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えっ、ハチじゃないの?!
和名 コスカシバ
別名  
中国名  
科名 スカシバガ科
学名 Synanthedon hector
出現期 年1回? 5〜9月
食草 サクラ、リンゴ、モモなどの樹皮下で材を食べる
採集地 東京都江戸川区


 
えっ、ハチ?
2001年9月15日撮影
ハチ?

 自動車の鏡にへばりついていた虫。一瞬、アシナガバチかと思ったけれど、なんか違うのよね。近づいてみると…


コスカシバ
2001年9月15日撮影

 色は蜂そっくりで、翅も透けてるけど、蜂にしては翅が広いし、触角の形もなんか変よ?
 それもそのはず、この虫は蜂じゃなくて蛾。コスカシバという名前です。小さくて透けた翅をもつ蛾だから、コスカシバ(小透羽)。

 葛飾区に住んでいたときはあまり見かけなかったけど、江戸川区にはたくさんいるみたい。この写真をとった日は、あちこちでコスカシバに出会いました。
 図鑑によると、コスカシバの幼虫はサクラなどバラ科の樹木の皮の下にもぐって、幹や枝をバリバリ食べるそうですが、江戸川区にはいたるところにサクラ並木があるので住みやすいのでしょう。

 比較になるものがないので大きさがわかりにくいでしょうが、頭の先からお尻までの長さで 1.5cm 程度。ほんもののアシナガバチと同じような大きさ。ぱっと見るとほんとうに蜂みたいよ。
 

似たもの情報

ブドウスカシバ(スカシバガ科)
 コスカシバより大きくて前翅が不透明。幼虫はブドウの蔓にもぐって材を食べる。

カシコスカシバ(スカシバガ科)
 コスカシバに似ていて腹の黄色い帯が多い。幼虫はカシの木の樹皮下にもぐって材を食べる。

オオスカシバ(スズメガ科)
 やはり翅が透けてて蜂と見間違いやすい虫。名前もそっくりですが、コスカシバの仲間ではありません。幼虫はクチナシの木の葉を食べる。

にゅ〜デジカメ購入記念
ハチじゃないんですよ、コスカシバ
3002年7月16日撮影

翅が透けてる!
3002年7月16日撮影

 

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