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三角形で分厚い油揚げ

 滝桜を見に行った福島県の三春町では三角形の油揚げが名物だそうです。滝桜のまわりに出てる売店では、三角のお揚げを焼いて味噌を塗ったのを売ってました。

 売店のは人だかりになっていたし 1個300円もするので手が出ず、かわりに豆腐屋さんで調理前のやつを買ってみました。

ファイル 1549-1.jpg
▲福島県三春町の名物、三角の油揚げ。三春揚とも呼ばれています。写真のものは町内の朝日屋豆腐店という店で買いました。1個75円くらいだったと思います(80円しなかったことは確実)。

 ぱっと見るとおでんにいれる厚揚げのようにも見えるのですが…??

ファイル 1549-2.jpg
▲切ってみると中に空洞が多く、厚揚げでないことがわかります。これでお稲荷さんを作ったら中身が沢山入りそう?!

ファイル 1549-3.jpg
▲どうやって料理するか少し悩んで、結局ブロッコリーと一緒に煮てしまいました。売店でやってるみたいに焼いてみるべきだったかなあ。


 この油揚げはいつごろからあるものなのでしょうか。名物にするために近年作ったものなのか、それとも何十年か前から普通に存在しているものなのか、そこいらへんが気になります。

http://www.buyou.co.jp/2007/meihin/2005/horoku.html
 このサイトによると、三春町はかつて城下町として栄え、三代三春藩主の秋田輝季公が鷹狩りの途中でふらっと庄屋の家に立ち寄った際に、庄屋の女房がほうろく(今で言うフライパン)で油揚げを焼いて出したという逸話があるそうです。

 この話にならい、ホテル八文字屋の先々代社長が三春の名物として三角油揚げに小口切りのネギを詰めてフライパンで焼いたものを出すようになったということですそれで売店では焼いて出してたんですね。そんでもって先々代だと書いてあるので何十年か前には油揚げが三角形だったっぽいです。


http://www.oohataya.com/sankaku.html
 こちらのサイトは三春町内にある おおはたや という豆腐屋さんがやってるレストランのサイトですが、この説明によると三春のお城は舞鶴城と呼ばれていたため、鶴の形に見えるよう油揚げを三角にしたと伝えられているそうです。いつごろからあったものかはわかりませんが、それなりに古くからありそうな書き方ですね。

# 鶴がなんで三角なのかわからない人は折り鶴を作って眺めてみるといいかも。もしくは「向かい鶴菱」という家紋を検索して見れば鶴が三角形に図案化されることがわかると思います。


関連記事:油揚げいろいろ

◎新潟県の栃尾揚げ・信州信濃の大揚げ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1330
◎東北旅行お土産編:宮城県のでっかい油揚げ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1328

タグ:食材 東北

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  • 2013年04月17日(水)05時36分
  • 日記

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