カイコの蛹のチヂミ
カイコの蛹にはアサリに似たうま味があるけれど、独特の臭みがあるので嫌う人が多い。でもこのにおいがニラやニンニクなどと相性が良さそうなので香味野菜たっぷりの韓国風お好み焼き(チヂミ)にしてみた。これがそうとうイケてて「これは臭みではなく風味。香味野菜の香りに負けずに喧嘩もしない強い個性。具にはカイコの蛹をいれるべき!」と主張するに至ったのだが、カイコの蛹はスーパーマーケットで買えないんだね。群馬の製糸工場に蛹を注文しちゃおうかなあ。
▲カイコの蛹とキムチを入れた例
【材料】1~2人分
◆生地
- 薄力粉 30g強(カレースプーンに山盛り2杯)
- 卵 1個
- 水 50cc
※天ぷら粉専用の粉を使うんだったら卵は入れず、水を100ccくらいにしてもいい。粉は本格的に作るなら上新粉かなにかを混ぜるんだけど薄力粉のみでもよい。
◆具
- プチニンニク 1個
- ニラ 適宜
- 蚕の蛹 好きなだけ
※プチニンニクは普通のニンニクより香りも刺激も少なめなので沢山いれてもよい。普通のニンニクを使うなら量を減らす。他に残り野菜や餃子の具、セミとかミールワームとか好きなものを入れてよい。ニンニクを減らしてキムチをざく切りにして加えてもよい。ネギなんかも入れちゃってください。
◆タレ
※コチュジャンの代わりに、ラー油やチリペーストを入れてもよい。
【手順】
- プチニンニクはスライスする。ニラは3cmくらいの長さに切りそろえる。
- カイコの蛹は、缶詰のポンテギだったら水気を切るだけでよいかも。そうでなかったらさっと下ゆでして水分を切る。
- 卵 1 個を解きほぐして、水を50cc まぜる。粉を加え、ダマがなくなるまでよく混ぜてから、具材をまぜる。
- フライパンを煙が出るまで加熱してから油をしく。火力が強い場合はそのままだと焦げるので濡れ布巾にフライパンの底をあててジューッと言わせて温度調節。
- 具をまぜた生地を流し込んで、中火でしばらく加熱。生地のまわりが乾き始め、真ん中あたりがふつふつ穴があいてきたらひっくり返す。フライ返しで軽く押さえつけてしばらく加熱。
- 最後にごま油(なかったらサラダ油でも)をまわりから加えて強火にしてカリッとさせる。
- 酢・ごま油・しょう油・コチュジャンを混ぜたタレを添えれば完成。
虫を入れずに作れば普通のチヂミです。
チジミ パジョン 韓国風お好み焼き 韓国風お焼き
▲虫なし、キムチなしで作ってみた例
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