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蚕の掃き立て

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 今朝見たら、蚕の卵がすっかり孵化してました。昨日の朝は卵だったんですよ。孵化しはじめてから二日くらいですべての卵が孵化するということだったのに、そんな時間差もなくあっという間でした。

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 蚕の一齢幼虫を毛蚕(けご)というんです。写真じゃわかりにくい、というか肉眼でもわかりにくいのですが、目を近づけて一生懸命見ると毛が生えているのです。だから毛蚕。

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 そしてこれが蚕の掃き立て(はきたて)です。たった200頭ぽっち、刷毛で移さなくたって上に桑をのっけてやったら自然に移るような気もするけれど、あこがれの作業なので最初くらいは作法(?)通りにしておきたいと思います。

 孵化したての蚕を、刷毛で桑に移してやることを掃き立て(はきたて)と言って、昔の人は吉日を選んでしたそうです。わたしも縁起を担いで、十二直(暦の中段)の納(おさん)にあたる7月2日に孵化するように注文したのですが、一日早まってしまいました。湿度やら気温やらが、よっぽど蚕のお気に召したのでしょう。何事もお蚕さんの気分次第なので仕方がありません。

 前にも書きましたが、祖母の家では毛蚕を扱っていないので掃き立てはしていなかったと思います。群馬では、卵で買ってくるのではなくて、二齢幼虫を仕入れてきて養蚕をしてたと思います。

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 こんな小さな芋虫ですが、ごくごく細い糸を吐きながら歩いているので、刷毛でつついてもなかなか落ちません。それでもなんとか桑の葉に落としてやると、待ってましたとばかりに食べ始めます。

 この時期は、そんなに沢山は食べませんが、半日もすると桑の葉に小さな穴が目立ちはじめ、砂粒よりも小さな糞をしはじめます。あきらかに食べてます。

 餌を追加する時は新しい葉を上にのっけてしまえばいいんでしたっけね。どこかのタイミングで古い葉や糞を片付けたりしていたような気もします。

タグ: カイコ

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  • 2008年07月01日(火)12時15分
  • 自然・園芸::虫

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