仲秋もすぎ、季節はいちだんと秋めいてまいりました。
 だのにこのページはまだ十五夜のままですわ、おほほほ。でも、日本のお月見は十五夜ばかりではありません。仲秋(十五夜)から約 1カ月後(旧暦九月十三日)を十三夜といって、やっぱりススキを供えてお月見をするのよね。2001年の十三夜は10月29日にあたります。
 十五夜も十三夜も農作物の収穫を祝う祭りで、十五夜は芋名月、十三夜は豆名月なんて言うみたい。十三夜は満月ではないのですが、十三夜の月のほうが趣があって好きだという人もいます。 
月は無慈悲な夜の珍獣様
壱拾八 月
 2001年の十五夜(仲秋節)は 10月1日なのです。

 旧暦でいうと、七月・八月・九月の三ヶ月が秋で、七月を初秋、八月を仲秋、九月を晩秋と呼んだりいたしますの。そういうわけで、秋のど真ん中、旧暦八月十五日の頃に満月になる月を仲秋の名月と呼んで鑑賞するわけなのね。

※仲秋は中秋とも書きます。

 このお祭りも、もとは中国のお祭りです。あちらでは月餅というお菓子を食べてお祭りするみたい。日本の十五夜で月見団子を食べるのも、中国の影響でしょう(たぶん)。

 日本の伝説では、月にはウサギがいて餅をついてることになってますが、中国の月のウサギは不老不死の妙薬を作る薬草をついているらしいです。他に、桂男が桂の木を切り続けたり、不老不死の蝦蟇が住んでいたりと、中国では月にいろんなものが住んでいるようです。

[参考]月にまつわる中国の伝説

 なお、日本の十五夜は、月見団子とならんでススキをお供えするのが一般的で、十五夜のために「河原にススキを取りに行く」という人は多いと思いますが、ちょーっと待った。河原に生えてるのは、ひょっとするとオギといって別の植物かも。
 ススキとオギは、とても良く似てますが、ススキは水辺から遠い乾燥したところに生えることが多く、オギは水辺に生える植物です。土手にはススキも生えてますが、オギと出会って勘違いしたまま取ってしまう可能性ありですの。
 ススキとオギの見分け方は、穂の部分をよーく見るとわかるのですが、そこらへんは文章だけで説明すると大変なので興味があったら自分で調べてみてね(たとえば ここらへん を読むとか)。

 ってまあ、こういうのはお供えするという気持ちが大事なので、ススキでもオギでも用意するにこしたことはありません。難しいことはさておいて、例年通り「河原にススキを取りに」行ってくださいませなのよ。

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仲秋(十五夜)
 

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