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東北旅行17:会津慈母大観音

会津慈母大観音
▲観音様の立ち姿。天気が悪かったのがちょっと残念。

会津慈母大観音
▲まるでマリア様みたいなお顔立ち。そして赤ん坊を抱いています。木喰の子安観音みたいにおっぱい丸出しだったらもっと人気が出たかもしれない?!

会津慈母大観音、入り口
▲ここから観音様の胎内に突入ですよ。

会津慈母大観音ご胎内、掛け軸いっぱい
▲一階部分には観音様の名前が書かれた掛け軸がたくさん。

会津慈母大観音、階段
▲胎内巡りはひたすら階段で! エレベーターとかはありません。段差がないなだらかな螺旋階段なので上るのは想像するより大変じゃありませんでした。

会津慈母大観音
▲この小さな仏様はにはお布施をした人の名前が書かれています。

会津慈母大観音・のぞき窓
▲階段の途中にこんな窓があって外を見られます。

会津慈母大観音胎内ご案内
▲ 10m ごとに胎内ご案内が貼ってあります。みんな「今このへん」って指さすんでしょうね。どの案内板も現在地が禿げてました。

 観音様自体は身長が 57m あります。これはコンバトラーVと同じですが、作った人がアニメファンだったわけではなくて、観音様を造ろうと思い立ったのが昭和 57年だったこと、創立者の年齢が 57歳だったことにちなんでいるそうです。

 人が上れるのは観音様のお胸のあたり、ちょうど 40m の高さまでです。

会津慈母大観音・ベンチ
▲疲れちゃった人のために、たまにベンチが置いてあります。

ファイル 1199-1.jpg
▲ふう、やっと最上階、地上 40m に到着!

ファイル 1199-2.jpg
▲観音様の中にはさらに観音様がいて、傍らにあるのは??

会津慈母大観音・胎内の観音様
▲こ、これは…?! 左下に何かある…

 会津では家を建てるときに、棟木に男根と女陰を向かい合わせにして火伏せ(火事よけ)のお守りにするそうです。これはその男根のほうで、なでなですると良いことがあるかもしれないって書いてありました。

 ムチムチ美女の観音様の胎内に男根だなんて、なんだか秘宝館みたいになってきましたが、もともと観音様というのはヒンズー教のシヴァ神と関係があると言われています。観音様のインド名アヴァローキテーシュヴァラは、アヴァローキタ(遍く見る)とイーシュヴァラ(自在神)に分解できるんですが、イーシュヴァラというのはシヴァ神の別名なんです。

 そのシヴァ神はインドではリンガと呼ばれる男根で表されますから、観音様の中に男根をお祀りしてあるのは、深い意味のあることなんです(たぶん)。

 美女のお姿をしているのだって、観音様が時に応じ、人に応じて、もっとも適した姿で現れる自在なる菩薩であらせられるからに違いありません。なんとなくバタ臭いデザインも、現代人のニーズにあわせてあるからかもしれませんよ。つまりこれは創立者の深い信仰のあらわれなんです!(た、たぶん、きっと!!)。

 なお、火伏せの男根と女陰は、会津村内に移築されている児山家で実際に見られるそうです。

ファイル 1199-2.jpg
▲小さな千手観音も祀られていました。


 会津村訪問記は次の記事に続きます。

タグ:2011年8月東北旅行 バブル大仏大観音

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