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東北旅行15:会津若松へ

 東北旅行最終日です。磐越西線をまわりつつ家に帰る予定です。

 朝5時半ごろネットカフェを出て仙台駅へ。早過ぎて店なんか開いてないかと思ったけれど、中央改札手前のお土産屋さんはもう開いてました。鐘崎の笹蒲と、おにぎりか何か軽く食べられるものを朝ご飯用に調達。

 改札口で三日目の青春18きっぷに日付入りのハンコを押してもらって入場。中央改札を入って右手にある立ち食い蕎麦屋さんももう開いてるみたいでした。朝ご飯、お蕎麦でもよかったかな。

 6:03 発の東北本線・郡山行きに乗って出発。今日も良い天気です。三日間ずっと晴天に恵まれて、そのかわり強烈に暑かったけれど、どこへ行っても風景は美しかった。

 船岡駅の近く、車窓から大観音が見えました。しまった、船岡にも観音様がいらっしゃったのか! そんなことは事前に大観音のリストでも作っておけばわかることなのですが、この件に関しては偶然の出会いを大事にしているので予習はしないんです。

 ふらっと出かけた場所でみつけたら行ってみる。その時行けなかったら次のチャンスにまたおいで、という観音様のお導き(あるいは誘惑とも)考えています。今回もきっとまた来いという啓示なのでしょう。

 福島駅。西側の車窓から冠雪した大きな山が見えて、そのてっぺんに火口のようなものがまんまるく口をあけて、そこだけ雪が積もっていないのが河童の頭のようで面白い風景でした。

 地図で見るかぎり吾妻小富士の火口のような気がします。だとすれば標高が 1707m とのこと、その程度の高さで(赤城山より低いじゃないか)真夏に冠雪するものでしょうか。雪だと思ったのが見間違いなのか、あるいは別のもっと高い山だったのか、写真をとっておかなかったのは少し残念でした。

 郡山で磐越西線に乗り換え。郡山駅のトイレは磐越西線のホームにあって、階段を降りた目の前なのでわかりやすかったです。作ったばかりなのかきれいでした。

 そうそう、ここでトイレの話を少し。

 電車での長距離移動中トイレはどうしているかというと、中距離以上の列車には、ほとんどどこかにトイレがついているので、わたしはたいてい電車の中で済ませるようにしています。

 たとえば一番前と一番後の車両とかにあることが多いです。気の利いた車掌さんならアナウンスでトイレの場所を言うし、車内にトイレこっちの表示がある場合もあります。

 混んでいる列車でトイレのために席をたつと、戻ったときに座れなくなってしまう可能性があるので、そういう時は降りる駅のひとつ前で立って済ませ、一駅分だけ立っていくようにします。

 列車の便所もどんどん進化しています。わたしの子供の頃、もっとも古い記憶をひっぱり出すと、当時の列車便所は穴から地面が見えていました。つまり垂れ流し。駅に停車中には使うなと書いてあったし、都市部ではナントカ駅からナントカ駅までの間は使用禁止などと貼り紙があったりしました。だいたいにおいて、田舎では駅から離れると線路のまわりは農地で、今みたいに線路ぎりぎりまで家を建てるなんてあり得ない話でした。

 今はもちろん列車便所が垂れ流しなんてことはなくて、ちゃんと水洗便所がついています。古い車両だと和式で部屋が狭く、揺れるので手すりにつかまりながら用を足すのでちょっとスリルがあります。こういう便所には古い列車によくあったような小さな窓がついていて、これはこれでレトロで面白いです。

 新しい車両だとたいてい洋式の便器が設置されていて、部屋も広めにとってあります。ドアの開閉まで電動押しボタン式だったりしてなかなか快適です。

 しかし、列車のトイレは 100% ついているわけじゃないので、そういう場合は降りた駅で済ませることになります。JR が各駅の構内図をサイトに掲載しているので、それを携帯電話で確認して、降りたらあっちの方角だな、などと計画して小走りで行くことになります。乗り継ぎに10分あればたいてい済ませられるし、トイレがわかりやすい場所にあるなら5分でも行けたりします。

 あるいは、次に乗る電車のトイレに駆け込むというのもアリです。田舎の始発駅だとかなり早くから電車がホームにいて出発まで乗っていられるので、あまり混んでいない電車だったらトイレを済ませてから席を確保することもできます。まあ、盗まれそうもない荷物をイスに置いてからトイレに行ってもいいですが、世の中こすっからくなっていますから、タオル一本であっても荷物はなるべく手から放さないほうがよろしいかと。

 もちろん飲み物を控えたりして、トイレの回数を減らすなどの工夫も必要です。夏は飲んだものが汗になるので、それほど行きたくならないのですが、冬は以外とトイレが近くなるので注意が必要ですね。また、乗り継ぎに間に合わなかった時のことを考えて、あまりギリギリの予定を組まないことも大事です。


 閑話休題。

 郡山駅でトイレを済ませて磐越西線に乗りました。磐越西線は内陸なので、トンネルを抜けたら海だった的な見せ場はないものの、山あり田園ありの美しい風景で、見ていてとても落ち着きます。磐梯町あたりに住んでみたいくらいです。

 終点の会津若松には 9:42 に到着。会津若松駅は、とにかく「赤べこ」です。
赤べこマークの磐越西線
▲そもそも磐越西線が赤べこマークだし……

会津若松のホームにある赤べこ
▲ホームにはでっかい赤べこが置いてあるし……

改札も赤べこ
▲改札まで赤べこマークだし……

歌う赤べこちゃん
▲駅の前には赤べこちゃんがいて、手をたたくと歌まで歌っちゃう! # ちなみにわたしが試してみたところ、手拍子では歌ってくれず、ボタンを押したら赤べこ音頭を歌ってくれました。

 このとおり、会津若松は赤べこ一色です。赤べこに支配されているといっても過言ではないでしょう。赤べこのやつ、かわいい顔してわりとやるもんです。

 しかし、世の中には対抗勢力というものが必ずあるのです。最近来てる(かもしれない)のが彼です。
お城ボくん
 彼はお城ボくんといって、鶴ヶ城をモデルにしたロボットのゆるキャラです。正面から写したかったのですが、オッサンが立ちはだかっていてこのような角度からしか撮れませんでした。おそらくオッサンは赤べこちゃんの手のものなのでしょう。アイドルの座をお城ボくんに奪われることを恐れて、一日中立ちはだかっているものと考えられます!!


白虎隊のみなさん
▲そういえば白虎隊さんたちも一時期は歴史界のジャニーズタレント的扱いだったかもしれませんが、現在は流行の波に取り残された感があります。# なお、人気の判断はあくまで珍獣様の主観によるものであって、客観的な事実とは異なる可能性があります。



会津若松駅
▲会津若松駅。なかなか大きな駅です。


駅前のマルモ食堂
▲駅前のマルモ食堂。創業100年というところに惹かれて、帰りに開いてたらここでお昼を食べようと思っていたのですが、どうも開いてる様子がないのでスルーしてしまいました。

 帰宅してから調べてみたところ、手前にある瓦屋根の建物が、地下道かなんかの出口で、お店の入り口はその向こう側に隠れているらしいのです。シャッターが閉まっているのは隣のお土産屋さんかなんかで、食堂自体は開いてたかもしれません。

 遠くから見て「開いてないや」と思い込んでしまったのですが、ちゃんと店の前まで行って確かめればよかった。惜しい事をしました。次に行くことがあったら入ってみようと思います。

タグ:2011年8月東北旅行 ゆるキャラ

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