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 二匹目も繭に
2004年6月16日ごろ

 1 匹目から遅れること、4 日くらい。小さいほうのクワゴも繭になった。こちらは餌として入れてあったクワの葉の中で繭を作った。自然の状態だと、こうやって葉っぱをつづって繭になる。公園のクワの木に、これと同じような小さな繭がついているのを見たことがある。

 2 匹とも無事に繭になって一安心。あとは待つだけである。
 予想では 8 月中か9月のはじめごろに成虫になって出てくるんじゃないかと思う。この直感にも大した根拠はないが、あまりはずれない。

 ほうら、このとおり。
 8月25日に最初の繭から蛾が出てきた。

オトナになりました
2004年8月25日撮影
(クリックで光の加減の違う写真)

  わー、茶色い。お蚕さんの成虫は真っ白なのにね。クワゴの成虫はこーんな色がついてるなんて。図鑑で見て知ってはいるけど、やっぱり飼ってみると迫力が違う。それに図鑑の写真よりずっときれいだ。

大きさはこんな感じ
2004年8月25日撮影

 大きさはこれくらい。小さいでしょ。拡大写真だとスズメガの類にも似てるけど、大きさがぜんぜん違う。クワゴの成虫は小さくて、開長でも 40mm くらい。頭から尻の先までだったら 15mm くらいだ。

クワゴの幼虫
2004年8月25日撮影

 立派な触角がある。
 これはオス?
 図鑑の写真だと触角の形まで写っていないのでオス・メスの見分け方がよくわからない

クワゴの幼虫
2004年8月25日撮影

 繭には穴があいて、茶色く汚れてた。糞…は、別のところに白いシミがあったので、外でしたんじゃないかと思う。するとこれは、繭を溶かすために口から吐いた液だろうか。

 
 写真をとったあと、幼虫を拾った場所に放しに行った。
 ちゃんと飛べるか心配だったが、指にとまらせて様子を見ていると、翅を小刻みにふるわせて飛び立つ準備をはじめた。
翅をふるわせて飛び立つ準備
2004年8月25日撮影

 別れの瞬間はあっけない。ぱっと飛び立って、あとはどこへ行ったやら。

旅立ちの時
2004年8月25日撮影


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