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寅さん、第七作、第八作

男はつらいよ奮闘編(第七作)



 今回の寅さんは静岡県富士市と青森県西津軽郡がロケ地でした。もちろん柴又も写ってます。水元公園(おそらく桜土手)でお花見をしてるシーンがありました。

 富士市は富士駅のまわりだと思います。知的障害のある女の子が困っているのを助けて、故郷の青森に返してやろうとします。東京で困ったことがあったら葛飾柴又の団子屋を訪ねるんだよと教えて電車に乗せました。

 女の子は、青森へは行かず、寅さんをたずねて柴又に来てしまいます。すっかいりいい気になった寅さんは一生この子の面倒を見る決心をしますが、青森から迎えが来て、女の子は田舎に帰ってしまいます。

 気落ちした寅さんは妙な手紙を残して行方不明になってしまいました。妹のさくらが心配して青森までやってきます。

 青森は、西津軽郡鯵ケ沢町驫木がロケ地です。田野沢小学校という実在の学校も写っていましたが、ここは70年代に廃校になったそうです。参考>http://blowinthewind.net/torasan/7.htm

男はつらいよ寅次郎恋歌(第八作)


 今回のロケ地は岡山県だそうです。ひろし(さくらの夫)の実家があります。ひろしのお母さんが亡くなり、お葬式に駆けつけるシーンがあります。偶然岡山にいた寅さんもお葬式に乱入(?)します。

 寅さんはその後も岡山にとどまり、一人暮らしになったひろしの父を慰めていましたが(実際にはお父さんの世話になって好き放題飲み食いしている)、お父さんが旅先で見た安曇野の農家の話を聞いて、突然柴又に帰ってきました。

 柴又ではお約束の恋です。今回のマドンナは喫茶店のママで子持ちの後家さん。悪い会社から開業資金を借りてしまい、ひどい取り立てに悩んでいます。

 なんとか助けたいと思う寅さんですが、大金のあてもなく、「指の一本、いや手や足の一本くらい失っても惜しくない」と、金貸しと話をつけにいく決意をしますが、そこに一本の電話が。お金を貸してくれる人がみつかったようです。自分の力では解決しないのだと知った寅さんは、黙って柴又を後にするのでした。

 マドンナが開いた喫茶店は、帝釈天の前の道を左に曲がった突き当たりにありました。町のシーンはセットではないので、実際にあった店じゃないかと思います。今はその場所に別の建物がたっています。

 なお、今回の寅さんは、土手ではなく、柴又駅方面に旅立っていました。


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黄色いポイント
 寅さんが子供と遊んでいた土手。へんな形の取水塔ががある場所。ちなみに、こち亀に主題歌に出てくる「とんがり帽子の取水塔から」というのもここ。


赤いポイント
 マドンナがやってる喫茶店がある場所。とらやの内部はセットですが、街並みはロケだったみたいなので、昔ほんとに喫茶店があったんじゃないですかね。今は下の写真みたいになってます。
ファイル 1000-1.jpg


青いポイント
 とらや(団子屋)があるところ。この場所には本当に団子屋があります。映画をとってた頃は別の名前だったそうですが、あとで映画にあわせて屋号をとらやに変えたとか(そのせいで映画は途中からくるまやに変わってしまう)。

 映画では、とらやの前に前に江戸屋?という赤いのれんの煎餅屋かなんかが写ってます。とらやの中は、第五作からはセットだそうですから、向かいの店もセットでしょう。

 でも第四作以前から、とらやのシーンで向かい側の店が写ってたような気がします。どんなだったか、あとでもう一度DVDを見ようと思います。

 なお、現在のとらやの前は、左側の斜向かいが和菓子屋さんで、右の斜向かいは店ではありません。


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▲柴又に実在するとらや。草団子と軽食の店です。店内は改装されてしまい、映画のイメージはまったくありません。


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▲第四作まで撮影に使用した店だと看板があります。


ファイル 1000-4.jpg
▲とらやの草団子 300円。映画第七作では江戸川の土手でヨモギを摘んでいるシーンがありますが、今はどうしているのでしょう。


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▲同じくとらやの焼き草団子 300円。草団子に醤油をつけて焼き、ノリをたくさんつけたものです。これは目先が変わってちょっと美味しいです。

タグ:男はつらいよ

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