ピーマン・トウガラシ・シシトウの仲間について
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和名 | ピーマン・トウガラシ(唐辛子)・シシトウ(獅子唐辛子の略) |
別名 | |
学名 | Capsicum annuum var. grossum(ピーマン) Capsicum annuum(トウガラシ) Capsicum annuum var. angulosum(シシトウ) |
科名 | ナス科 |
沖縄口 | こーれーぐす(高麗薬 トウガラシのこと) 唐辛子を泡盛につけたものを言う場合もある。 |
アイヌ語 | |
中国名 | 青椒 柿子椒(ピーマン)辣椒(トウガラシ) |
英名 | green pepper(緑のピーマン) red pepper(赤ピーマン) pimento(ピーマン) kapsiko(トウガラシの総称) |
エスペラント | dorĉa kapsiko(ピーマン「甘い辛子」の意) kapsiko(トウガラシの総称) |
その他 | poivron / piment(仏) pimento / pimiento(西) peperone(伊) Paprika / Paprikaschote(独) |
花 | 夏 |
実 | 夏~秋 |
原産地 | 南米 |
ピーマン頭
ナスもトマトも中に実がつまっているが、ピーマンときたら皮だけで中はスカスカ。そのため、考えの足りない人のことをピーマン頭といったりする。ピーマンのように頭の中がスカスカだというわけ。
話がピーマン(ほぼ死語)
話の内容が薄い、くだらない、つまらない等を表す。1980年前後に多く使われていた。
pepper(ペッパー)
英語でコショウ(胡椒)のこと。ピッパリーというサンスクリット(インドの古語)が語源(参考>エスピー食品株式会社>スパイス&ハーブ総合研究所>「スパイスの語源」)。ヨーロッパ人が南米で唐辛子に出会った時に胡椒の一種だと勘違いしていたことから名前が混乱しているらしい。
pimento(ピメント)
スペイン語やフランス語で唐辛子を意味する言葉。なぜ唐辛子の仲間をこう呼ぶのかはよくわからないが、こちらはテンニンカ科のピメント Pimenta officinalis と発音がぶつかっているので紛らわしい。テンニンカ科のピメントは果実を香辛料にするが、その香りがいくつかのスパイスを混ぜたようなのでオールスパイスと呼んで混同をさけている(参考>平凡社『(下)』)。