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福島旅行1:日帰りのつもりが強風の影響で一泊二日に!

 突然ですが、4月3日、4日に福島県のいわき市方面へ行ってきました。アクアマリンふくしま(水族館)を見たかったからです。福島県いわき市の小名浜ってところにあります。最寄りの駅はJR常磐線の泉駅になります。

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 これを見てください。Yahoo!ロコの路線情報でJR金町駅からJR泉駅(福島県)までの経路を調べた結果です。

 なんと、常磐線を使えば普通列車のみ使用でたった3時間。乗り換えの余裕を見てひとつ前の電車に乗っても3時間半あれば行けてしまうんです。

 これはもはや日帰り圏内では? 福島県って近かったんだ!!

 ということで、青春18きっぷを二回分使って、ともだちと一緒に日帰り旅行に行くことにしました。

 ところがどっこい、好事魔多しってやつなのです。ともだちが休みをとった日に限って暴風雨の予報が出てるんです。前日からtwitterでは嵐が来ると大騒ぎになっているし、ほんとにこんな日に旅に出て大丈夫なんでしょうか。

 しかし、ともだちがその日しか休めないと言っているし、やばくなってきたら予定を切り上げて早めに帰ることにして、とりあえず出かけることにしました。

 行きはまったく予定通りで8時19分には泉駅に到着しました。天気は思ったほど悪くなく、薄く曇ってはいましたが、太陽が見えているくらいでした。

 水族館を出た頃、少し風が強まって来ましたけど、まだそれほどでもなかったんです。それで電車を乗り継いで小野新町へ移動して、リカちゃんキャッスルを見てから、15時59分のいわき行きに乗ろうとしたら、風で上下線とも止まっちゃったっていうじゃないですか。

 それでもこの時点では大した心配もしていなかったんです。だってまだ16時前ですよ? いわき駅から20時50分の常磐線に乗ったら金町まで帰れるはずなので、それまでには動き始めるだろうと思ったわけです。

 しかし甘かった! 磐越東線は郡山〜舞木間でピタリと止まってしまい、いつまでたっても復旧しないんです。上りも下りも動かないっていうんですよ。

 外は大風で、窓から見える街灯が倒れそうなくらい揺れていました。そのうち雨も降りはじめるし、お腹はすくし、駅には売店もないし、学生さんたちが10人くらい電車を待っていましたが、みんなあきらめて携帯電話でおうちから迎えを呼んでいました。


 結局、三時間も待たされてやっと電車が到着。19時半ごろにいわきえきに着いたんですが、そこからが大変。

 常磐線は上下線ともに止まっていて、下りはもう運休がほぼ決定。上り線は20時50分が来る予定だけどいつ来るかわかんないって言われちゃう。

 いつ来るかわかんなくても、来たら東京への連絡電車はあるんでしょう?と駅員に聞いたら、駅員がもうパニックになっていて、この電車が時刻表通りに動いても東京への電車はありませんって言い張るんです。

 でもほら、これを見てください。
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 50分に乗ったらちゃんと金町まで着くんですよ。

 たしかにこの状況だと、先へ行っても電車がある保証はないです。でも、わたしはこの検索結果を事前に見てたので「緩行線はあるでしょう?」と言ったんですが、駅員は時刻表をぴらぴらめくって、緩行線もないですって言いきっちゃう。

 常磐線の緩行線(千代田線直通のやつ)は本数が多いですし、北千住で降りて引き返せば金町まで着くんです(青春18きっぷなので乗り越して引き返しても問題ない)。仮に緩行線がなくたって、松戸まで着けたらタクシーに乗ることも可能なので、それだってかまわないんです。

 よっぽどYahoo!ロコの検索結果を見せようかと思ったけれど、そろそろiPhoneの電池もあやしくなっているし、これだけダイヤが乱れていると、時刻表がどうあれ電車はないかもしれません。無駄な議論だと思ってやめました。

 しかしね、帰れない時刻に到着する方が悪いみたいなオーラが出てるのにはカチンと来ました。いや、駅員さんたちは表向きはとても親切だったんですが、やっぱりなんとなくカチンと来るわけです。

