もっとについて

 
 このページを読んでくれたあきのさんからこんなメールがとどきました。
 類はトラジマのチャウチャウ?とのお説でしたが、トラジマの犬というのはいますよね。甲斐犬などがそうですが。

 ブリンドルと呼ばれるこの模様は、けっこう多くの犬種に出るもので、昔の中国のチャウっぽい犬に出ていてもフシギはないと思うんです。チャウも、甲斐も、分類では同じ、プリミティブ&スピッツ系の犬です。

 これは盲点でした。ブリンドル、虎毛の犬ですね!そういう毛色の犬がいるというのは知っていたのですが、実際に虎毛の犬というのを見たことがありませんでした。さっそく検索エンジンでさがしてみたところ、残念ながらチャウチャウのブリンドルはみつからなかったものの、やたらトラっぽい毛色のグレートデンの写真をみつけました。うわ、これは珍妙な!

 虎は中国最強の生き物で、野山で虎に出会ったら、まず生きては帰れなかったようです。ものすごくおそれられた反面、虎の強さに憧れた古代人は多かったと思います。中国では西の方位を司る神は白い虎の姿をしていますし、虎の強さにまつわることわざや熟語はたくさんあります。

 そんな虎と同じ様な模様の犬が誕生したら、かなり人目をひいたのではないでしょうか。権力の象徴というか、縁起物として身近に置こうとした人もいたと思います。
 チャウチャウは毛足が長いですし、虎毛になったとしてもグレートデンほど目立たないかもしれませんが、あの図体に虎の模様があったら、神々しくさえ見えるかもしれません。 

 ところで、メールをくれたあきのさんはジオシティーズのご近所さん。「けもののへや」というページをひらいてらっしゃるので、ぜひ遊びに行きましょう。

◎けもののへや
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/1896/
 


 
 
関連項目「虎縞を持つ馬」
吉量と鹿蜀(シマウマ)
英招(虎縞で翼のある馬)

 

前ページへ表紙へ次ページへ