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放射性物質と野菜について、わかること、わかんないこと

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/seisan_situmon.html#y_3
 このページは農水省のサイトですが、ここの説明によるとホウレンソウなどの葉物野菜から放射性物質が検出されるのは、葉が開いていて、上を向いてるから塵を受けやすいのだ、といことになっています。

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/seisan_situmon.html#y_6
 一方根菜類は地面の下にあるから放射性物質の塵がつきにくいとあります。


わからないこと
1. ハウス栽培の野菜からも放射性物質が検出されているのはなぜ? ハウスが密閉空間でなく窓があることは知っていますが、その程度の空気の流入でも汚染されてしまうということ?

2. 根菜類は塵をうけないとありますが、雨により土に染みた放射性物質を吸収する可能性はないのか。

3. ロシアでチェルノブイリのまわりで菜種を作って土壌を浄化しているとあるが、これは菜種(アブラナ)が放射性物質を吸収するからではないのか。

4. その一方で、こうして作った菜種から油をとると、油には放射性物質が出ないとも言われている(ソースは数日前の新聞。讀売か日経どっちか忘れた)。これは次のうちどの解釈が正しいのか。
 4-1. 菜種が土壌の放射性物質を吸収するなんて嘘っぱち。ホントはそんな能力はない。
 4-2. 菜種は土壌の放射性物質を吸収するが、葉・茎・根に取り込むだけで、種には取り込まれない。ゆえに油には出ないが、その他の部分には放射性物質が含まれている。
 4-3. 油から放射性物質が出ないなんて嘘っぱち。油からも出る。
 4-4. 菜種には不思議な力があって放射性ヨウ素や放射性セシウムを分解して放射能を除去する←ヨウ素やセシウムは原子なのでこれ以上分解したら核分裂になりそな悪寒がする
 4-5. 菜種に取り込まれるにあたり、ある物質とヨウ素やセシウムが化合して放射能を失う←くっついても放射能は消えないような気がするんだけど当方文系につき根拠なし


5. 菜種(アブラナ)が放射性物質(主にセシウムか?)を吸収するとしたら、ダイコンやコマツナやキャベツやカブその他もろもろ(全部アブラナ科)が放射性物質を吸収しないと言いきれるのか。

6. 菜種等が放射性物質を吸収するとして、それはどのくらいの勢いで吸収しているのか。土中にどのくらいの放射性物質があった時に発芽から何カ月後の菜種等がどのくらいの放射性物質を取り込むのか。

7. 放射性ヨウ素の半減期は8日だそうですが、16日以上たって放射線が出なくなったら食べても無害な物質になると考えていいのか。


 とりあえず思いついたから書いてみた。ちなみに、これ書いてる本人は、市場に出ているものは安全と信じて、特に気にせずなんでも食べてます。

タグ:植物

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coco URL 2011年10月03日(月)03時36分 編集・削除

はじめまして。
その後、疑問は解決なさいましたか?

ナタネが土壌から放射性物質を吸い上げやすいのは、本当のようです。
「では、しぼった油はどうなのか」ということを調べていて、ここを通りすがりました。

たとえば、牛乳なんかは生体濃縮で放射性物質の汚染を受けやすいのですが、そこから作る生クリームやバターには放射性物質が移行しにくいそうですよ。
しぼって除去する水分のほうに、放射性物質もろともミネラルが集まるためです。
※『ベラルーシの部屋ブログ』[本「自分と子どもを放射能から守るには」調理法編 4 乳製品] より

ナタネ油のばあいも、同じ理屈が成り立つのではという気はいたします。

珍獣ららむ〜 2011年10月03日(月)07時37分 編集・削除

 coco さんこんにちは。情報ありがとうございます。

 アブラナの種から絞った油に放射性物質が出ないとしても、それはそれで、どこかの例を調べたらそういうデータがでてるんだっていう話になれば、特に疑いもなく信用できます。葉や茎には吸い上げたものがそのまま蓄積するでしょうけど、種は新しく細胞が作られて生まれてくる部分ですから、根から来る養分も少しは通うでしょうが、根・茎・葉にくらべたら影響は少ないだろうと思っています。


 実は、この文章は疑問を解決したくて書いたというより、疑問というのはこうやって筋道たてて片づけていくものだよ、という気持ちで書いて、その後ろくに調べずに放ってしまいました ^-^;

 これを書いたのは原発事故から一ヶ月半くらいの頃で、当時はまだ怪情報ばかりが流布してた頃です。

 当時、植物と放射性物質の件を調べようとすると、葉の表面についたものばかり問題視しているのにまずウンザリしました。根から吸い上げる分は考慮しなくてホントにいいのか???

