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日本みじかい昔話「あとかくしの雪」

 東京でまた雪の予報が出てるので、大急ぎで更新してみました。音声ファイルはこちら。
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/pc0004.mp3

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雪の降る街を 雪の降る街を・他

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Yukino Furu Machiwo 雪の降る街を・他

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あとかくしの雪
 むかし、みすぼらしい姿の旅の坊さんがやってきて、村の者に一晩泊めてくださいとたのんでまわりました。けれど、どこの誰ともわからない、みにくい坊さんを家に泊める者は誰もいませんでした。真冬で今にも雪がふりだしそうな日で、野宿をするわけにもいきません。

 坊さんが最後に戸をたたいたのは、村でも一番まずしい家で、お婆さんがひとりきりで住んでいました。お婆さんは気の毒な坊さんを家に招きいれて、何か温まるものでも食べてもらおうと思いましたが、自分も貧しくて今夜食べるものにも困っていました。しかたなく、よその家の畑で大根を盗んで、坊さんに煮て食べさせました。明日になれば足跡で誰が盗んだかわかってしまうでしょう。

 翌朝早く、坊さんはまた旅立ちましたが、そのあとに雪がふって地面をすっかり隠しました。お婆さんの足跡も雪で隠れたのです。坊さんは弘法大師というえらい僧侶で、お婆さんの優しい心を知って、法力で雪をふらせたのです。

珍獣ららむ〜 2006年02月07日(火)09:12

 予報どおり東京には雪が降りましたが、うっすら積もった程度で朝には雨になってしまいました。とりあえず寒いです。

珍獣ららむ〜 2006年02月16日(木)00:06

 「あとかくしの雪」は、かなり有名な話で特にどこの昔話ってこともなさそうな気がするんですが、話のついでに紹介した、弘法大師が唐から麦を持ち帰る話「弘法様の麦盗み」は、福島県大沼郡の金山町の昔話でした。

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