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またまた地口行燈

 足立区の図書館に本を返しに行ったので、また地口行燈を写してきました。北千住のは夏に飾ってるようですね。先日は街路にも掲げられてましたが今は取り外すされてました。各店先の行燈がまだ残っているので、お店の邪魔にならないように、開店前の店とかを狙って写してます。

  検索すると元句がわかってしまうようなのばかりなので、まとめて掲載します。


ファイル 471-1.jpg
左:恵比寿大根くう|右:あんずより桃が安い
  恵比寿大黒  |あんずるより産むが易し

 右のは面白いけど、左の「大根くう」はひねりが足りませんよねー。


ファイル 471-2.jpg
左:お狐八寸とび|右:大黒はあったかい
  義経八艘とび|  内国博覧会?

 左はそのまんまだからいいとして、右が謎です。このページ(柏書房)では「内国博覧会」だっていうんですけど、ほんとにそうなのかなって首をひねってしまう。でも他に思いつかないしねえ。


ファイル 471-3.jpg
左:かった兜の緒をしめる|右:大甕もちだ
  勝って兜の緒をしめろ|  大金もちだ

 もはやなんのヒネリもない。左のには「かつて竈の戸をしめろ」「買ったかぼちゃのおおきなの」とかのバリエーションがあるらしいですが見たことはないです。


ファイル 471-4.jpg
左:ふみは小僧のつかい|右:ひょうたんの玉や玉や
  夢は五臓の疲れ  |  評判の玉屋玉屋

 左のは古いことわざ。右のは花火の玉屋ですかねえ。評判をひょうたんにしたのはいいとして、玉屋にもひねりがほしいですよね。たとえば「羊羹の甘や甘や」とか。


ファイル 471-5.jpg
かめにうさぎが数々おざる
鐘に恨みは数々ござる

 元句は娘道成寺らしいです。


 まだ難読地口がいくつか残ってるので後日紹介します。

タグ:地口行燈

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