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カッテージチーズの作り方

 カッテージチーズは買うと高いけれど、牛乳から自分で作れば簡単だし安いです。沸騰させるので開封してから時間がたってしまった牛乳でも大丈夫。

 以前ともだちに「沸騰させてからお酢かレモン汁を入れたら勝手に分離するから水を切ればいい」って教えたら「自分がやると絶対そうはならない」と強く否定されたので写真つきで解説してみます。

牛乳 500ml を加熱する

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 今回は特濃4.6牛乳を500ml使いました。特別濃くなくてもちゃんと固まるし、500mlもなくたって大丈夫。とにかく鍋で牛乳を沸騰させる。

酢またはレモン汁を大さじ1〜2杯入れる

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 牛乳が沸騰したら、もたもたしてると吹きこぼれるので火を弱めて、それから酢かレモン汁を入れます。写真はリンゴ酢になってますが、それはわたしが普段使っているからであって、普通の酢でもいいし、レモン汁でもいいです。

 量はいつも適当ですが、今回は大さじ2杯ほど入れました。

煮立たせると分離する

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 再度火を強めて沸騰させると写真のように分離します。こうならなかったら、スプーンで軽く混ぜるとひゅーっと分離することもあるし、ダメかなあと思ったらもう1杯くらい酢かレモン汁を入れてもいいかもしれません。

 このくらいの酢ならば酸っぱくなるということはないです。一瞬お酢の香りがしますがわりとすぐ飛んでしまいます。

水をきる

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 ざるに晒し木綿の布巾を敷いて分離した牛乳を漉します。布巾の上に残るのがカッテージチーズで、流れてしまう液体は乳清(ホエー)です。

 乳清はシチューを作るのに牛乳の代わりにいれたり、ナンやチャパティを焼くのに使ったりできます。肌にいいはずなのでお風呂に入れてもOKです。面倒くさいなら捨ててもかまいません。

 カッテージチーズは布巾につつみ、茶巾しぼりのようにして水分をしぼります。布につつんだまま、上にお皿をのっけて放っておいてもOKです。

 この段階で重さを量ってみたら、だいたい90gくらいありました。牛乳の質にもよるでしょうが、500mlの牛乳で、約90gくらいのカッテージチーズができるようです。

インドではチェーナー、ロシアではトゥボローク

 インド料理でパニール पनीर と呼ばれてるものは、この方法で作ったカッテージチーズ(チェーナー छेना)を、ものすごーくしっかり水を切ったものらしいです。

 ロシア語ではこのカッテージチーズをトゥヴォローク Творог と言うそうです。

 英語のカッテージチーズは、今まで深く考えてこなかったのですが綴りは cottage cheese なので、山小屋のチーズとか、田舎のチーズとか、そんな意味みたいですね。

 ドイツ語だとヒュッテンケーゼ Hüttenkäse だそうです。意味は英語と同じ。Hütte = ヒュッテ = 山小屋。

で、ツイートもしたけどロシア風のチーズボールを作った

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 カッテージチーズに、室温で柔らかくした少量のバターと、塩・胡椒、すり下ろしたニンニク、パセリのみじん切りを加えて、よく混ぜたのを手で丸めただけですが、以下の本を参考にしました。

画像のリンク先は楽天ブックスです。

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シバケン 2013年12月08日(日)05時54分 編集・削除

Творог毎日食べてます。
僕は普段「トゥヴォーラク」と発音しています。ずっとアクセントを間違えていたのかと思いきや、調べてみると「トゥヴァローク」、「トゥヴォーラク」どちらもあるようです。ウィキペディアには公式には前者が推奨されると書かれていました。
それはともかく、творогとカッテージチーズが同じということに初めて気付きました(笑)

gabotyan

珍獣ららむ〜 2013年12月08日(日)11時13分 編集・削除

シバケンくんすばらしい!!
そうなんですよ、アクセント、というかウダレーミエ(力点だっけ?)はどこにあるのみたいなことを考えてたんです。
わたしが読んだロシア料理の本には「トゥヴォローク」と書いてあるんですが、
もし「ヴォ」に力点があるなら「トゥヴォーラク」になりそうだし、
「ロ」にあるなら「トゥヴァローク」ですよねー。
力点の位置はどっちもアリなんですね。
そんでもってわたしが読んだ本はカタカナ表記が微妙と(笑)

そういえば、ロシア語だと熟成させて作る普通のチーズと酸で分離させただけの凝乳(カッテージチーズ)は別の単語なんですか?
google翻訳にかけるとチーズはсыр(スィル?)と出ますよね。
ぜんぜん別のものという発想なんですかね?!

ちなみに
gabotyan は若いころチーズに見向きもしなかったのに、ある日突然目覚めてチーズチーズ言い始めた変な猫です。