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養蚕重宝記02:目次

 古文書解読能力アップ、ひとりキャンペーン中で、『養蚕重寳記(養蚕重宝記)』を読んでいます。

 前回はまったくツッコミが入りませんでしたが、こういうのは協力をお願いした時には誰も相手にしてくれず、書いた本人が忘れた頃に教えてくれる人が現れたりするので公開だけはしておきます。

 いやほんと、珍獣様はレベル低いのでこういうの得意な人は間違いを正したり読めてないとこ教えてくれたりしちゃってください。おねがいします。

 URLは説明がないかぎり早稲田大学の古典籍データベースへのリンクです。原典を画像で見ることができます。

 「・」にしてある部分はまるで読めなかったところなので特に見てくださると嬉しいです。

目次

http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko04/bunko04_00660/bunko04_00660_p0004.jpg

一 上々の種吉凶を知る事 二丁
一 種目方 并あたへ桑多少の事 三丁
一 中種かひ方の事 同丁
一 上種かひ方の事 同丁
一 極上々種かひ方の事 四丁
一 下種かひ方の事 同丁
一 蚕はき立の事 同丁
一 蚕はき立次第の事 五丁
一 蚕はき立二度休の事 六丁
一 同二度休より吉凶を知る事 同丁
一 蚕六七分の当りにて吉凶を知る事 七丁
一 蚕ちぢれ次第の事 同丁
一 蚕死ぐもりの事 同丁

http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko04/bunko04_00660/bunko04_00660_p0005.jpg
一 同四度の休の事 八丁
一 庭休より吉凶を知る事 同丁
一 四度の休より上々蚕桑付の事 同丁
一 蚕七八分あたりの事 九丁
一 蚕十分あたりの事 同丁
一 蚕間どり置場傳授の事 十丁
一 居宅方角の図の事 同丁

一 傳授ゆるしの事 十一丁
一 種かひとりかこひやうの事 同丁
一 蚕はき立時候の事 十二丁
一 種はきおろしの事 同丁
一 弐番休の事 十三丁
一 桑くれやう 并桑付かごわりの事 同丁
一 休に桑とめの事 同丁

http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko04/bunko04_00660/bunko04_00660_p0006.jpg
一 蚕をき中桑入れる事 同丁
一 蚕八九分へりをきこしりを・事 十四丁
一 桑昼夜くれ方 并二ツ休かごわり
  桑とめ桑付の事 同丁
一 桑付・舟休かごわりの事 同丁
一 舟休庭やすみかごわりの事 十五丁
一 庭休桑付次第の事 十六丁
一 庭をき桑くれやう 并あがりかごわりの事 十七丁

いろいろ説明

 ただの目次なのでスイスイ読めるかと思いきや、本文と見比べないと意味がわからない部分もあるし、養蚕用語を知らないと読み違えそうな部分が多々あり、かなり苦戦しました。

 これに関しては、
http://www.jpware.com.hk/auctionInfo.php?id=f101142135
↑こちらに同じ本の目次を書き出したものを見つけました(ってこれわたしがtwitterでフォローしてる方が書いたものかな…汗)。見比べると随分ちがってて自信を失いそうになるのですが、

たとえば繰り返し出てくるこの文字列
か飛方之?
 どう見ても「かえ方之」にしか見えないのですが、この部分の本文を読むと「かひ方」または「かい方」とはっきり書いてあるので、「え」に見える文字は「飛(ひ)」のくずし字だろうと判断しました。



 こっちは「かえ方」の本文から抜き出したものです。「かひ方(可比方)」か「かい方(可以方)」だと思いますが、正しい仮名遣いでは「かひ方」でしょうから、目次も「かひ方(か飛方)」だろうと判断したわけです。



 これも読みに悩むところですけど、お蚕の四眠のことだと判断して「庭休より吉凶を知る事」としました。


 その他、養蚕用語を知らないと読みにくい箇所で解釈の違いが出そうな気がします。ほかの方が解読したものと比べてみるのは勉強になるので良い経験でした。

用語

并:併記の併と同義。意味は「並びに」
はきたて(は記立)→掃き立て:孵化したお蚕を桑に移してやること、つまり蚕を飼い始めること。
桑くれ:お蚕に桑をやること、餌やり。
舟休:お蚕の三眠のこと。
庭休:蚕の四眠のこと。産休という文字に酷似してる。
 # 獅子休(一眠)、鷹休・竹休(二眠)という言葉もあるがここには出てこない。
をき:起きること、眠(休み)から目覚めること、眠明け。
こしり:蚕尻という字をあてて、お蚕の糞のことを言う。食い残しの桑のことなども言うかもしれない。「ごしり」とも。

タグ:古文書解読

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武邑くしひ 2012年12月15日(土)01時06分 編集・削除

「庭」草書。まちがひないでせう。

http://www013.upp.so-net.ne.jp/santai/jpg/0705.jpg

珍獣ららむ〜 2012年12月15日(土)10時03分 編集・削除

ありがとうございます!
今続きを用意してますので楽しみにお待ちください。
ふふふふふ…

Sari 2012年12月17日(月)04時33分 編集・削除

こんにちは、久々にのぞいてみたら、難しいことやっているんですね^^

他の日のコメント欄をちゃんと読んでいないので既出でしたらごめんなさい。
『古文書くずし字検索』というサイトがあり、
「方」なども出ていましたよ。なかなかぴったりの形にくずしているとは言えませんが。

そうそう、葛飾区では年末年始に、中央と立石図書館はオープンするんですってね。
セルフで貸し出し・返却できるからでしょうか。
年末年始に本に親しんでもらいたいということで良いですよね。

珍獣ららむ〜 2012年12月17日(月)07時27分 編集・削除

こんにちはー。

◎古文書事始ネット(古文書くずし字検索)
http://komonjo.riok.net/
ここですねー。
今はいくつかそういうサイトがあるようで、たとえば

◎『木簡画像データベース・木簡字典』『電子くずし字字典データベース』連携検索
ttp://r-jiten.nabunken.go.jp/kensaku.php
ここなんかも参考になりますよね。

◎異体字辞典
ttp://140.111.1.40/main.htm
くしひさんがよく貼ってくれるこことかも。
(スパム除けにURLを1件しか書けないようにしてあるので冒頭の h を消してあります)


 ただ、サイトだと「この字かも?」とアタリがつく文字は確認できるんですが、読み方がさっぱりわかんない文字だと手も足も出ないのが悩みです。

 それで図書館で児玉幸多の『くずし字解読辞典(毛筆版)』というのを借りてきました。第一画が点で始まって、二画目が縦棒の場合……と、文字の形から検索できるようになってます。使い方に慣れるまで大変でしたが良さそうなので買うことにしました。

珍獣ららむ〜 2012年12月17日(月)07時37分 編集・削除

あと、図書館ですが、
そうなんですよ、
葛飾区は中央図書館と立石図書館で年末年始もやるそうです。
http://www.lib.city.katsushika.lg.jp/main/0000001720/article.html

縮小営業なので夜は早めに閉まっちゃうみたいですが、
節電営業とは違うので、セルフ貸し出し機なんかは通常通り動いてそうな気がします。


葛飾区は区営の温水プール・体育館も大晦日・元旦ともに営業しますよ。
ttp://www.spo-katsushika.com/news121113_002.html