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どこが感動するポイントなのか誰かおしえてくださいったら

 キムヒョンヒはでっちあげじゃないでしょう、と昨日書いたんだけれど、一夜明けてメールチェックをしたら、麻生内閣のメルマガが届いていた。正直言うとほとんど読んでないんだけど、たまたま捨てる前に開いてみたら、田口(息子)さんとキムヒョンヒが抱き合う姿が感動的だと書いてある。テレビでも感動ニュースに仕立て上げようとしてるフシが見受けられるんだけど……ごめん、よくわかんない。どこが感動する?

 わたしは、キムヒョンヒが涙ぐみながら、田口さんの息子さんを抱きしめていいかと聞いたのは、演技じゃないと思うし、泣いてる意味もちょっとわかるよ。田口さんの息子さんが、キムヒョンヒに会って喜んでる理由もわかるよ。これまで、アンミョンジンみたいな脱北者が断片的に伝える情報ばかりだったのに、一緒に暮らしてたって人の生の声が聞けるんだから、重要な手がかりだよねえ。

 でもそんだけじゃない? 親子が対面できたわけじゃなし。だいたい、キムヒョンヒの先生が田口さんだっていうのは爆破事件の直後くらいから言われてたはず(少なくとも先生のリウネが日本人だってのは盛んに報道されてた。それが行方不明者のナントカさんであるらしい的な話もちらりと出てはいたと思う)。それがさあ、いまごろになってやっと会ったからって、遅いでしょう、遅すぎるでしょう。感動どころか腹が立ちません? 会えたこと自体は様々な方面に感謝するとしても、事故から二十年もたたなきゃ面会ひとつできないのかって、わたしが当事者だったら内心そうとう怒りを覚えると思うよ。

 それをさあ、良かった良かったって感動話にしちゃっていいんかね。わたしゃちょっと、イヤだなあ、それ。

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