 そもそもわたしたちは15時半には小野新町駅にいたんです。15時59分の電車に乗れば17時前にはいわき駅に着くはずでした。

 この状態で到着するのが遅いと言われても困りますから、せめて青春18きっぷの今日の分で明日も乗れるようにしてくださいって頼んだら、それならできますよって切符に証明書を書いてくれました。

 あとは始発が出るまでどうするかですけど、わたしはこの通りの無頼の暇人なので、駅で夜明かしするのも楽しいかな、とか考えていたんですが、同行したともだちがややイラつきはじめて、電池も残り少なくなったスマホで宿を探しはじめたんですが、泊まれる値段であいてる部屋はありませんでした(ネットだけでなく、いくつか直接電話もかけてみたんですけどね)。

 2km くらい離れたところにネットカフェならあるというので、そこまでタクシーで移動して、泊まることにしました。駅で夜明かしも旅の思い出としては悪くないですが、それだと携帯電話の充電もままなりませんから、まあネットカフェが正解だと思います。

 ともだちは一日しか休みがとれなかったはずなので、翌朝は始発で帰るのかなあと思ったんですが、隣のブースでびーひゃらアラームが鳴ってるのにぜーんぜん起きる気配なし。迷惑だからマナーモードにしておけよ、このアンドロイドユーザーが!!(iPhoneはマナーモードにしてもアラームが鳴ってしまうんだけどな!)

 一方わたしは早朝の猫パンチに鍛えられているのでアラームなしで5時半には目覚めてmixiアプリでマイミクさんたちにプレゼントを配りまくりです。なんという日常的非日常の世界でしょう。

 結局ネットカフェを出たのは8時過ぎ。こんな時間じゃまっすぐ帰ったって到着は昼過ぎです。意味ないので湯本温泉に寄ることにしました。

 ネットカフェを出ると、外はすっかり晴れていましたが、まだものすごい風でした。この時点では上りの常磐線は30分遅れくらいで動いてました。常磐線の下りと磐越東線は運休だそうです。

 湯本駅で降りて、さはこの湯という公衆浴場で温泉に入って、石炭・化石館 ほるる で恐竜の化石や炭坑の暮らしを見学して、温泉街の食堂でカレーライスを食べて駅に戻ったのが12時半ごろ。

 13時7分の上り電車に乗ろうとしたら、強風の影響で 12時代の電車がまだ一本も来てないらしいです。勿来を105分遅れてただいま発車しましたとか言ってる。105分って1時間45分のことですよ? しかも勿来は上野寄りにあるんです。つまり来てないのは下り線。その電車がいわき駅から折り返し上り電車になるっていうんですもん。どんな遅れっぷりでしょう。

 電光掲示板を見ると「強風の影響で上野〜勿来間が徐行運転、泉〜いわき間が徐行運転…」それ全線って言えばよくなくない?みたいなメチャクチャな表示が出ているし、まあ日が高いから今日は帰れないってことはないでしょう。

 そのうち、12時台と13時台の電車はなかったことにされて、次に到着する電車は14時14分の上り電車ということになりました。これで遅れが大幅に解消(してないしてないwww)。まあ、その14分も20分くらい遅れて到着して、やっと電車に乗れました。

 そこから先は目の前にいる電車にのりついで東京に向かいました。たいてい降りたホームの向かい側に続きの電車がいてなんの苦労もなかったです。

 水戸駅で、目の前にいる土浦行きに乗るか、一本待って上野行きに乗るべきか、少し考えました。もしかすると土浦で「水戸から来る電車」を待たされるかもしれないからです。そういう人がけっこういてみんなホームで右往左往してました。

 すでに意味わかんなくなってるともだちが「緩行線(各駅停車)はないのか」とかふざけたことを言うのですが、常磐線が緩行線と快速に別れるのは取手か我孫子からなので水戸にあるわけありません。「はいはい、もういいから乗るわよ」と土浦行きに乗りこみました。

 土浦に着いてみたら、土浦発の電車が向かい側のホームで待ってたので、結果オーライ。松戸で乗り換えて、金町についたのは18時ごろでした。

 片道3時間で日帰り旅行のつもりが丸二日かかったというお話の顛末でございます。

タグ:東北旅行2012年春 青春18きっぷ

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