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修羊公(中国)
しゅうようこう

 修羊公は中国の有名な仙人です。景という皇帝に仕えました。景帝は、修羊公を王子が住む屋敷に住まわせて、大事なお客様として扱いましたが、修羊公は景帝がいくらたのんでも仙術を教えてくれませんでした。

 これにへそをまげた景帝は
「修羊公はいつごろ出発できますか」
と、ほとんど嫌みのようなことを言いました。要するに、早く出て行けってことです。

 すると、人々が見ている前で修羊公が白い石の羊に変わり、脇腹には「修羊公はお別れを申し上げます」と書いてありました。

 景帝は、石の羊を台にのせて大事にしましたが、いつのまにか姿を消してしまい、今は残っていません。
 

列仙伝icon』より

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