記事一覧

東北旅行7:マンガッタンライナーと代行バスの旅

 東北旅行、やっと二日目の朝です。この日は仙石線で松島海岸まで行き、松島をぶらついたあと、石巻まで行って、さらに石越まで行くつもりでした。

 しかし、早朝ふと目が覚めて、石巻まで行ったら女川もすぐそこなんじゃないかと思いついてしまう。女川は行ったことないし、行けるものなら行っちゃうかな?

 そこで急きょ調べてみると、石巻線はまだ復旧しておらず、女川へは石巻から代行バスに乗らなきゃならないようです。しかもバスは朝と夕方にしかなくて、昼間は本数が少ないみたい。仙台を本当に始発で出発すれば行けるでしょうが、そうでないと、ちょっとビミョーですね。

 気づいたのが遅かったので、もう始発には間に合わない時刻でした。考えていてもしょうがないので、とりあえずは石巻まで行ってみて、そこで考えることにしました。

 仙台から石巻へは、仙石線を使う方法と、東北本線に乗って小牛田で乗り換える方法があります。今回は、海沿いの仙石線を使います。

マンガッタンライナー
▲マンガッタンライナー

 仙石線には石ノ森キャラが描かれている楽しい車両があって、マンガッタンライナーという相性がついています。たしか普段は土日に二往復しか走ってなかったはずですが、わたしが訪れた日は平日なのに(8月9〜11日)かなりの確率で電車がマンガッタンライナーでした。

マンガッタンライナー
マンガッタンライナー
▲こんな復興祈願バージョンも走っています。


仙石線の車両
▲電車の中は特別なんの絵もないんですが、座席がちょっと面白いんです。ちょっと分かりにくいですが、向かいあわせに座るイスがひとり掛けなのがわかりますか? 水郡線もこんなだったから地方によっては普通なのかもしれないけど、関東では珍しいですよね。


 電車にのって海沿いを走って行くと、本塩釜を越えたあたりから、壊れた家などが目立つようになって、まだ大変なんだなと感じます。

 松島海岸駅で降りたのが 7時半ごろ。瑞巌寺にでも行こうかと思ったのですが、もう代行バスが駅前で待っていたので乗ることにしました。
仙石線の代行バス
▲仙石線の代行バス。こういうのが二台来てました。代行バスは青春18きっぷでも乗れます。

 このあたり、海あり、山あり、田園ありで、普段ならとても景色の美しいところです。今も津波にあまりやられなかった田んぼは緑にうねっていて、なかなかいいところだと感じます。

 ただ、海に近い低い場所は津波をかぶってしまったのか、田んぼが放置されていて、赤茶けた土がむき出しになっていました。その様子が単純に休耕田とは違う様子で胸が痛いです。

 民家もまだ壊れたままになっているところがあります。特に東名(とうな)という駅のあたりから、突然被害が酷くなり、少しおどろきました。

 以下は代行バスの車窓から、iPhone で写したものです。あまりおおっぴらに写すのもどうかと思ったので、大したカットはないのですが、いちおう貼っておきます。

代行バスから見た風景
▲遠くに見える民家は津波で破損がひどい状態でした。


代行バスから見た風景
▲倒れたままの信号機、欄干が曲がっている橋。


代行バスから見た風景
▲津波に呑まれなかった田んぼでしょうか。青々と育っています。これとは対照的に放置されている田んぼもあるのですが、うまく写せませんでした。


 代行バスは矢本駅までで終わり。ここから先はまた電車です。

矢本駅
▲矢本駅です。田舎の半端に新しい駅舎ってどこもおんなじような形ですねー。
矢本駅
▲矢本駅のホーム。


 電車が来るまでに時間があることに気づかず、ホームでぼーっと待ってしまいました。わかっていたら駅前をぶらついてみたのに。

 この日もとにかく暑くて汗だくです。線路沿いの草むらで、ショウリョウバッタがキチキチいいながら跳ねていました。

タグ:2011年8月東北旅行

トラックバック一覧

コメント一覧