 その反面で土壌の除染にアブラナ(菜種)やヒマワリを使うという情報も垂れ流されているんです。なんですかこの絶対に破れない盾となんでも突き通す矛みたいな話は。

 セシウムはイオン化するとカリウムと似た性質になるそうですから、カリウムを好む植物が吸い上げるのは本当みたいです。

 ところが、新聞ですら「アブラナが吸う」「ヒマワリが吸う」というところまでしか書かなかったんです。本当はそこから先が重要なんだってことは、冷静に考えたら小学生でも思い至るはずなんですが。

 アブラナが吸うならコマツナは確実に吸うでしょう(すごく近い植物なんです)。ダイコンやカブもあやしいです(コマツナほどじゃないけど近い仲間ですから)。なのに当時はマスコミも専門家も一般人も、葉の表面につく放射性物質のことばっかり言ってて思考が先に進まない。

 食用にする野菜への影響も気にすべきですが、土壌改良用にアブラナやヒマワリを植えたら、それらが枯れた時どう処理するのかも気にしなきゃいけないはずです。なのにマスコミ関連はそういうことをまるで言いませんでした。

 一般のみなさんに至っては大変な混乱っぷりで、ヒマワリやアブラナが放射性物質を分解して無害化すると思い込んでる人までいるんですが、まあメディアが中途半端な情報を垂れ流してるんだからあまり責められません。

(つづく)
わたしのブログってコメント欄に2000文字制限があったんか。知らなかった(えっ

珍獣ららむ〜 2011年10月03日(月)07時38分 編集・削除

そういえば60秒後でないと投稿できない制限はつけたような気がするなと思い出しつつ…


(つづき)

 …というようなウンザリした状態でこの記事を書きました(笑) そして五ヶ月くらいたったわけですが、今何が起こっているかというと、夏のあいだに延び放題になった草を刈って焼却したら放射性物質の塵が飛んじゃうじゃないか……って、それ見た事かみたいな状態ですよ。夏草は表面に付着している分も含めて危ないってことですけど、土壌改良用のヒマワリやアブラナも、表面ではなく中にあるというだけで、灰になっちゃったら同じのはずですから。

 まあ、仮に半年前に気づいていたって、そう簡単に処理施設を作れるわけじゃないですから、お役人さんたちは気づいてたけど仕方なく黙ってたのかもしれません。



 そういえば、日本テレビの「鉄腕DUSH」という番組で、TOKIO が村作りをする DUSH村という企画があります。その村が実は福島県にあって、計画的難区域に指定されているそうです。

 今、番組の企画で JAXA と協力して村内の植物を検査しているようです。あの番組の偉いところは、仮に植物が放射性物質を吸収したとして、それをどう処理するのかって疑問を初回にやってたことですね。サラッと終わってたので聞き流してしまいそうだったのが残念です。

 JAXA が入ってるなら情報源としてはしっかりしてますし、今後いろんなことを番組の中でわかりやすく教えてくれそうです。



 すみません、長々と。別途記事にするよりここに書いておいたほうがいいかと思って本文に書くような感じでお返事してしまって申し訳ないです。

coco URL 2011年10月11日(火)00時45分 編集・削除

こんにちは、大阪在住のcocoです。
新しい記事を見ました。この連休、こちらにいらしてたのですね、ようこそでした~!


