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ハァハァできそうな古典リスト
原典にふれたくなったら

 「大人に捧げる古典」のコーナーで紹介しているお話は、以下のような古典文学にでてくるもので、現代の言葉に書き直しています。 オリジナルはもっと格調高い古文調だったりしますし、興味のある方はぜひ原典を読んでみてください。リンク先は本の通販サイトになっています。日販(本の問屋さん)の関連会社がやっているので真っ当なお店です。安心してどうぞ。合計で1500円以上買うと送料が無料になります。

 なお、残念ながら(?)いずれもエロ本ではありません。全体として見れば不思議なお話を集めた短編集のようなものばかりで、その一部に女陰や男根の話が混ざっているだけです。そのスジの方はあまり期待しないほうがよろしいかと。


◆日本霊異記(にほんりょういき)◆
 平安時代に編纂された仏教説話。
 著者は景戒という僧侶で、オリジナルは変則的な和化漢文で書かれているらしいが、漢字仮名まじりで書き下して収録してる本が多い。
 お坊さんの書いたものなので「こういう生活をしてると畜生道に落ちますよ」とか「仏さまを信仰すればこんなすばらしいことがありますよ」というお説教付きだが、奇妙な話が多く、珍獣の館の愛読者ならたぶん楽しめるはず。

新潮日本古典集成日本霊異記icon
 原文(の書き下し)に頭注が添えられたもので、口語訳はついていないが、行間が広くてとても読みやすい。また、特に解りにくい部分には赤字で口語訳が並記されているので古典の解読に慣れていない人でもとっつきやすい。
 いくらか値段が高いが、箱入りのハードカバーであることを考えると、特別高価な本とも言えない。っていうか、この手のもので、この立派な装丁で、この値段とくれば、むしろお安いような気がする。珍獣様はこれを十年以上前に買ったのだが、その時も、他の古典シリーズとくらべてこれなら安いと思って手を出した(当時は今より定価が700円ほど安かったが)。かなりオススメのシリーズ。

やっぱり文庫がいいなって人は...

講談社学術文庫日本霊異記(上・中・下)icon
 この本は持ってないので内容は確認していないんだけど、たしか学術文庫は原文+口語訳の形になっているんだったと思う。三冊になっちゃってるのはたぶんそのせい。三冊の合計で考えると値段は新潮社のハードカバーのと大して変わらない。

平凡社ライブラリー日本霊異記icon』 
 一冊におさまってるので、とにかく安く買いたい人向き。これまた内容は確認してないけどページ数なんかを考えると原文のみのような気がします。

 

◆耳嚢(みみぶくろ)◆
 江戸時代に編纂された奇妙な話を集めた短編集。『耳袋』とも。
 耳袋というのは日々耳にする話を書き留めてしまっておく袋のこと。著者が書きためたメモをまとめたものという意味らしい。

平凡社ライブラリー 耳袋1icon』 『耳袋2icon
 原文のみ。口語訳はついていないが、古文とはいえ江戸時代の文章なのでさほど苦労せず読める(たぶん)。
 おそらくは平凡社の東洋文庫の『耳袋』の廉価版のような気がするが、突き合わせて内容は確認していないので違いはわからない。東洋文庫は高いので値段の点から考えると手元に置くのはこれが適当ではないかと思う。
 鈴木棠三氏による詳しい解題つき。全文ではなく、資料価値の低いものや、民間療法のメモなどは割愛してあるとのこと。

平凡社東洋文庫『耳袋1』『耳袋2
 たぶん平凡社ライブラリー版と内容は同じじゃないかと思うんだけど、正確なところは???
 通販はできないようです。図書館だとこっちがみつけやすいかも。

角川ソフィア文庫耳袋の怪icon
 これは実物を見たことがないので実体がわからないのですが、どうやらごく一部を抜粋して現代の言葉に訳して紹介したもののようです。軽く入門したい人にはよさそう。志村有弘・訳。夢枕貘の解説付き。貘さんファンはとりあえず買うべきか?
 

 ほかに岩波文庫にも『耳嚢』があった気がするんだけど、岩波は流通事情が他の本と違うので手に入りにくいのが難。

icon 平凡社『耳袋1』

icon 平凡社『耳袋2』

icon 角川『耳袋の怪』


◆宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)◆
 鎌倉時代に編纂された不思議なお話を集めた短編集。『今昔物語』などと並んで有名な本。「こぶとり爺」や「舌切り雀」などの昔話の原型になった話を含んでいる。また、芥川龍之介の短編小説『芋粥』は、この本に出てくる「利仁芋粥のこと」をベースにして書かれたもの。

小学館日本古典文学全集宇治拾遺物語icon
 箱入りハードカバー。原文と口語訳を収録。頭注あり。このシリーズも読みやすくていいです。

小学館だと他に
小学館新編日本古典文学全集『宇治拾遺物語icon
ってのもあるんですけど、見たことないので内容はわかりません。上記の本とは訳注者が違うみたいです。

新潮日本古典集成宇治拾遺物語icon
 原文のみ収録。頭注あり。口語訳がないとちょっと…って人もいるでしょうが、難しい部分にだけ赤字で口語訳が添えられていたりしてとても読みやすいです。古文に慣れたい人には訳がないほうがかえっていいかも。かなりおすすめ。

