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新潟旅行:越後七浦観音

 行く先々で大観音をみかけたら立ち寄ることにしています。これに関しては予習などせず、通りがかりにみつけて、立ち寄れそうなら寄るという、偶然の出会いを大切にしています。

 今回の新潟旅行でも観音様をみつけました。海辺の道を走っていると、突然ぽつんと立っています。

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▲越後七浦観音。高さ5.2m のブロンズ像で、2.8mの台座の上に立っています。昭和60年7月着工、同年9月に完成と案内板にありました。

 この観音様は二代目で、初代は昭和48年8月に魚籃観音(ぎょらんかんのん)として作られ、海難救助、遭難者の冥福祈願、魚霊供養、水子供養などの信仰を集めたそうです。ところが風雪により傷みが激しくなり、昭和58年6月に閉眼されました。

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▲足下には魚がいます。魚籃観音というのは中国の伝説から生まれた観音様です。

 魚を売る美女が結婚するなら観音経・金剛経・法華経を暗誦する者がいいと言って理想の男を探し結婚しますが、幸せをつかんで間もなく死んでしまいます。

 誰言うともなく、美女が法華経を広めるために現れた観音様の化身だということになり、魚籃観音として信仰されるようになりました。

 魚籃観音は、手に魚を入れた籠(籃)を持っているか、大きな魚に乗った姿で表されます。

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▲少女のような顔立ちでとてもチャーミングです。夕方で暗いのが残念。

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▲目の前には日本海の荒波がどどーん。写真ではわかりにくいでしょうが、海の向こうにはうっすらと佐渡島が見えます。佐渡は大きな島です。知らないと大陸かと思うほど大きいです。

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▲近くにホテル白岩という建物がありましたが営業はしてませんでした。もしかすると夏だけやっているのかもしれません。


 案内板に「虚空蔵様の聖地に接した」場所だと書かれていました。地図を見ると近くに海雲寺というお寺があるようです。日暮れ前なので見て回るのはやめました。



より大きな地図で見る
▲地図で言うとこのへんです。



↓タグが「バブル大仏大観音」になっているのは、大観音や大仏のたぐいがバブル期に沢山つくられたので便宜上そうしています。越後七浦観音は昭和四十年代の観音様が前身になっているのでバブル景気とは関係ないと思います。

タグ:2012年3月新潟旅行 バブル大仏大観音

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