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宮城旅行16:仙台大観音

(宮城旅行15のつづき)

 石巻市を後にしたわたしたちは、三陸自動車道に乗って仙台までもどりました。仙台大観音を見るためです。途中でざーっと雨が降り、やっと観音様の胎内巡りが実現するというのに雨降りなんだなあと少しテンションが落ちました。

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=843
 この記事にも書きましたが、わたしは2010年春の仙台旅行で、観音様が虹を背負って仙台市内を見下ろしてるのを見てしまい、以来とても気になっています。

 ところが、前回は途中で道に迷ったりしてたどり着いた時には閉店(閉店って言うなよ)後でした。

 約一年後の昨日も仙台に着いたとたんに虹が出て、これは絶対にお参りしないといけないと思いまして、大急ぎで石巻から戻ってきたわけです。

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▲これが仙台大観音様であらせられます。雨の勢いは弱まって、到着した時は小雨がぱらついていました。

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▲あいかわらず誰もいないし。昔はとなりにガーデニングショップとペットショップかなにかがあったんですが、移転したと張り紙がありました。

 この写真に写ってるのはガーデニングショップの敷地だったらしいです。観音様のほうへ行こうとしたら鎖が貼ってあったので、まさかまた閉店(だから閉店って言うなよ)なのかとドキドキしました。

 作務衣を着た女の人が通りがかったので、まだお参りできますかと聞いたら、
「できますけど、どっからいらっしゃったんですか」
と言うので、
「えっ、ああ、東京なんですけど」
と答えたら、わたしたちが車を置いたところは元ガーデニングショップの駐車場だから、あっちこっちに鎖が張ってあって通れなかったでしょう、という意味でした。観音様の駐車場は別のところに入り口があるそうです。

 そんなわけで胎内巡りに突入したいと思います。胎内巡りそのものは無料だそうですが、入り口で500円のお札を買うのが決まりになっています。素直に入場料って言えばいいのに、とは思いますが、お寺の拝観料なんかもそういう仕組みのところを見たことがあるので、まあいいんじゃないでしょうか。

 お金を払って、さあ行くぞーとなったら、後からお姉さんに呼び止められてしまいます。
「えっと、今日は16時に閉門なので、すごく大急ぎになっちゃってすみません。申し訳ないのでご満足いただけなかったらお金はお返ししますから……」

 時計を見たら15時50です。げっ、10分しかないじゃないか。よし超特急だ、ちゃっちゃと見るぞー。

 まずは一階をぐるっとひとまわり。十二神将の像があるので、自分の干支の守り神を探して手を合わせる。それからエレベーターで天辺までびゅーん。てっぺんは観音様の肩のあたりらしいです。高さにして何メートルくらいだろ。頭まで入れて 100メートルあるそうだから、今いるところで 80メートルは越えてるんじゃないのかな。四方に小さな窓がありますが、この日は雨模様であまり遠くまで見えませんでした。

 観音様の最上階には、観音様の魂とも言える水晶球がありますが、時間ないのであまり見ている余裕がありません。ひとまず頭をさげてスルー。

 それから階段を下りるのですが、おお、なんというかこれは面白い。観音様の胎内は円筒状でずどーんと下まで吹き抜けになっています。階段は壁沿いにぐるぐるとら旋状に降りていて、各階にはさまざまな仏様の像があります。仏像は下まで全部数えると、煩悩の数と同じく108体あるとか。

 108体の仏様は、おそらく大観音と同じ人の作品で、どこかバタ臭い今風のお顔立ちなのですが、全部違うお顔、違うポーズをしていて、すべてに名前と説明がついています。これ、ひとつひとつ説明を読みながら見てまわれば意外に楽しいんじゃないのかな。しかし今回は時間がないので超早歩きで。

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▲観音様の胎内は壮大ならせん階段。

 ぐるぐる降りて、どんどん降りて、下までたどりついた時には5分超過していました。ごめんお姉さん。大慌てですが、念願の胎内巡りが叶ってよかったです。

 外へ出たら、さっきまで降っていた雨が晴れて青空が見えてきました。もしや虹が…と思いしばらく待ってみましたが、残念ながら虹は出ませんでした。

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▲青空をバックに仙台市街地を見守る観音様。と、ちょっと待て。手に亀裂が…

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▲ほら、ヒビ入ってるよー。大丈夫なのかなあ。次に来たときにないと寂しいから、絶対倒壊しないでくださいね、観音様。

 この後、まだ日が高いので、青葉城趾を見に行くことにしたのですが、観音様が立つ山から降りたとたんに空が曇って雨がぱらついてきました。晴れてたのは、観音様の胎内から出てきた時だけでした。これも観音様の御利益なんでしょうか。

(宮城旅行17へつづく)

タグ:2011年4月宮城旅行 バブル大仏大観音

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