岩波書店新日本古典文学大系 宇治拾遺物語icon
 原文のみ。頭注あり。活字と印刷の質のせいかもしれないが、パッと見るとかなり固い印象でとっつきにくいかも。値段もちょい高め。
 

 あとは見たことない本ばっかりなので内容はわかりませんが…

角川文庫『宇治拾遺物語icon

小峰書店『宇治拾遺物語icon

中道館古典新釈シリ−ズ『宇治拾遺物語・沙石集icon』 

三省堂『今昔物語集・宇治拾遺物語icon

学燈社『今昔物語集 宇治拾遺物語必携icon

学燈社『今昔物語集 宇治拾遺物語icon

 

◆千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)◆
 アラビア・ペルシア・インドを舞台にした説話集。
 あるところにたいそうスケベーな王様がいて、毎日ひとりずつ女を選んでは自分の寝床に招き、やりたい放題やりまくって翌日には殺してしまうという残虐な行為を繰り返していた。

 ある日、シェラザード姫とその妹が、自ら王様の夜伽の相手をかってでて、「これから毎日とても面白い話をするので、その話がつまならかったら自分を殺してもいい、けれど、面白かったら次の夜を待ってください」と、次から次へとお話をするという設定になっている。

 文学といっても誰かひとりの手で書かれたものではなく、9世紀ごろに大まかな形ができて、さまざまな人に編纂・翻訳されているうちに話が増えていき、15世紀ごろに完成したと言われている。

 「千一夜物語」「アラビアン・ナイト」などとも呼ばれる。原題は「アリフ・ライラ・ワ・ライラ(Alf layla wa layla)」

 アラビアン・ナイトは子供用の絵本や抄訳版、大人用の立派なものまでさまざまな翻訳があって紹介しきれないので、とりあえず下の三種類だけ。

筑摩文庫千夜一夜物語(11巻)iconバ−トン版
 まだ実物を手にとって見てないんだけど、表紙もきれいだし、値段的にもお手頃でよさげ。バートン版なので英語からの重訳ですね。右の写真のものがコレです。とりあえず 6 巻まで画像貼ってみましたが、新しい巻がどんどん出てます。書名のリンクもクリックしてみてください。

平凡社アラビアン・ナイト(全18巻+別巻)icon直訳版
 東洋文庫です。高いので図書館で探したほうが無難。でもこれすごいんですよ。アラビア語からの直訳版なんですって。

岩波文庫完訳千一夜物語(全13巻)iconマルドリュス版
 これも手頃でいいんだけど、部数が少ないのか本屋さんに出回らないし通販できなくなってる巻ばっかり。マルドリュス版なのでフランス語からの重訳です。

 実はわたくし岩波文庫で第 1 巻だけ持ってるんですけど、普通の本屋さんで買って、4〜5日後に次の巻を買おうと同じ本屋さんへ行ったらもうなくなってるの。
 
 その時は注文すれば取りよせられたかもしれないんだけど、あんまり焦ってなかったから「他の本屋さんで見つけたら買うからいいや〜」と調子くれてたら、あっという間にどこにもないの。これじゃ欲しくても買えない(笑)


 ちなみに、メルマガで紹介したお話は岩波から出てるマルドリュス版から選んで短めに書き直してます。アラビア語から翻訳できたらかっこいーんですけど、わたくしアラビア語は皆目わかりませんので。

 東洋文庫の直訳版をチェックしてみたいですね。なんでも重訳版とはだぶ違う香りがするらしいんですよ。

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◆古今著聞集(ここんちょもんじゅう)◆
 鎌倉時代に成立。さまざまなテーマの不思議なお話を集めた本で、著者は下級役人だった橘成季。 

新潮日本古典集成古今著聞集icon』『古今著聞集icon
 原文のみ。頭注あり。口語訳はついていないが、行間が広くて読みやすい。特に解りにくい部分には赤字で口語訳が並記されている。

講談社少年少女古典文学館古今著聞集icon
 日本語訳のみ。興津要っていう古典落語の本なんかをたくさん書いてる人の翻訳です。全訳…じゃないだろうな。たぶん抄訳。

 余談ですが、少年少女古典文学館は「有名な作家が今の言葉でつづった古典文学」が売り物のシリーズだそうで、佐藤さとる・訳『雨月物語』とか、栗本薫・訳『里見八犬伝』とか、かなりそそりますよ。

 ちなみに、メルマガを出す時に参考に使った本は、

岩波書店日本古典文学大系『古今著聞集』
 残念ながら品切れ中で通販はできないようです。口語訳なし原文のみ。頭注あり。図書館にはよくあるシリーズです。

 
◆沙石集(しゃせきしゅう)◆
 鎌倉時代に成立した説話集。著者は無住というお坊さん。この人は仏教の各宗派が対立するのをなげいて「宗派はちがっても根本的な教えは同じでしょ」と説いてまわったといわれている。『沙石集』にもその思想が現れているらしい。

新編日本古典文学全集沙石集icon
 2001年に出たわりと新しい本で、頭注と口語訳がついてて読みやすい本です。

 ちなみに、新編日本古典文学全集というのは、同じ出版社から出てる「日本古典文学全集」をベースに新しい作品なども加えたシリーズだそうです。アイボリーを基調にした爽やかな装丁もなんとなく好感持てます。

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◆古事記(古事記)◆
 準備中
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◆日本書紀(にほんしょき)◆
 準備中
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