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東池袋の大勝軒

 東池袋の大勝軒に行ってきました。ゆでた麺をスープにつけて食べるという、ラーメン版の盛蕎麦=つけめんを発明したのは、この店の店長である山岸氏だってことになってるらしいんです。

 サンシャイン60の裏手にある小さなお店なんですが、いっつも行列ができてます。何年も前から気にはなってたんですが、「どんなに美味いものでも行列してまで食べない」というのがわたくしのポリシーでございまして、普通なら一生食べに行かない店ナンバーワンだったと思うんです。

 でも、以前住んでいた江戸川区に、ここの暖簾分けと思われる大勝軒がありまして、たまたま通りがかって、その店のつけめんを食べて「強烈に不味い」と感じてしまったわけですよ。人それぞれ好みはあると思うのですが、麺自体はつるっとした喉越しの太めの麺で、決して嫌いなタイプじゃなかったんです。でも、麺にスープがからまず、まるで味のないものを食べさせられているというような感じでした。これのどこが有名店の味なんだろうと首をひねりながら巨大な丼に山盛り出てきた麺をすすったのを覚えています。

 あとで調べてみると、大勝軒というのは何系統もあること、また暖簾わけ=免許皆伝というわけではなくて、東池袋の店で短期間働いていただけの人が大勝軒という店名でお店をやっていて、師匠の味をほとんど受け継いでないケースも少なくないんだそうです。こうなってくると気になるのが元祖の味。

 ところが、東池袋の大勝軒はいつ行っても長蛇の列。特別にラーメン好きというわけではないので行列はしない主義を曲げてまで食べようとは思わず今日に至るわけでございます。

 しかーしっ。東池袋のあそこらへんは再開発で町が取り壊されることが決まっておりまして、来年の2月だか、3月だか、その頃になくなっちゃうとテレビで言ってました。移転して続けるという予定もなく、このまま閉店するという話でした。そんな情報、耳にしなけりゃなんとも思わなかったはずなんだけど、聞いちゃったものはしょーがないです。行くか、池袋に!

 というわけで、世間がクリスマスイブとかいう西洋の祭りで大騒ぎしている12月24日に東池袋大勝軒に行ってきました。到着したのは12時前だったと思うんですけど、すでに長い行列ができてます。幸い空は雲ひとつない晴天です。よい行列日和と言えるでしょう。並んでいると定期的に店長の山岸氏と思われる人がメモを手にして「ラーメン・つけめん」と言いに来ます。どうやら注文をとってる模様です。常連らしき人が「あつもりチャーシュー」などと注文していましたが「終わった」とアッサリ言われてました。ラーメンとつけめん(冷やしor熱もり)しか作る気はないようです。わたしはつけめんを頼みました。熱いのと冷たいのがどう違うかは、この時点ではよくわかりませんし、どっちが出てくるかも知りません(笑)

 それからどのくらい行列したでしょうか。たぶん30分くらいは待ったと思います。だいぶ店に近づいてきたところでピタリと行列が止まり、進まなくなってしまいました。そろそろお腹がすいて死にそうです。すっかり忘れてましたがわたくし病人なんでした。白血球が1500くらいしかなくて好中球も10%を切りそうなヤバイ人なので、真冬の路上で長時間行列なんかしてると本当に死ぬかもしれないです(笑)まあ、ころっと死ぬなら一向にかまわないわけなんですが、せっかく行列したので死ぬ前にラーメンを食わせていただきたいと思いました。イライラしていると店員&店長が出てきて注文をとりなおしています。なにかアクシデントがあったようです。何があったかはわかりませんが、店長とおぼしき人が常連らしきオジサン相手に「オッサンが動いちゃうからわかんなくなっちゃったんだヨー」と言ってました。ハイハイ、ワロスワロス。どうでもいいから死人が出る前に早くやってください。

 そこから更に20分かそこら待ってたと思います。やっと店の入り口が見えてきた頃、店員の兄さんが「外のテーブルならすぐできますが?」と聞きに来ました。お店そのものは小さくて、一度に何人も入れないみたいです。店の外はおもいっきり路上ですが、道端にテーブルを並べてあって、外でもいい人が食べてます。店の中も見たい気はするけど、もうこれ以上待ちたくないし、寒さも大したことないので外で食べることにしました。

 こうして、やっと出てきたのが↓これ。

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東池袋大勝軒のもりそば
 出てきたのは「もりそば」でした。熱いスープ+冷やした麺です。「あつもり」は麺も温かいそうです。写真の状態で普通もり。さらに大盛があるみたいなんですが、よっぽどのツワモノじゃなければ普通にしといたほうが無難です。

 ちじれのほとんどない太めの麺で。いわゆるラーメンのコシを求めると違うのかもしれないけど、もちっとして喉越しがよく、わたしは好きだなあ。スープは辛めで奥に甘味がある感じ。ゆで卵とチャーシューと海苔が入ってます。このスープが不思議と麺に絡んで悪くないんですよ。残念ながら薬の副作用で舌が荒れてまして、ちゃんと味わえてないんだけど、それでも江戸川区の大勝軒よりうまいと感じるのはどういうことよ。さすがは元祖! まあ、並んでまでもう一度食べるかっていわれるとかなり苦しいのですけど(笑)

東池袋大勝軒
豊島区東池袋4-28-3
サンシャイン60の裏手というか、南側
営業時間/AM11:00〜PM3:00
定休日/水曜日
駐車場なし
年末年始の予定は公式サイトを参照のこと

公式サイト(地図あり)
http://www.tai-sho-ken.com/main.htm

 検索をかけると、つけめん(もりそば)の発案者である山岸氏はしばらく前に体調不良で引退したって話がちらほらみつかるのですが、わたしが食べに行ったときに店にいたのは山岸氏(公式サイトのトップに掲載されてる本の表紙の人)でしたよ。最後なので店に出ているんじゃないでしょうか(スープの味などに指示を出してるかどうかまではわからんです)。南池袋にも大勝軒という店があるそうですが、そこはまた別の店です(系列店ではあるようですが)。



 無事につけめんの元祖も食べられたことなので、サンシャインシティーなどをうろついてみました。でもダメ。クリスマスイブの池袋をなめてた。どこもかしこも人だらけで歩くのがやっと。ソニープラザの輸入菓子コーナーだけはなんとか覗いてみたけれど、ピエログルマンもなければハリボのリコリスもないし、いたずらに疲れを増しただけで終わりました。

 いちおう↓こんなのを買ってみました。ハリボのコーラグミ(レモン)とフィリピン産のドライココナッツ。

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 ハリボのコーラは酸っぱすぎて口の中が荒れてるとキツいー。治ってからゆっくり食べようっと。ドライココナッツ(グミじゃなくてドライフルーツです)はかなり美味しい。

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 中身はこんな感じ