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そして愛知県からも柚餅子がやってきた!

 柚餅子といっても東北方面の甘くて美味しいお菓子ではなくて、果肉を抜いて釜状にした柚子の皮に八丁味噌やクルミなどを詰めて、蒸してから何ヶ月も乾燥させて作る珍味の柚餅子です。

 わたしはこれが子供の頃に大っ嫌いだったのですが、大人になって再会してみたら、案外美味しいので好きになってしまいました。

 柚餅子おいしいよ柚餅子とか言ってたら、三河方面へ出張中のおともだちが、愛知県豊田市の足助屋敷ってところの柚餅子をお土産に買ってきてくれました。

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 あすけやしき(足助屋敷)というのは、古民家と昔ながらの民具を使い、明治~昭和30年頃までを想定した農村の暮らしを再現している生きた民族博物館的な施設だそうです。

 写真だと文字が潰れて読めないんですが「したたかな山里の暮らし」と書いてあります。なんで「したたか?」と思ったら、ここで再現している暮らしは伝統芸能でもなんでもなく、身の回りにある山の恵を使い、必要なものを自分の手で作って健かに暮らす姿を残したいってことらしいです。生活に根ざした民具というのは、使い続けてなんぼのものだと常々思っているので、こんな理念を聞くと見に行きたくなってしまいます。

◎三州足助屋敷 公式サイト
http://www.asuke.aitai.ne.jp/~yashiki/

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 成分表その他はこんな感じです。足助屋敷では味噌も自作してるそうですから、柚餅子に詰めてあるのも自作の味噌かもしれないですね。

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 切ってみるとこんな感じです。知らないと謎の黒い物体ですね。ちょっとサラミのようにも見えるかもしれません。でも肉は入っておらず、柚子に味噌やクルミなどを詰めて、数時間蒸してから何ヶ月も乾燥させて作ったものです。甘辛い味噌味で、柚子の香りがします。

これまでに食べた柚餅子のメモ

 柚餅子とひとくくりにしても、作る人によりさまざまな味があります。これまでに食べた柚餅子をまとめてみると、

東京都青梅市・勝仙閣の柚餅子

 柚子に八丁味噌やクルミなどを詰めて作ったもので、これまで食べたことのある柚餅子の中では一番乾いてる感じです。スライスしたものをご飯にのせて、箸でつつくとホロッと崩れる感じですね。

石川県・中浦屋の丸柚餅子

 詰め物が味噌ではなくもち米だそうです。しょっぱさよりも甘さが勝つので餅菓子のような感じですが、柚子に詰めて蒸してから干して作るそうです。いわば、東北のお菓子としてのゆべしと、柚子を使って作る珍味としての柚餅子の中間的存在。

和歌山県田辺市龍神村の柚餅子

 麦味噌や落花生などを詰めて作るそうです。勝仙閣のに比べると甘みが強く、成分をメモするの忘れましたが、水あめでも入ってるのかな、と思うような濃厚でねっとりした仕上がりです。この地方では「ゆうべし」と発音すると付属の説明書に書いてありました。

愛知県豊田市・足助屋敷の柚餅子

 今見ている記事がこれ。和歌山のほどじゃないですが、これもねっとり感が強いです。砂糖とみりんが入っているので乾燥の過程で水あめみたいなねっとり感が出るのでしょうか。

 写真は以下の関連記事にあります。

関連記事

◎柚餅子よ、わがトラウマフードよ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1219
 東京都青梅市の勝仙閣というところの柚餅子と、石川県の中浦屋の丸柚餅子を食べてみた時の記事です。


◎和歌山からも柚餅子が来たー
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1224
 和歌山県龍神村の柚餅子(ゆうべし)を食べた時の記事です。

タグ:郷土料理 食材

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