> まあ、仮に半年前に気づいていたって、そう簡単に処理施設を作れるわけじゃないですから、お役人さんたちは気づいてたけど仕方なく黙ってたのかもしれません。

そうですね…、できることとできないこととがありますから、本当はその見極めをさっさとつけて、次善の策(避難移住など)にどんどん動き出すほうが、経済効率は良いはずですが。
被災住民に向かって「除染できません」とは言えない、言いたくない、簡単にあきらめるなと非難されたくない、それが本音でしょう。

じつは、
ららむ~さんがいらした大阪万博記念公園は、40年前、万国博覧会を終えたあと、建築物とコンクリートとアスファルトから成る広大な会場を取り壊し、その瓦礫を広げたうえに土の層を盛り、木を植え芝を植え、池を作り、人工の森林・芝原にしたてあげたものです。
(ららむ~さんは、森林部分を散策なさっていないかもしれませんが、)じつは今では数々の虫と野鳥が生息し、タカが繁殖するほどの生態系をつくりあげています。東京ドーム20個ぶんほどの広さです。
そんな前例があるんですから人間ってすごい!と、誇らしく思う一方で、じゃあ放射能の除染が必要な農地や森林はどれほどの広さか、費用対効果はどうなのかと考えると…。
素人が口を挟めるレベルではないです。政治家と経済専門家の方々に「どうか頑張ってください」としか…。

coco URL 2011年10月11日(火)00時57分 編集・削除

60秒待ちました(笑)


●DUSH村
先日プルトニウムがはっきり検出された地域ですね。
私も『鉄腕DUSH』の、とりわけDUSH村が昔から大好きでよく観てましたので、こんなことになってしまって残念ですし、城島さんたちのお体をとても案じています。
震災時あの村では城島さんと山口さんが収録中で、山口さんは「11時間かけて帰京」、城島さんは「14日までに帰京」と報じられています。城島さんのほうは、どうも村に2~3日とどまっていた様子で、どの報道記事もその部分で歯切れが悪いです。
DUSH村の番組は、正力松太郎氏(原発推進当初の中心人物)が初代社長だったという読売の系列で、基本的に原発の罪悪にはシラを切り通したい一派に属していますので、今、関係者は城島さんの健康管理に必死になっていることと思います。万一肺ガンでも発病したら、他社マスコミのいい標的に。読売系列としては全力で隠し通そうとするでしょう。
TOKIOは、原発事故に対してもっと怒りをあらわにしても良いはずなのに、何も言いません。その部分だけ見ても、DUSH村の裏側には、どす黒い組織の存在を感じます。

●ひまわり
この話は、最初の研究結果の数値表現がわかりにくかったために、皆が勘違いしてしまったというのが真相のようです。
 2010/11/28『雑学情報』
  [放射能除去に効果を発揮する「ヒマワリ」 世界一受けたい授業で紹介]
 2011/03/22『寒地土木研究所』
  [ファイトレメディエーション(植物を用いた地盤の浄化法)について 注意書]
 2011/03/25『呼吸発電』
  [原子炉事故とヒマワリ 補足文]

●ナタネの件は、熊取6人衆のサイトのpdfで確認できましたので、かなり信用できる話だと思います。土壌の除染に利用でき、なおかつ採取した油には放射性物質が含まれにくいといいます。
 2009.9.16『第107回原子力安全問題ゼミ(8月7日)』より
 『チェルノブイリ「ナロジチ再生・菜の花プロジェクト」』
逆に、ダイコンや小松菜への不安が増すのはおっしゃるとおりですが…。

珍獣ららむ〜 2011年10月11日(火)19時47分 編集・削除

cocoさん、貴重な情報をありがとうございます。
リーダーは地震のあとも留まったんですか。
電車も動いてなかったでしょうから、スケジュールが詰まってないなら落ち着くまで待とうと思ったんでしょうね。
原発も初期の頃は大丈夫だって言い張ってましたし、あの状況だとありそうな話です。
たった三日留まった程度では、おそらくなんの影響もないでしょうが、関係者が青くなってるだろうことは想像できます。
日テレに限らず、日本のテレビ局は多かれ少なかれ自民党系(あるいは創価系?)でしょうから、政府が進めてることに反対はしてないでしょうね。
どうせ中立なんて嘘っぱちなんです。見るほうもそのあたりは分かってないといけないんでしょうね。