語り部屋珍獣の館山海経博物誌直前に見たページ

だまされなかった羊(イソップ寓話)

 狼は、犬におそわれて傷ついていました。そこへ羊がとおりががったので
「羊くん、すまないが水を汲んできてはくれないだろうか。腹がへって動けないのだが、水さえ飲めば元気が出るだろうから、食べ物は自分でとりにいくよ」
と言いました。

 これを聞いた羊は言いました。
「もうしわけないが、狼くん。君のたのみはきけないね。君は水だけじゃなく、食べ物も僕でまにあわせるつもりだろう?」


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