畦を覆うほどになる。幹はやわらかくて中空。葉は菠薐草に似て白い花を咲かせる。葦を編んで作った筏に穴をあけ、水に浮かべて種をまくと浮き草のようにに根は水面に浮かぶ。成長すると茎や葉は筏の穴から出て水の流れに従って上下する。南方の珍しいヨウサイである。つまりこの菜は陸でも水でも栽培できる」とある(『和漢三才図会』より孫引き)。

 現在でも空芯菜の筏栽培が行われる。この植物には水を浄化し、アオコが出るのを防ぐ作用がある。千葉県印旛沼など、各地の池や沼でクウシンサイを使って水質浄化をはかっている。

クウシンサイにまつわる言葉
クウシンサイ(空芯菜)
 茎が中空なので空芯菜という。

ツウサイ(通菜)
 これも茎が中空であることから。

アサガオナ(朝顔菜)
 クウシンサイはヒルガオ科で、そもそもアサガオの仲間でもあるのだが、その花は白、または薄紫でアサガオにそっくりである。

ヨウサイ
 中国語でクウシンサイのことを[草/雍]菜と書く。これを音読みするとヨウサイになる。北京語読みでは yong cai (ヨンツァイ)。

エンサイ
 エンサイという別名もどうやら中国語から来ているらしいが、どんな表記の何語読みなのかよくわからない。クウシンサイのことを甕菜と書くこともあるが、これをピンイン表記だと weng cai(読みはウォンツァイに近いらしい)なので、このあたりから来ているのではないかと思うけど未確認。そもそも、なぜ甕菜と呼ばれるのかもよくわからない。

Ipomoea aquatica
 クウシンサイの学名。ipomoea はヒルガオ属のことだが、その意味は「芋虫に似たもの」である。ヒルガオの仲間が蔓性で、茎が物にからみながらはい上がってゆく様を芋虫に見立てたものらしい。野菜として売られている空芯菜は短く切りそろえられているせいか蔓性には見えないが、やはり蔓をのばして物にからみつくのだろうか?
 aquatica は水生の、という意味。水辺に生える植物であることを意味している。

  
 
珍獣様が食したクウシンサイ